国土交通省 Ministry of Land, Infrastructure and Transport Japan
冬柴大臣会見要旨(平成19年3月27日)

メニューを飛ばしてコンテンツへ進む

 

 

 


  冬柴大臣会見要旨(平成19年3月27日)
ラインBack to home

 

平成19年3月27日(火)
12:15〜12:32
国土交通省会見室
冬柴鐵三

 

   

閣議・閣僚懇

  冒頭、お詫びを申し上げなければなりませんが、本日8時40分に予定していました記者会見のために、早朝から院内にお集まりいただいていたにもかかわらず、会見を行うことが物理的にできませんでした。これを前例にするようなことはありません。そのことを冒頭、申し上げたいと思います。記者会見はもちろん、皆さんを通じて、広く国民に対して、国土交通省の情報をお伝えする貴重な機会であると考えていますし、その意味で今回、国会日程との関係とはいえ、記者会見をお約束どおりに行えなかったことを非常に残念だというように思います。経緯はご存知のとおりですが、本日の閣議が大変長引きました。これは今回、一般案件が4件、国会提出案件が10件、政令の決定が41件あったために予定が大きく遅れてしまいまして、その後、総理からの震災に対する指示等もありまして、遅れてしまったわけです。結果、8時15分終了予定が8時30分を超えるくらいまで遅れてしまったということであります。その後、私は総理にお会いする約束をしていました。総理の執務室でお会いをして、そこを出たのがもう55分を過ぎていまして、9時からの国土交通委員会の開会が迫っていまして、これもぎりぎり委員会に駆け込むというようなことになりました。そのため、会見に少しでも顔を出せればというようには思ったのですが、なす暇がなくて申し訳ないことになりました。ただ、総理とはそこで15分ほどですが、私の話をよく聞いていただいたということでした。以上、そのようなことがありまして、私の気持ちとは反するのですが、皆様方の前にたとえ1分でも、30秒でも顔を出せなかったということは、甚だ残念で遺憾な思いをしています。私からの報告は以上です。


質疑応答

 
(問) 記者会としても文書で申し入れをさせていただきましたけれども、非常に閣議後の会見というものを大切なものと考えていますので、今後は閣議後に開催していただくよう改めて申し上げます。よろしくお願いします。
(答) はい。
   
(問) 安倍政権が発足してから半年が経ったわけですけれども、これについてのご所感をお願いします。
(答) 私は内部にいまして、非常に実務型の内閣だというように思います。非常にそれぞれが司司で頑張って、本当に寸暇がないといいますか、忙しい日々でありました。私は初入閣ですから、閣僚とはこんなに忙しいものかと思うぐらい毎日が忙しい日でした。ただ、嬉しいことは、年度末までに、昨日の26日ですけれども、平成19年度の予算を成立させることができたということです。今日の閣議の後の総理のご発言でも、この成立した予算について早急に執行できるようにというお話がありましたように、1日から途切れのない財政の支出、巨額の支出が行われるわけです。今ようやくデフレから脱却をできるかどうか、できたのではないかというようなところですけれども、この景気の足取りというものを確実にするために、いろいろなことがありましたけれども、内閣の最大の責任である予算案を成立させたということは、非常に私にとって閣僚として思い出深い、ちょうど6カ月目にこのような大きなエポックを刻めたということを喜んでいる次第です。その他は、種々の重要な法律が成立をしたということは高く評価されるべきですし、国土交通省としましても、観光立国推進基本法という大きな法律が、議員立法でありますけれども、成立を見ることができた。これによって、今進めていますビジット・ジャパン・キャンペーンというものにも弾みがつくし、頑張っていかなくてはならないという思いで一杯です。一昨日の大きな地震までは、佐呂間のハリケーンなどいろいろとありましたものの、ここまで一般の執務に専念できたということは、私の喜びとするところです。1日も早く能登半島へ私自身が行って、そしてその事実を確認し、そして震災復興のためにできることを早急にやりたいという思いですが、今日も行けそうにありません。国会日程に追われていて行けませんけれども、なるべく早く行きたいという思いです。吉田政務官には行っていただきましたけれども。そういう半年間でした。
   
(問) 今日、総理にお会いになったそうですが、これはどういったお話だったのでしょうか。
(答) 今日、夕刻に経済財政諮問会議が行われます。その中ではアジア・ゲートウェイのことが取り上げられるということで、私にも出席要請がありまして、発言の時間を頂戴しました。私としましては、その機会だけで、総理に現状なり私の心境なりが伝わらないということになりますと、非常に残念ですので、予め時間をとってほしいということを申し上げまして、総理も大変多忙な中、時間をとっていただいたわけです。アジア・ゲートウェイということになりますと、大きくは空の問題と海の問題です。空の問題につきましては、成田の延伸、これは2010年3月に供用開始の予定で頑張っているわけですが、それと2010年の供用開始に向けて頑張っている羽田の第4次というものを受けまして、この空のネットワークをどのようにするのか、それを日本だけでなしに、アジア地域を含めたネットワークをどう構築していくのかということについて、私なりの考えがありますので、これを総理によく分かっていただいた上で、新聞報道等で聞こえてくることですが、オープンスカイという政策等の問題についても私の考えを述べさせていただいたということです。詳しくは経済財政諮問会議の中で発言することを、今ここで皆様方に先に言うわけにはいきませんけれども、そういう問題について申し上げたと。海の問題につきましては、スーパー中枢港湾で入港に際して行われているいろいろな届入れについて、なるべく1つのウィンドウ、1つの窓口で処理できるようIT等を駆使して、こういうものを進めていますということです。総理には空の話だけしかしていませんが、夕刻の経済財政諮問会議ではそういうことを、海のこともそういうように申し上げるということです。
   
(問) 公務員制度改革について、改めて伺います。最近、大臣が常々仰っている実質的な定年の延長というか、公務員の方にも老後はあるのだというお話ですとか、そういうものをパッケージで解決しなければならないと大臣はかねがね仰っているお話が、パッケージの案になっていないのではないかという批判が、当事者の公務員の方とか、与党の中からもあるように思います。それについて、大臣はどう思ってらっしゃるのかということと、その件について、最近、渡辺大臣と大臣がお話されたことはあったのかと。その2点についてお願いします。
(答) 私の考え方は、総理が仰っているとおりだと思うのです。省庁を通じて転職をする方の中には、特に勧奨退職と言いますか、定年を待たずしてお辞めになっていく方が、国交省で900人くらいいます。そういう人達の就職先というものについて、各事業者からこういう能力を持った人を年齢はこうでこうこうというような人を欲しいというようなものを、申し入れを受けましたら、こちらの省庁では一番よく分かっているわけですから、地方支分部局に勤めている職員も含めて適当な方がいれば、その人にその情報をお知らせをし、そしてその方はそれでは一度会ってみようということになれば、そこから先はその職員の方と事業者の間で話をされて就職をしていかれる。こういう方が900人いると。そのうち、760人が地方の方だということは、前の会見で申したとおりです。そういう状況を今度大改革しようと、それは予算と権限を背景に押しつけ的なものは根絶するというところから発したわけですけれども、それだけを取り出すのは難しいので、省庁斡旋はこの際一切禁じて、新しく作る人材バンクでやっていくのだと、再就職規制に違反すれば罰則があるような法制を作りたいという話でした。私の考えですが、それだけ先行しますと、今省内で働いている6万3千人の職員の方は、一体自分の人生設計、将来設計をどうしたら良いのかということになりかねない。そして定年は60歳、共済年金は65歳からしか受けられないわけですから、その間5年間の空白があります。その間を遊んで暮らせるほど裕福だとは思いませんので、どこかには勤めないといけないのです。勧奨退職ということが、人材バンクで行われるのか、行われないのかも一切わからないわけです。人材バンクで行わないということになりますと、年間900人の退職している方が定年の60歳まで働くことになると思うのです。その方に辞めてもらう規定は国家公務員法にはありません。今、公務員を5年間で5.7%純減ということで一生懸命やっているわけです。しかしながら、これは辞めないので出来ないのではないでしょうか。 そして、国交省の新規採用は約500人ですが、その新規採用もできないことになるのではないか。その部分を人材バンクではどこまでやっていただけるのか、勧奨退職までやるのか、やらないのか、というような設計も含めて、パッケージで同時スタートでやって欲しいと。そうでないと働いている優秀な職員の方に将来不安が起こるのではないかということを私は一番心配をしている。今回、法案がどうなってくるかは別としまして、閣議決定するでしょうから、私は閣僚ですから、その際には十分に意見を申し上げたいと思っています。渡辺大臣との話は、渡辺大臣からはそのような電話はありました。その時に私は、総理がパッケージと仰っている意味で、人材バンクを取り入れることによって起こるいろいろな公務員の制度の問題、長い間やっていたわけですので、そのような問題も合わせて解決できるようにパッケージでやりましょうと申し上げました。
   

過去の大臣会見へ

ライン
All Rights Reserved, Copyright (C) 2007, Ministry of Land, Infrastructure and Transport