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  大臣会見要旨(平成18年3月17日)
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平成18年3月17日(金)
9:16〜9:27
国土交通省会見室

 

閣議・閣僚懇

 おはようございます。本日の閣議は、一般案件が4件、国会提出案件が15件、政令の決定が14件、人事案件が6件です。特に国土交通省に関わるところはありません。私の方から一つ御報告を申し上げます。スカイマークエアラインズの件です。先般お話をしましたように、今回の不適切な整備管理により修理期限が超過したことにつきまして、3月14日付けで厳重注意文書を発出しているところですが、スカイマーク社の整備体制につきましては、過去1年で10名以上の整備士が辞めるなど、整備士の出入りが激しいこと、現在整備士の数に余裕があるとは言えない体制であるなど懸念があります。そのため本日スカイマーク社に対しまして、早朝から抜き打ちの立入検査を実施しているところです。運航部門並びに整備部門の両方に入っています。今日だけではなくて今後1ヶ月程度を目途に特別の監査チームをつくらさせていただきまして、これは7名体制ですが、羽田空港にこの7名は常駐をしてもらって、スカイマーク社における整備、また運航等の管理業務がしっかりと行われているかどうか、特に現場における実態も含め、集中的に立入検査の実施をすることとしました。いずれにしましても利用者の皆様に対する公共機関の安全確保に対する信頼を確保するためにも万全を期して参りたいというように考えているところです。私からは以上です。


質疑応答

 
(問)  札幌でまた新しい構造計算の偽装が見つかったようですけれど、これに関しての御所見を御願いします。
(答)  まだ札幌市が公表しているわけではありませんが、札幌市におきまして構造計算に疑義があるとの通報をきっかけに調査を行っていたものです。そのうち1棟につきましては、札幌市から報告がきておりますが、不自然な数値の入れ替えがあるということです。耐震強度については、違法なものとは言えないという判断をしていると聞いています。もう1棟の方については、現在調査中ということで聞いているところです。しっかりと事実関係を明らかにしなければならないと思っています。札幌市とよく連携を取らせていただきまして、この事実関係を確認すると共に、違法な設計等があったとすれば、それに関与した建築士等につきまして厳正に対応をしていかねばならないと考えています。
 
(問) 冒頭ご報告がありましたスカイマークの件ですけれども、整備士が辞めるということは、整備士の方の会見等もあって、どうも経営陣と意思疎通ができないとか、随分、対立しているようなのですけれども、今後、西久保社長ら経営陣の方から大臣自らお話しをお聞きするということは考えられるのでしょうか。
(答) 先程、申し上げましたように、今日から抜き打ちの立入検査に入っています。1ヶ月を目途に集中的に検査、監査をさせていただきたいと考えています。私、昨日もチームのメンバーによく現場の声を聞いてくださいと申し上げてあります。現場の方々の声もよく聞いてもらいたいということを申し上げているところです。まずは、この1ヶ月常駐をして、集中的に監査をさせていただきますので、途中ご報告もあると思います。そうしたことを踏まえて判断していきたいと思っています。
 
(問) 千歳線の就航に結果によっては影響が出てくるかと思いますけれども、どういったところを集中的にご覧になるのか、もう少し具体的にお願いします。
(答) 先程、申し上げた通りですけれども、整備体制が十分に確保されているのかどうか、そこのところをしっかりとチェックをしなければならないし、また、先程のご質問にもありましたように、スカイマーク社全体として安全確保に向けての社の体制がなされているのかどうか、そこもよく見なければならないと思っています。札幌千歳の就航は4月の下旬だと思いますが、その頃まで、しっかりと監査はしていきたいと思っています。
 
(問) スカイマークの件ですけれども、これは羽田のみが対象というか、本社は対象にはならないのでしょうか。
(答) いえ、本社も含めてです。
 
(問) これは、1ヶ月間の間に本社にも立ち入るということですか。
(答) もちろんです。
 
(問) 抜き打ち検査を今朝から入っているということですけれども、抜き打ち自体は初めてということですか。
(答) これまでの立入検査は、これまでもしていますが、抜き打ち検査もやっています。抜き打ち検査は、昨年の10月から2月まで22日間実施をしています。
 
(問) 今回のは9カ月の超過に関して、あらためてやりますよという。
(答) そのことがきっかけになっていますが、先ほど申し上げたように整備体制について十分なのか、私ども当局としては懸念を持っていますので、そこをしっかり確認させていただきたいと思っています。
 
(問) 今のその検査次第によっては、新千歳・羽田線の1日20便今運航するという計画ですけれども、減便するという可能性はどうでしょうか。
(答) 現時点、そのような判断はしていません。現時点ではですよ。
 
(問) 10年で10名以上の整備士が辞めるという。
(答) 過去1年でね。
 
(問) 過去1年で。ここ1、2年で何か原因というものが大臣の方に。
(答) 私もその辺のところは、聞いてみました。聞いてみましたというのは、我が方の航空局担当者に。一つの理由ではないようです。理由というのは、単に会社側の、スカイマーク社側の問題だけではなくて、幾つかの理由があるようです。
 
(問) 例えば会社側ということだけではなくて、会社側の問題を。
(答) 今やはり新規の航空会社ができています。新規の航空会社もできていますし、スカイマークではないですよ。そういう意味では、整備士の方々の必要性というのは、高まっているということもあると思います。ですから、スカイマーク社を辞められて他の航空会社に入られるということもあるようです。さまざまな理由があるようですし、その辺のところもよく調べてみたいと思っています。
 
(問) 今、大臣がおっしゃられたように新規の航空会社ができていく中で全体として整備士が足りないというか、各社整備士をすごく必要としている状況があって、スカイマークの問題だけではなくて、航空業界の全体として整備士のバランスがちょっと欠けてきているかなと思えますが、その辺大臣如何ですか。
(答) そこのところも全体として安全管理体制が、この航空の分野で十分にあるのかどうか、そこはしっかり見ていかないといけないと思っています。現時点で、整備士の数が法令、我々が決めている数以下になっているということではありません。スカイマーク社も含めて我々が決めているルールの範囲内で整備士の数が足りるということです。ただ、スカイマーク社の場合は、それが非常に余裕がない状態になっていると。
 


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