国土交通省 Ministry of Land, Infrastructure and Transport Japan
冬柴大臣会見要旨(平成19年5月11日)

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  冬柴大臣会見要旨(平成19年5月11日)
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平成19年5月11日(金)
8:48〜8:55
衆議院議員食堂
冬柴鐵三

 

   

閣議・閣僚懇

  おはようございます。本日の閣議は、一般案件が2件、国会提出案件が14件、法律の公布の決定が8件、政令の決定が1件、そして人事案件です。当省に関係するもので特にご報告するものはありません。以上です。


質疑応答

 
(問) アジア・ゲートウェイ戦略会議が昨日もあったと思うのですけれども、依然航空の自由化に関して、平行線が続いていると。本日までに、国交省なりの明確な考えを求めるというこということなのですが、大臣なりのご所感と、今後の方向性ということで、お話しをお伺いしたいのですが。
(答) これについては、私はもう何回も申し上げているとおりでして、私どもは、国益を守るという観点から、我々の考え方を述べてきました。3点あるのですが、1つは首都圏の空港、成田と羽田の問題ですけれども、これについては現在満杯になっているということはご案内のとおりで、2010年の3月に成田の北伸が完成、供用され、また、10月に羽田第四滑走路が供用されるという時までは、我が国の国益をはかるためにも、今年8月2日に第二滑走路が供用開始される関西国際空港と中部国際空港を戦略的に利用していきたいということです。国益とは何かといえば、国の人流、物流、日本から外へ出て行くもの、外から中に入ってくるものについて、円滑に、大量に出入りできるということ、これが1つ目です。2つ目は、人流の中でも、日本の旅行者が各国に行く訳ですから、行きたい所へダイレクトに行けることを保証する、乗客の利便の向上ということが2つ目。3つ目は、私が主任となって進めている観光です。特に国際観光を、我が国の思うような方向で進めるということが大事であります。そのためには、そういうカードを持って、我々も開けるからあなたの所も開けてほしいという交渉が出来ないといけません。例えば、北京で来年オリンピックが行われることにより、たくさんの日本人が行くことになると思います。そういう意味で、日本から北京へダイレクトに飛べるような飛行機が欲しいと。そういう場合に、北京空港を開けてくれと言っても、向こうもそれじゃ日本はどこを開けるのだと。その時に我々としては、こういうところを開けましょうという、いわゆる交換なのです。私どもは、航空会社が2社ありますけれども、あるいはどれだけ出てくるか分かりませんけれども、そういう利益を図ってるわけではなく、日本の国家の国益を図るためにそういう方法は必要であろうということを申し上げているわけであって、これは今も変わっていません。その他の地方空港につきましては、国際航空便の98パーセントが外国の航空会社によるものであるわけです。したがいまして、それについて国交省が関与する必要はないのではないかと仰るのであれば、我々としては自由にやっていただいたらいいと。外国の航空会社が入りたいというところに入られたら結構であろうと。もちろん危険であるとか、むちゃくちゃ低廉で混乱するような会社についてはチェックすることは留保しなくてはなりませんけれども、私はそのように思っています。それが私の考えであり、国土交通省の考えです。そのことは昨日も航空局長が順順といろいろな事例を挙げながら、こちらが何かのカードを持っていなければとれない、例えば、ロシアとの間では上空通過権というのはものすごく大事なのですが、日本からヨーロッパへ飛ぶ場合にロシアの上空を飛べるかどうかというのはなかなか厳しいわけで、けれども、我々の方で中部を一部空けるということで、交換的に飛ばしていただいている、というようなことを説明したところです。
   
(問) この件で安倍首相と直接会って調整されるようなことは、今後予定はあるのでしょうか。
(答) 今のところ、予定はありません。
   
(問) 今日、官邸に持って行く意見も、関空、中部空港については、これまでどおりということでしょうか。
(答) 今言ったとおりです。
   

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