国土交通省 Ministry of Land, Infrastructure and Transport Japan
冬柴大臣会見要旨(平成19年3月13日)

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  冬柴大臣会見要旨(平成19年3月13日)
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平成19年3月13日(火)
9:16〜9:30
参議院議員食堂
冬柴鐵三

 

   

閣議・閣僚懇

  本日の閣議は、一般案件が3件、国会提出案件が8件、法律案の決定が13件、政令の決定が3件と人事案件です。当省の関係では、政令の決定が3件、「建設業法施行令の一部を改正する政令」、「建築物の安全性の確保を図るための建築基準法等の一部を改正する法律の施行期日を定める政令」及び「建築物の安全性の確保を図るための建築基準法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令」の決定がありました。私からは以上です。


質疑応答

 
(問) 羽田空港の4本目の滑走路の関連なのですが、約1年遅れで着工されることになりました。大臣のご所感をお聞かせください。
(答) 羽田空港の再拡張事業については、昨日、千葉県の漁連の会長から本格着工に同意するという連絡を頂戴いたしました。これを受けまして、3月30日に本格着工の運びとなりました。約1年遅れとはなりましたが、懸案となっていた本件事業の本格着工にようやく目途が立ったことは、誠に喜ばしいものと考えています。千葉県知事、漁連の会長、漁業者の方々に対して、深甚のお礼を申し上げたいと思います。漁業補償交渉については、千葉県には24の漁業協同組合がありますが、現時点で大部分の組合から内諾をいただいているところですが、残る数組合の交渉に、引き続き、誠心誠意取り組んでまいりたいと考えています。供用開始予定時期については、もともと厳しい工程で組んでいたわけですが、今回さらに様々な工夫を重ねて、ぎりぎりの工期短縮を行い、当初より15ヵ月の遅れになるわけですけれども、その内5ヵ月を短縮し挽回をして、2010年10月末の供用開始を目指すこととなりました。この2010年10月末の供用という新たな目標達成に向けまして、全力を挙げて取り組んでいきます。また、再拡張事業の供用開始が遅れますけれども、再拡張前の今の3本体制におきましても、上海の虹橋チャーター便の早期実現や、深夜早朝時間帯における国際チャーター便の促進等、羽田空港のさらなる有効活用策については、積極的に検討・実現をしていきたいというように考えているところです。
   
(問) 羽田の滑走路の関係で、今回供用開始時期の正式な見直しの発表があったのですけれども、航空関係者からは、09年末ということが実現不可能な段階で、もう少し早く言ってもらえればいろいろ計画自体にも折り込みができたのではないかという声があります。それについてのご所感があれば伺えますでしょうか。
(答) 10ヵ月も遅れますと、09年末ということでいろいろな準備を進めていただいていた関係者の方々には、大変ご迷惑をおかけすることになるわけでありますけれども、これから誠心誠意説明を申し上げ、ご納得をいただくように努力をしていきたいと思います。いずれにしましても、ご迷惑をかけることは間違いないので、誠心誠意説明をし、ご理解をいただく、そのような努力をしたいと思います。もう少し早くという話ですけれども、これは非常に微妙な話がずっと続いているわけでして、我々の方のそのような努力も申し上げつつ、ご理解を得たいというように考えています。
   
(問) 水門談合の関連なのですが、週末に現役の職員が官製談合に関与していたという報道がありました。昨日の次官の会見では、報道があった職員が誰であるのかということについては特定したということでありますけれども、この職員に対する今後の聴取、昨年の内部調査に対して、この職員はどう答えていたのか、お答えいただきたいのですが。
(答) そのような報道があったことは承知していますし、次官がそれが誰であるのかということを特定できたということになれば、我々としても、早急にこの人についても、入札談合防止対策検討委員会におきまして、事案の解明に向けて調査を行いたいというように思います。それから、これについては公正取引委員会も調査をしたはずですので、その調書等の関係書類も頂戴をしたいと思いますし、またその人と関与したとされる事業者の担当者等にも積極的に事実を聴取して、事案をまず見極めたいというように思います。昨年の167名の中に入っているかということでありますが、当然入っていまして、その際には関与を否定しているわけであります。今回のような具体的な端緒がない場合に、我々に捜査権とか逮捕をするとか身柄を拘束するとかというような権限は全くないわけでありますので、本人が否定する以上、それ以上踏み込んで今回のような事案をその段階で見い出すというのは非常に困難な作業であったのだろうというように思います。いずれにしましても、今回具体的な聴取の端緒というものが我々に与えられたわけですから、誠心誠意それに基づいて調査を行っていきます。そしてそれが事実であるとするならば、誠に遺憾な話で、言語道断な話でありますから、懲戒手続きをとるのはもとより、損害賠償請求等も視野に入れて臨んでいきたいと思います。以上です。
   
(問) 松岡農水大臣の光熱水費の問題なのですが、連日野党から質問を受けて答弁に立っているわけですが、適切な答弁がされているとお考えでしょうかという点と、先週松岡農水大臣が今あまり一般の方で水道水を飲んでいる方はいらっしゃらないのではないかということを仰っていますけど、この発言を受けて率直にどのような感想をお持ちなのかということを伺いたいのですが。
(答) まず前段ですが、現行の政治資金規正法に基づく届出をしていると本人は仰っているわけでして、現行の政治資金規正法の規定に基づいてきちんとやっておられるということであれば、その説明でもいいのではないかというように思います。それ以上、ではここのところはどうなのだということにはならないと思います。2番目の水道水については、地域によって違いますが、水道水自身をミネラルウォーターのように売っているところもありますが、私は水道水を飲んでいます。以上です。
   
(問) 羽田の関連で、半年前から2009年中の供用開始は厳しいのではないのかという報道があったと思うのですが、それに対して国交省の方は可能だと思う、何とかやっていきたいという対応をとられてきたと思うのですが、見通しが甘かったのではないのかという声もあるのですが、その辺りについてはどうでしょうか。
(答) 私もこの場でそのような質問を頂戴しまして、私の方はギブアップはしない、最後までやりますと。今回もぎりぎりの中でも5ヵ月短縮する努力をして2010年10月末ということを申し上げているわけで、今まで何とか努力して短縮し、取り戻そうということをやってきたのですけれども、ご案内のように、去年の6月に公有水面埋立申請をしまして、それに対する承諾を頂戴できたのが12月18日ということで、約6ヵ月遅れているわけです。担当者は、年末年始、昼夜を分かたず日参をして、24の漁業協同組合に対する誠心誠意の補償交渉を重ねてきたわけです。それが今日まで延びているわけです。そういうことを考えますと、途中でギブアップした方が良かったのかどうか分かりませんけれども、補償交渉や知事の公有水面埋立法に基づく承諾など、間断なく手続きがずっと進んでいる中で、そういうことをすることによるいろいろな影響、ギブアップしてしまえばグッと緩んでしまいます。ぎりぎりだからお願いしますとやっているのに、それをやってしまうと、今日はなかったのではないかというような、言い訳的ですけれども、そういうことを思えばご理解を頂ける範囲ではないのかというように私は思います。
   
(問) 富山の建築士で、構造計算書類の改ざんや偽装があったということで処分する方針ということなのですが、これについてご所感をお願いします。
(答) 手続きを経て、厳格な処置をとりたいと思いますけれども、人の身分に関することですので、我々としてはそのような方針ですけれども、まだ手続きをこれからする段階ですので、コメントは差し控えさしていただきたいと思います。
 

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