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  冬柴大臣会見要旨(平成18年11月2日)
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平成18年11月2日(木)
9:27〜9:38
国土交通省会見室
冬柴鐵三

 

   

閣議・閣僚懇

 本日の閣議は、一般案件が1件、国会提出案件が13件、法律案の決定が1件と人事案件です。当省に関係するもの、特にご報告することはありません。私からは以上です。


質疑応答

 
(問) 北朝鮮が6カ国協議に復帰ということで、それについて大臣どのようなことを期待されるのか教えてください。
(答) 北朝鮮が6カ国協議に近く復帰するというように米国、中国と合意をしたということは伺っています。私としては、拉致、核、ミサイルなどというような問題は、6カ国協議の場で解決をすべきであるということをずっと言ってきたところですから、戻ってくるということは非常に歓迎すべきことであると評価しています。
 
(問) バスの運転手が運行前に飲酒をしていて引っかかるということが、いくつか相次いでいるのですけれども、こういう事態に対して大臣どのようにお考えか教えてください。
(答) バス事業というものは、不特定多数の乗客を輸送するという国民の安全・安心というものに大変関わりのある仕事でして、1人の運転手が大勢の乗客の生命、身体の安全を預かるわけです。したがって、その自覚にたてば、1人の運転手が運転の判断を誤りかねないようなもの、お酒を、運転前か、あるいはその接続した時点で飲むということは言語道断でして、乗る前に呼気から一定量以上のアルコールが検知されるというようなことは、あってはならない話だと私は思います。業界自体が自主的な取り組みとして、乗務開始前に点呼をし、その時にアルコール検知器等を使っていただくということは、歓迎すべきことですし、大いにやっていただかなければならないことだというように思います。その実態について調査をしたところ、大手事業者ではほとんどの事業者が、中小事業者では約9割の事業者が、業務前点呼においてアルコール検知器を使用しているということが分かりました。国土交通省としましては、輸送の安全を確保することを徹底するために、バス事業者における乗務員の飲酒に係る内部処分、今まで検知器に引っかかったということがどうあったか、それに対してその人を、もちろん乗務させなかったと思うのですけれども、そういうものがどれほどあったかということを調査して欲しいということを、私から自動車交通局に指示をいたしました。今後もバス事業者において安全マネジメントを実施するとともに、国土交通省において監査を実施し、行政処分を厳格に運用することにより、飲酒運転の根絶を図っていきたいというのが私の考えです。
 
(問) JR東日本と国労の間で、労使紛争の一括和解の方針が固まりましたけれども、これについて国交省としてどのように評価されるかということと、和解の内容には含まれていないのですけれども、不採用問題について国労側が政治解決を求めていますし、かつて公明党も4党合意で関わった時期があったかと思いますけれども、これについてどのような影響があるかについて教えてください。
(答) いずれにしましてもこれは労使の問題でありますが、自主的にそのような和解というものが成立するということは大いに歓迎すべきことであって、労使協調で、先程も申しましたように、安全ということを共通の目標として頑張っていただきたいというのが私の願いでもあります。また、4党でこういうことをやろうということは随分前で、私の署名もあると思います。関わりました。それは、政治介入ではなしに、労使で解決を図っていただくために、応援すべきことがあればなんでもさせていただこうという趣旨でやったわけですけれども、当時はそういうように意気込んでやったのですが、どちらがいいとか悪いとかは別として、実質上労組の方が離れていかれたということがありました。私どもは、だからもう今後何もしないとかはないとしましても、非常に難しいなという認識を深めたことがあります。でも今後も労使というものが安全という共通目標に向かって頑張っていただくために、何か紛争があれば、そういうものを解決をしていただきたいし、政党としても、もしそういう和解についていろいろな労をとることが適当であれば、介入ではなしに、そうされるであろうというように思います。国土交通省としてどうかと言われれば、それは労使のいわゆる民民の問題でありまして、我々が介入をしたりすることは差し控えるべきであろうと思います。いずれにしても和解によって安全という共通目標を実行していただきたいと、その一点であります。
 
(問) バイオエタノール燃料の普及について、昨日、総理大臣から農水大臣に対して指示があったということですけれども、これについて、国土交通省としては自動車交通局及び道路局にも関係してくることだと思うのですが、大臣として今後の取組みについてどう考えるか伺いたいのですが。
(答) バイオエタノールは南米などでは100%でやっているところもありますし、また10%や3%といろいろあるわけですけれども、そのバイオエタノールをガソリンに混合することによって自動車の今の構造のままで使えるのかという問題がありまして、それについての技術的開発はもう日本では進んでいて、その車を外国で売ろうというような時代になっていることは事実です。バイオエタノールの場合はそもそもCO2を吸収した植物性のものから出るわけですから、それを燃やした際にCO2が出ることは出るけれども、ただ相殺すればゼロということで、環境に優しい燃料であるというように言われています。我々としても、値段がいくらになるのかとか、技術的に克服すべきものはどういうものがあるのかとかということも併せて考えながら、今は一部地域で特区として使っておりますけれども、そういうところの実施状況や問題点等を十分に注意深く見ながら、そういうものはできるだけ広げていく方向でやっていったらいいであろうというように私は思っています。現在の時点では、その程度のコメントしかできません。


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