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  大臣会見要旨(平成18年2月3日)
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平成18年2月3日(金)
9:11〜9:29
国土交通省会見室

 

閣議・閣僚懇

 おはようございます。本日の閣議は、一般案件が2件、国会提出案件が12件、法律案の決定が7件、政令の決定が2件、人事案件が1件です。国交省に関わるところはありません。私の方から2点御報告を申し上げます。まず一つは雪の関係です。市町村道の補助の緊急措置につきまして、まず御報告をいたします。1月10日から除雪費や積雪の状況について調査の実施をしてきました。今回、除雪費の補助として22道府県、197市町村を対象に事業費約55億円を緊急措置することといたしました。今回の緊急措置は1月10日までの降雪状況を踏まえまして、除雪費の不足が著しい市町村、また豪雪による被害が著しい市町村を対象として、緊急的に対応をするものです。これは第一弾でして、2月下旬に再度降雪状況等についての調査を行い、更に必要な支援措置を検討していきたいと考えています。ちなみに道府県管理道路につきましては、1月13日に事業費169億円を緊急配分しましたが、これにつきましても引き続き調査を行いまして、更に必要な支援措置について検討して行きたいと考えています。この週末また日本海側で降雪が予想されています。厳重に監視をしていきたいと考えています。もう一点、これは道路の関係です。2月7日に国幹会議が予定されていますが、新会社が暫定的に整備を行っている区間1,276キロメートルありますが、そのうち平成17年度末時点で未供用の19路線1,254キロメートルの存する28都道府県及び3政令指定都市に対しまして、当該区間の今後の整備手法について意見提出を依頼しまして、この度、概ね回答が得られましたので御報告を申し上げます。大まかの回答の分類を申しますと、有料方式を要望している団体は1,107キロメートル、新直轄方式を要望していますのは56キロメートルです。いずれかの手法で早期整備を要望、どちらでも良いという御判断の団体が91キロメートルです。これらの意見も踏まえつつ、今後の整備手法につきまして、国幹会議にて御審議を御願いしたいと考えています。この詳細につきましては、この後道路局の方から伺ってもらいたいと思います。私からは以上です。


質疑応答

 
(問) 1件伺います。東横インの不正改造問題で、昨日神戸市で条例違反のまま営業を開始するというような事案もありました。なかなかこれで良いのかと腑に落ちない部分もあるのですが、全国に調査を依頼していたものがそろそろまとまるかとも思いますので、制度面を含めて今後どのような対応をしていくのか教えて下さい。
(答) 今、全国の関係地方団体、特定行政庁に対しまして、東横インについて法令違反等があるのかどうか、その実態の調査について御願いをしています。今日までに報告をしてもらいたいということで、まだ今朝の段階では途中段階ですので、途中段階の報告を申し上げますと、報告のありました63物件のうち、何らかの改造があったものが43物件、さらに建築基準法又はハートビル法の違反があったものが14都道府県、30物件です。これは途中経過です。今日が締め切りですので、全国から集まる報告につきましては、整理、とりまとめをさせていただいて、週明けに皆様に御報告をさせていただきたいと思っています。いずれにしましても、事実関係をしっかり確認をさせていただきまして、違法な行為に関与した建築士等に対しては厳正な処分を行わせていただきたいと考えています。
 
 
(問) 東横インの関連で、違法な改造をしたまま開業したホテルについてなのですが、建築基準法では是正命令等の中に改築とかについての命令を出すこともできると、特定行政庁はそういう命令を出すこともできるはずなのですが、あるいは使用禁止命令を出すことができるのですけれども、そうした措置を特定行政庁が執らずに開業を是認するということについて、いかがなものかという印象も受けるのですが、その点について何かお考えがありましたらお願いします。
(答) この神戸市の案件について、地元の兵庫県の福祉のまちづくり条例の違反なのです。私も詳細は確認しているわけではありませんが、身体障害者用の部屋を作っていないということでして、こういう条例違反の状態で開業していること事態は、やはり誠に遺憾なことだと、条例をないがしろにしているわけですから、それは遺憾だと言わざるを得ないと思います。問題は、制度の問題ですけれど、これは条例の違反になっているのです。建築基準法の違反ではありません。地元の兵庫県で作られている条例の違反ですね。その条例の中でどういう規定のしぶりをするのかという問題なのです。これにつきましては、その条例の中では使用禁止などの是正命令についてまで規定をしているわけではないわけです。そういう意味では、その条例の中にそういう規定がありませんから、使用禁止等の措置ができないという考え方なのだろうというように推測されます。しかしながら、各特定行政庁におきましては、条例違反の状態があるのは明らかなわけですので、その是正を求めて適法な状態で営業を行ってもらいたいというように、やはり指導をすべきであるというように考えています。そもそも建築基準法違反の場合でも、どこまで行政側で命令として言うのか、これも幅があるわけです。そこは、その違法の状態と行政として命令を出す内容とは、その違法の状態程度によって行政としての命令の中身も変わってくるというのが考え方です。だから命令としてはできないまでも、行政指導としては特定行政庁は当然自分たちのつくっている条例に違反している状態はあるわけですから、そういう命令という処分はできないまでも行政指導としては私はできるのではないかというように思っているところです。そういう指導をしていただきたいと思っています。
 
(問) 冒頭御発言がありました高速道路の自治体の希望なんですが、それぞれ事業費ベースで見るといくらくらいになるのかと、それから3兆円の範囲内で自治体が希望しているところ、あるいはどちらでもいいと言っているところはできそうなのかどうかは。
(答) その辺の個別の詳細につきましては、後で道路局の方から資料も提供させていただきたいと思いますのでそれを御覧になっていただきたいと思います。
 
(問) 今の関連で、自治体の調査で新直轄であるとかいずれの方向でもということで、そこら辺を踏まえて国幹会議に議案を諮りたいという御趣旨の御発言をされたと思うのですが、新直轄の区間というのは、新直轄でと言っているところであるとかいずれの方向でもと言っているところ、どの辺を軸に調整されるということになるのでしょうか。
(答) 新直轄というのは御承知のとおり地元負担があるわけです。だから新直轄で進めるためには、大前提として地元の方が了解をしていないとできないわけでして、そういうこともあり地元の要望等も聴かせていただいたということです。いずれにしましてもこの地方団体の御意見というものを踏まえて私どもも検討し来週の国幹会議に私どもの考え方というものを述べさせていただきたいと思っています。大切なことはこれまで決めてきた枠組みがあります。その枠組みの中できちんとやるということ。そして債務償還を確実にきちんとやっていけるものであるということ。そして必要な道路はコスト削減をしっかりとやったうえで整備は進めていくこと。こうしたことが最も大事なことですので、そういう立場に立ってしっかり検討させていただきたいと思っています。
 
(問) 今日の読売新聞の抜本的見直し区間の件ですが、北海道は一部建設しない、中国横断自動車道の米子のところは全線建設したいというのがありましたけれども、この事実関係についてもしよろしければお聞かせください。
(答) まさしく今、検討している最中です。国幹会議に私どもの考え方を、案を出すべく今議論しているところでして、今日の段階で個別の話については差し控えさせていただきたいと思います。
 
(問) 市町村道の除雪費補助ですが、今の雪の降り具合から見て、今回の決定は2月下旬の追加の支援というのは充分あり得る状況と考えておられますでしょうか。
(答) 今日、私どもだけでなくて総務省の方も前倒しで特別交付税の配分をいたしました。これは多分、かつて無かったと思うのですけれども、特別交付税について前倒しでの配分を総務省の方もされました。それと、私どもの方の市町村道補助と相まって、地元の方では除雪費の対策として活用されていくということになると思います。まだ2月の初めでして、まさしくこれからまだ雪が降ることが想定されます。そういう意味で、あくまで現段階で当面とりあえず措置をさせていただいたということでありまして、先程申し上げたように2月の下旬に再度調査をさせていただきまして、必要な支援措置はしっかりとやっていくということです。いずれにしましても、各市町村、地方公共団体において、予算の関係で除雪ができないということがないように、しっかりと関係省庁、総務省また財務省とよく連携をとりながら、しっかり対応をさせていただきたいと思っています。
 
(問) 資料で、過去30年間の緊急措置の事例も挙がっているのですけれども、恐らく、この冬、第一段、第二段足し合わせれば、かなり過去の例からも見ても大規模な補助になると。
(答) 先程申し上げたように、そもそも総務省の方で特別交付税の前倒しをすること自体がかつてないことだと思います。また、この段階で市町村道の除雪費補助を国交省として決めるのも初めてだと思います。もう少し後の時点では決めています。そういう意味では、今年の雪がかつてない豪雪になっていることを示していると思います。全国を見ても平年の2倍以上。既に3月末で降る量がもう降ってしっまているわけでして、この週末もまだ日本海側は相当な雪が降るというようにも予報されていますのでしっかり対応をさせていただきたいと思っています。
 


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