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 大臣会見要旨(平成17年12月27日)
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平成17年12月27日(火)
11:10〜11:20
国土交通省会見室

 

閣議・閣僚懇

  おはようございます。本日の閣議は、一般案件が3件、政令の決定が2件、人事案件が3件です。本日、11月の完全失業率が発表されました。4.6パーセント、0.1ポイントの上昇です。有効求人倍率0.99倍、0.01ポイントの改善になります。本日、閣議の後、アスベスト問題に関する関係閣僚会議が開かれました。本日の会合では、アスベスト問題に係る政府の総合対策が取りまとめられました。私から発言をしまして、国土交通省としましても国の施設のアスベスト除去、多数の者が利用する民間建築物等のアスベスト除去の支援に186億円の補正予算を計上しています。また、建築物における吹付けアスベスト等の使用を規制することを内容とする建築基準法の改正を平成18年の通常国会の冒頭に他の関連法案と一括しまして、一括法案として提出すること等につきまして、報告させていただきました。今後とも関係省庁と連携をしっかり取りながら、総合対策の円滑な推進に努めていきたいと考えています。私の方から1点報告します。JR東日本羽越線におきまして、痛ましい脱線事故が発生したことは御承知のとおりです。安全の確保を最優先とすべき鉄道輸送におきまして、今回のような事故が発生したことは、誠に遺憾です。今回の事故でお亡くなりになられた方々に心から哀悼の意を表させていただきます。事故原因につきましては、昨日の10時過ぎから鉄道事故調査委員会が現場に入りまして、調査をしているところです。国土交通省としましても、昨日、松村副大臣を始め、幹部が現地の視察をしているところです。JR東日本に対しまして、この原因究明に向けまして、事故調はもちろんのこと、捜査機関に対しても全面的な協力を行うこと、またJR東日本自身も速やかに調査を実施して必要な措置を執ってもらうこと、さらには今回の事故の被害者に対して、誠実かつ万全な対応をしていただくこと、こうしたことを警告しているところです。今日、この後、私も現地へ移動しまして、現地で事故調等からも報告を受けたいと思っていますし、現況調査を行ってきたいと考えています。以上です。


質疑応答

 
(問) その脱線事故の関係で、現場の風速計が5メートルから10メートルしか表示していなかったという報道もありますけど、その事実関係を。
(答) まだ、正確には確認をしていません。今回の事故にあたって、その事故前後にわたって風速計がどのような記録を残しているのか、これは極めて大事な点だと思っています。単に事故時だけではなくて、事故前、事故後どういう状況であったのか、ここは非常に大事なところですので、しっかりと正確に確認させていただいて、また御報告をさせていただきたいと思っています。この事故原因については、これは事故調査委員会が今入っておりまして、何故脱線したのか、風との関係はどうであったのか、脱線の状況について当然これから解明がなされていくことになるわけですが、御承知のとおり昨日、風速計に関する緊急総点検をやってもらいたいということで、私の方から全国の鉄道事業者に対して指示をしているところですが、一方で今後の重要な検討課題だと認識しておりますが、こうした突風が吹くような恐れのある箇所におきまして、こうした事故再発防止のためにどうあるべきなのかということについては、これはそもそもしっかりと議論をしなければならないというように思っています。
(問) 3人まだ行方不明になっているという情報もありますけれど、それについては如何でしょうか。
(答) これにつきましても今、警察当局始め懸命に捜索をされているというように認識をしています。
(問) 脱線事故で今突風が吹くような恐れのある箇所において再発防止のためにどうすべきか、どうあるべきかというお話がありましたけれども、具体的にどのようなことを念頭において今検討されているのかもう少しお願いします。
(答) 風速計が設置されている今回の場合ですと鉄橋の手前に風速計が設置されているわけですね。風というのは、そもそもその風速計が設置されてある場所と、例えば鉄橋の上とでは当然違う可能性も十分あるわけですね。これは難しいことだと思いますが、このような突風が吹くような恐れのある箇所において、そもそも安全確保のためにどういう方法がとり得るのか、現状のままでいいのか、もしくはまた別途違った対策を検討すべきなのか、そういうことも含めて、これは今後の課題ですよ、すぐに結論が出るとは思いませんが、これは検討しなければならない、専門課の方々も入っていただいて検討してもらう必要があると考えています。
(問) JR西日本の社長、会長の退任が先ほど発表になりまして、垣内社長は今後も社内に留まって遺族の方々への補償交渉を引続き引継ぐ方針だという点も含めて御感想を御願いします。
(答) 今回の役員人事については、JR西日本でお決めになられたことでございます。いずれにしましても私どもが関心を持っていますのは、JR西日本が策定をされた、この安全性向上計画再発防止策がしっかりと実施をされているのかどうか、されていくのかどうか、そこを今後ともしっかり監視をさせていただきたいと思いますし、また何よりもまだまだ被害者の方々への補償問題等々、全くこれからでございます。その対応をしっかりと引き続き誠意を持っていただきたいというように思っています。垣内さんが社長を降りられて、今後その対応に選任をなされるというように聞いているわけでございますが、これまでの8ヶ月余りの経過もあります。そういうのも踏まえて是非垣内さん、しっかりとこの被害者への万全の対応をしていただきたいと思っています。


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