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冬柴大臣会見要旨(平成20年2月29日)

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  冬柴大臣会見要旨(平成20年2月29日)
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平成20年2月29日(金)
8:51〜8:57
衆議院議員食堂
冬柴鐵三

 

   

閣議・閣僚懇

  おはようございます。本日の閣議は、一般案件が2件、国会提出案件が23件、法律案の決定が9件と人事案件です。当省に関係するものでご報告することはありません。私から1点ご報告させていただきます。空港法案の問題です。空港整備法及び航空法の一部を改正する法律案の取扱いにつきましては、外資導入と空港の安全保障を両立する問題について、もう少し時間をかけて検討する必要があると協議で一致しました。したがって、規制のあり方につきましては、諸外国の例も参考にしつつ、年内のできるだけ早い時期に結論を得ること、その上で、外資規制及び成田空港の民営化に係る部分以外の部分については、今国会に提出しまして、その余の部分につきましては、年内に得られる結論に基づいて、必要な法改正手続きを行うという手順で進めることとしました。閣僚の皆さんの了解をいただきました。詳細につきましては後ほど事務方から説明させていただきます。私からは以上です。


質疑応答

 
(問) 外資規制の件なのですけれども、予定していた法案の一部を出せなくなったということなのですが、そのことについて大臣の責任の受け止めと、これは異例だと思うのですが、そもそもなぜうまくいかなかったのか、その原因について大臣はどうお考えか、この2点をお願いします。
(答) 空港が有する高い公共性を踏まえますと、諸外国と同様に、その設置及び管理を的確に行わせるための仕組みを整えることが必要だと思います。このため、行為規制や資本規制など空港への規制のあり方を、諸外国における政府の関与のあり方なども参考にしつつ、年内のできるだけ早い時期に結論を得るべく検討したいと思います。今回のこのような扱いというのは、法案提出期限も迫っていまして、このままの状況で持ち越すことは許されないと思います。空港の一種、二種、三種も、今回改革しろということもあります。それから、なぜそのようになったのかということですが、この日本を開かれた日本として積極的に外国資本を受け入れるということについては、もちろんそれは大きな流れであり総理のお考えもそこに基本があるということは当然でありますので、したがって本当に大事な代替性のないものでありますが成田空港を民営化しようということを決断しているわけです。しかしながら、諸外国にも例があるように政府が資本を保有し続けるとか、あるいは強力な規制をかけるというような措置を取っているところがほとんどで、例外的に取らないで上場したところで、90数%を外国資本が取って上場を廃止しなければならない、サービスも非常に落ちたというような空港の例も見るに付け、私はやはり2.2兆円という国民の貴重な資源を注ぎ込んで完成した、そして人命の犠牲まで出したこのような成田空港が、そのような目に遭わないようにするための手だては同時に行わなければならないと思います。それは、世界の例から見ても決して日本が閉鎖的な社会だというような印象を与えるものではないと思います。そこら辺の温度差と言いますかそういうものがあったのではないかと思いますが、しかしそれは、調整を特に官邸及び官房長官を中心に調整をしていただきまして、私も調整には柔軟に対応させていただきました。今回の結論というのは良い結論であったと私は思います。
   
(問) 原案にあった外資規制というのは、一旦白紙ベース、ゼロベースで考えるという趣旨なのか、大臣個人としては原案どおりの外資規制が望ましいと考えているのか。
(答) それは望ましいから法案まで作ったわけです。しかし、調整をしてこれから協議を重ねて良い結論を得たいと、その結論について私が固執するということはありません。
   

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