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 大臣会見要旨(平成17年7月19日)
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平成17年7月19日(火)
9:35〜9:42
於:国土交通省会見室

 

閣議・閣僚懇

  おはようございます。本日の閣議は一般案件が2件、「平成17年度特定港湾施設整備事業基本計画の承認について」が決定をされました。国会提出案件が3件、法律の公布が1件、政令の決定が1件、人事案件が4件です。私からは今日はありません。


質疑応答

 
(問) 原油高の関係なんですけど、一部のエアラインでは値上げも検討というところもあるようなんですが、その辺について大臣の御所見をお伺いしたいのですが。
(答) 具体的には、航空会社の方から運賃について何らかの申請があったということはありません。ただ、この原油価格の高騰については、航空事業者に与える影響はもちろんですし、我が国の経済に与える影響というものは、これは本当に良く見ていかなくてはいけないと思っています。国土交通省の中においても、航空事業だけではなくて、物流にかかわる事業者には、大変大きな影響を与えていると思っています。例えばトラック事業者の方々からは、これまでも何度も、直接こうした原油価格の高騰によりまして、非常に経営が困難な状況をきたしているということは、たびたび聞いているところです。私どもとしましては、この原油価格の高騰につきまして、よくその推移を見守っていきいたい、また事業者に与える影響というものをよく見ていきたいと思っています。
(問) 国発注工事の落札率と品質に相関はないとする報道があったんですけど、これはどのように受け止めていらっしゃいますか。
(答) 読売新聞社は、この問題については、非常に熱心に取り組んでいらっしゃいますよね。私もよく勉強させていただきたいと思っていますが、私の聞いているところでは、全体として、成績と落札率の関係につきまして、統計学的に見た場合に両者の分布が全体として関係性があると見いだすことは難しいという趣旨の点においては、そのとおりであるというふうに理解をしています。ただ、今のは全体としての分布ですが、例えば成績の悪いものという観点から見た場合は、65点未満の工事については、低入札価格調査の対象でない工事については約3%発生していますが、低入札価格調査の対象工事については約11%と、低入札工事の方が低い点になっているものが多いということだとか、低入札価格調査対象工事とそうでないそれ以外の工事について比較をしますと、平均点では、低入札価格調査対象工事では69点、それ以外の工事については73点と低入札価格調査対象工事の方が低くなる傾向が現れていると思っています。統計学的には全体を見た場合には、そういうことなんだろうと思いますが、点数の低いもの、また低入札価格調査対象工事という観点から見た場合には、やはり低入札のものの方が品質に問題があるものが多いという傾向があることは事実です。確かに、全体の傾向がそういうことですから、これまでも取り組んでいますが、一般競争入札というものをさらに拡張していくべきだということについては、そういう方向で、やはり議論をするべきだと思いますが、ただ公共工事は、一つは、国民の生命、財産を預かっているインフラを整備しているわけですから、安全面においては、しっかりと安全面の確保をやっていかなければならない責任が国にはあるわけです。また、いわゆるダンピング受注と言われるようなものについては、手抜き工事だとか下請けの方々へのしわ寄せや労働条件の悪化など、そういう問題が出てくるわけです。そういうことにもきちんと、目配せをしていかなければいけないわけです。そういう意味で、今後そういうこともよく検討しながら、入札契約のあり方等については、検討していただいていますので、そういう中でも議論をしていきたいと思いますし、読売新聞社の方々のそういう論調についても、よく耳を傾けなければいけないと思っています。


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