国土交通省 Ministry of Land, Infrastructure and Transport Japan
冬柴大臣会見要旨(平成20年4月15日)

メニューを飛ばしてコンテンツへ進む

 

 

 


  冬柴大臣会見要旨(平成20年4月15日)
ラインBack to home

 

平成20年4月15日(火)
9:17〜9:23
衆議院議員食堂
冬柴鐵三

 

   

閣議・閣僚懇

 おはようございます。本日の閣議は一般案件が2件、国会提出案件が9件、法律の公布の決定が4件、政令の決定が5件と人事案件です。当省の関係では一般案件が1件、地理空間情報活用推進基本計画についての決定がありました。
 私から1点ご報告があります。山梨、静岡両県にまたがるものとして、いわゆるご当地ナンバーとして要望のあった「富士山ナンバー」について、運輸支局をまたぐ初のケースとして準備をしていましたが、本年11月4日から交付を開始することとしました。富士山ナンバーが富士山周辺地域における地域振興、観光振興や地域の一体感を醸成するためのシンボルとしての役割を果たしていくことを期待しております。詳細については、後ほど、事務方より資料を配付します。
 私からは以上です。


質疑応答

 
(問) 先週末にありましたニアミスに関する東京高裁判決についてですが、管制官個人の刑事責任を問う初のケースとなりました。この件について大臣のご所感をお願いします。
(答) 当初は1審判決で無罪になりました。この事故が起こった頃は、ヒューマンエラーというものについて、管制官の管制指示と計器による指示のどちらを優先させたらよいのかということについて明確な基準がなかったことから、指示が食い違った場合は、そのような危険情報を出した機器の指示に従うということで決めたので、このようなことは今後起らないだろうと思っています。しかし管制官も人間ですので、ヒューマンエラーが絶無ということは期待できない面があります。いろいろな訓練等あらゆる総力を上げて、そのようなエラーが起こらないよう努力をしているところです。高裁とはいえ第2審ですから、最高裁はどうなるのかまだわかりませんが、管制業務に携わる者について非常に大きな警鐘となった事案だと思います。重く受け止めてこのようなことが起こらないように、努力をしていきたいと思います。
   
(問) 静岡県の東名高速道路で、トラックのタイヤが脱落して反対車線の観光バスの運転手が亡くなる事故がありました。この件について、今後の対策等も含めてご所感をお願いします。
(答) 我々も高速道路を走るわけですし、そういう楽しい旅行をする方が多い所で、反対車線から突然このようなものが飛び込んできて、運転していた優秀な運転手が亡くなったということは甚だ遺憾ですし、大きな衝撃を与えたと思います。現在、事故原因については、静岡県警察で捜査中です。国土交通省としても発生当日に中部運輸局に対して、事故車両の破損状況、整備状況等についての調査を指示しました。静岡運輸支局の担当官を現地に派遣するとともに、トラックの車両製造者のいすゞ自動車に対して、タイヤ脱落の原因についての調査を指示しました。昨年5月に、この特定車両に対して車検整備を行った静岡いすゞ株式会社に対して、昨日14日に静岡運輸支局の担当官の立入調査を開始しました。さらに昨日、自動車の点検整備の重要性について、国土交通省のホームページに掲載するとともに、関係団体に対して文書を発出して、大型自動車の使用者への周知を徹底しました。今後は原因究明の状況を踏まえて、同種の事故の再発防止について検討していきます。事故を起こした車両は個人の営業ですので、我々がその人に直接指示するということはできませんけれども、先程の整備をしたところとか、その周辺に対して最大限の指導を行ったところです。このようなことが起こらないようにしなければならないと思っています。
   
(問) 今の東名の事故では過積載の疑いなども浮上していますが、過積載を本来取り締まっている自動計測装置が国道に40箇所くらいついているそうですが、それが設置から10年たっても、本格的に運用されていないということをニュースで出したのですが、それについて大臣はいかがお考えでしょうか。
(答) 無許可車両の識別のための車検証データとの照合システムの構築、あるいは、センサー機器の精度の管理など、装置の運用試験を行いながら行われています。システム運用上の課題を一つ一つ解消していたため、本格運用が遅れています。装置の調整の最終段階でして本年中の運用開始に向けて努力しています。もう少し早くきちんとやるべきだったと思いますが、これを契機にやります。
   

過去の大臣会見へ

ライン
All Rights Reserved, Copyright (C) 2008, Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism