平成13年9月12日
 
平成13年度「住宅月間」の実施について  
1.目的及び意義
 我が国は今や世界の経済大国として国際社会で重要な地位を占めるようになりましたが、国民生活の基盤である住宅については、経済大国としてふさわしいものとなっていません。また、少子高齢化の進展、ライフスタイルの変化、雇用慣行の変化、環境問題の顕在化など住宅を取り巻く状況も大きく変化しております。
 このような現状を踏まえ、国土交通省では平成13年3月に閣議決定された第八期住宅建設五箇年計画(平成13年度〜17年度)に基づき、国民の住生 活の質の向上を目指した住宅政策を積極的に推進しておりますが、一方で、我が国の住宅をより豊かでゆとりあるものにしていくうえで最も重要なことは、国民一人一人が自らの住まいや住まい方に関心を持ち、それをより豊かなものにしようという意識を持つことです。
 平成元年度から実施しております「住宅月間」は、国民に住宅に関する各種の質の高い情報を提供していくことにより、住まいや住まい方への関心を更に高めようとするものであります。
 今年度も、講演会、住宅フェア等を通じ豊かな住生活の向上に役立つ様々な情報の提供を行うこととしております。

2.期間
 平成13年10月1日(月)から10月31日(水)まで

3.関係行事の実施機関
 国土交通省、地方公共団体、住宅月間実行委員会(会長 救仁郷 斉氏)、住宅月間中央イベント実行委員会(委員長 奥井 功氏)など

4.関係行事の内容

(1)記念式典の開催
 「住宅月間」及び「住宅月間中央イベント/2001スーパーハウジングフェアinあいち・なごや」の合同記念式典を開催し、併せて住宅月間功労者の表彰等を行います。
[テープカットセレモニー]
日時 10月4日(木)  9:20〜9:30
会場 名古屋市中小企業振興会館(名古屋市千種区) 1F正面入口横

[記念式典]
日時 10月4日(木) 11:00〜11:40
会場 名古屋市中小企業振興会館 7Fメインホール

(2)住宅月間記念講演会

 21世紀の生活空間の創造や住まい方についての視点・課題などを提起する場として記念講演会を開催します。
日時 10月4日(木) 13:30〜15:00
会場 名古屋市中小企業振興会館 7Fメインホール
テーマ 「世界の街を歩いて〜人・暮らし・住まい〜」
講師 アグネス・チャン氏(歌手、エッセイスト、教育学博士)
(3)住宅シンポジウム

 住宅を取り巻く様々な課題についての議論の場として、次の3都市において、民間有識者等によるシンポジウムを行います。
[大阪会場]
日時 10月4日(木) 14:00〜17:00
会場 大阪商工会議所 国際会議ホール(大阪市中央区)
テーマ 「21世紀におけるニュータウンのこれからの住まい」
〜千里ニュータウンの未来像を探る〜
基調講演 講師/巽 和夫氏(京都大学名誉教授、ニュータウン活性化方策検討委員会委員長)
パネルディスカッション
コーディネーター 巽 和夫氏
パネリスト 阪口 善雄氏 (吹田市長)
鳴海 邦碩氏 (大阪大学工学部環境工学科教授)
増田 昇氏 (大阪府立大学大学院農学生命科学研究科教授)
篠ア 由紀子氏 (株式会社都市生活研究所代表取締役)

[名古屋会場]
日時 10月5日(金) 13:10〜16:30
会場 名古屋市中小企業振興会館 7Fメインホール
テーマ 「高齢者居住の今後の展望」
基調講演 「高齢者居住の課題と展望」
講師/外山  義氏(京都大学大学院教授)
パネルディスカッション 「これからの高齢者居住を考える」
コーディネーター 外山 義氏
パネリスト 在塚 礼子氏 (埼玉大学教育学部教授)
市川 禮子氏 (社会福祉法人尼崎老人福祉会理事長、けま喜楽苑施設長)
橋本 公博 (国土交通省住宅局住宅総合整備課高齢者住宅整備対策官)

[東京会場]
日時 10月11日(木) 13:20〜15:30
会場 中央区立月島社会教育会館ホール(中央区月島)
テーマ 「まちなかに住む」(歴史のまち・現代のまち・未来のまち)
基調講演 「江戸のまちなみ」
講師/田中 優子氏(法政大学教授)
パネルディスカッション 「まちなかに住む」
コーディネーター 小林 重敬氏 (横浜国立大学大学院教授)
パネリスト 柏木 博氏 (武蔵野美術大学教授)
桐谷 エリザベス氏 (ジャーナリスト)
田中 優子氏
山枡 勝彌氏 (社団法人不動産協会都市政策委員会副委員長 ・三井不動産株式会社開発企画部長)

(4)住教育の推進

 長期的な住教育の視点に立ち住宅に関する子どもたちの関心を高めていくことを目的として、小学生高学年を対象とした副読本を作成して補助教材として利用を促進します。
 今年度は、耐震改修や住宅のバリアフリー化に対する家庭からの啓発という視点から、全国の中学生を対象に「わが家のバリアフリーチェック及び耐震チェックシート」(別添資料参照)を配布し、家庭で自ら住宅の耐震性及びバリアフリーについて考える機会を提供したいと考えています。
[チェックシート配布対象者]   全国の公立の中学校の生徒(3学年のうちの1学年を対象)約124万人
[参加予定校数] 約5,000校(平成13年9月27日現在)
[参加予定生徒数] 約80万人  (平成13年9月27日現在)
[実施時期] 平成13年10月を中心に実施
  ※参加予定校数等については、直近の数値に更新しております。
(5)住宅月間功労者表彰

 住意識の向上、ゆとりある住生活の実現及び建築物の質の向上を図るため、すぐれた活動を行っている個人又は団体について表彰します。

(6)広報活動の推進
 ポスターとパンフレットを作成し、マスコミや地方公共団体、住宅関連諸団体等の協力を得ながら全国に掲示、配布して住宅月間の普及に努めます。

コピー:「住まいは、しあわせの入口です。」
 また、シンボルマークについては、ポスターやパンフレット内で用いることはもちろん、住宅月間の関連行事や企業の新聞広告などにおいても広く活用していくこととしています。
(7) 住宅月間中央イベント/2001スーパーハウジングフェアinあいち・なごやの開催(別紙1−PDF形式※−)
 関連業界団体等による多彩なイベントを通じ、住まいや暮らしに関する新世紀スタイルについて考える機会を提供します。
日時 10月4日(木)〜7日(日) 10:00〜17:00
会場 名古屋市中小企業振興会館
テーマ 「発見!住まいと暮らしの新世紀スタイル」
主催 住宅月間中央イベント実行委員会、住宅月間あいち・なごやイベント実行委員会
(8)地方公共団体関連の行事(別紙2−PDF形式※−)

 各地方においても、地方公共団体等による住宅フェア、シンポジウムなど全国で147のそれぞれの特色を活かした様々な行事が計画されています。

(9)関係団体の行事(別紙3−PDF形式※−)
 IYSH(国際居住年)記念賞表彰式、公庫すまい・るイベント、都市基盤 整備公団の研究報告会など全国で17の行事が企画されています。


わが家のバリアフリーチェック及び耐震チェックシート
住宅月間中央イベント/2001スーパーハウジングフェアinあいち・なごやの開催(PDF形式)
地方公共団体関連の行事(PDF形式)
関係団体の行事(PDF形式)

[問い合わせ先]

住宅局住宅政策課
TEL 03−5253−8111 内線39223

住宅月間実行委員会事務局
(社)日本住宅協会
TEL 03−3265−8201