秡川長官会見要旨
最終更新日:2024年8月23日
日 時:2024年8月21日(水)15:30~15:53
場 所:国土交通省会見室
冒頭発言
本日は2点、ご報告します。
(2024年7月の訪日外国人旅行者数について)
まず、本年7月の訪日外国人旅行者数等についてご報告します。
本年7月の訪日外国人旅行者数は、329万2,500人となり、5カ月連続で単月300万人を超え、単月として過去最高でした。
コロナ前の2019年7月と比べた回復率は、単月で110%となり、10カ月連続で単月ではコロナ前の水準を回復しており、よい状況になっていると思います。
また、1月から7月までの7ヶ月間累計では、2,106万9,900人と2,000万人を超えました。
最も調子のよかった2019年は、2,000万人を超えたのが8月であることから、本年は1カ月早く2,000万人を超えたのでよかったと思います。
2019年は大体3,200万人来ていましたが、本年は、7月までのデータを単純に割り算して計算すると大体3,400万人を超えますので、そのくらいの数字になることを期待しています。
本年7月の出国日本人数は、104万8,800人となり、コロナ前の2019年7月と比べた回復率は、単月で63%でした。
したがって、インバウンドは調子がよい一方、アウトバウンドはいまひとつという状況が続いています。
(旅行・観光消費動向調査の結果(2024年4-6月期速報)について)
続いて旅行・観光消費動向調査の2024年4-6月期の速報についてご報告します。
本調査は日本人の国内旅行を対象としています。
2024年4-6月期の日本人国内延べ旅行者数は1億4,540万人、2019年同期比で88.6%でした。
また、日本人国内旅行の1人1回当たり旅行支出は、44,374円、2019年同期比で21.5%増と、2022年第1四半期以降連続でコロナ前を上回る数値となっています。
2024年4-6月期の日本人の国内旅行消費額は6兆4,518億円と、第2四半期としては過去最高の水準となり、2019年同期比で7.6%増でした。
(2024年7月の訪日外国人旅行者数について)
まず、本年7月の訪日外国人旅行者数等についてご報告します。
本年7月の訪日外国人旅行者数は、329万2,500人となり、5カ月連続で単月300万人を超え、単月として過去最高でした。
コロナ前の2019年7月と比べた回復率は、単月で110%となり、10カ月連続で単月ではコロナ前の水準を回復しており、よい状況になっていると思います。
また、1月から7月までの7ヶ月間累計では、2,106万9,900人と2,000万人を超えました。
最も調子のよかった2019年は、2,000万人を超えたのが8月であることから、本年は1カ月早く2,000万人を超えたのでよかったと思います。
2019年は大体3,200万人来ていましたが、本年は、7月までのデータを単純に割り算して計算すると大体3,400万人を超えますので、そのくらいの数字になることを期待しています。
本年7月の出国日本人数は、104万8,800人となり、コロナ前の2019年7月と比べた回復率は、単月で63%でした。
したがって、インバウンドは調子がよい一方、アウトバウンドはいまひとつという状況が続いています。
(旅行・観光消費動向調査の結果(2024年4-6月期速報)について)
続いて旅行・観光消費動向調査の2024年4-6月期の速報についてご報告します。
本調査は日本人の国内旅行を対象としています。
2024年4-6月期の日本人国内延べ旅行者数は1億4,540万人、2019年同期比で88.6%でした。
また、日本人国内旅行の1人1回当たり旅行支出は、44,374円、2019年同期比で21.5%増と、2022年第1四半期以降連続でコロナ前を上回る数値となっています。
2024年4-6月期の日本人の国内旅行消費額は6兆4,518億円と、第2四半期としては過去最高の水準となり、2019年同期比で7.6%増でした。
質疑応答
(問)7月の訪日外国人旅行者数の結果について、あらためて長官の受け止めをお伺いします。
(答)
先月から引き続き、成長軌道に乗っているものと受け止めています。
国・地域別にみると、23市場のうち香港とメキシコで単月として過去最高を更新したほか、韓国やアメリカをはじめ19市場が7月として過去最高の記録でした。
また2022年10月の水際措置の大幅緩和以降、中国からの訪日者数が初めて1位となりました。
今まで中国からの訪日者数は、コロナ前より勢いがないと思っていましたが、7月だけで見てみると1位です。
昨日の午後、成田空港を視察する機会があったのですが、どのような方が多いか見ていますと9割ぐらいは外国人の印象であり、このような状況は非常にありがたいと思います。
(問)8月8日に宮崎県で震度6弱を観測した地震が発生し、その後、南海トラフ地震臨時情報が発表されました。これを受け、宮崎県等の宿泊施設で予約キャンセルが発生しているとの報道がありますが、観光庁で把握している状況と、観光庁としての対応があればお伺いします。
(答)
地震直後数日間の状況を業界団体にお聞きしたところ、一部の地域、和歌山県や宮崎県、高知県などの西日本の太平洋側の地域で、宿泊のキャンセルが多かったと報告がありました。
一方で、地震が起きた後の数日間における新規の宿泊予約について調査したところ、一定程度ありました。
西日本の太平洋側の地域はキャンセルの方が多かったですが、他の地域のキャンセルは例年並みであり、新規の予約が多かったので、結果としてプラスの数字が出ました。
太平洋側のいくつかの地域では、花火大会などのイベントを控えるような動きもあったことから、宿泊のキャンセルにつながったと聞いています。
その他の影響については、引き続き情報収集しているという状況であります。
(問)訪日客数について1点お伺いします。今回、国・地域別に見ますと、中国が韓国を抜いて1位になりました。中国が1位になるのは、2022年10月の水際対策が大幅に緩和されて以降で久しぶりになるかと思いますが、コロナ前の中国からの訪日客数は全体の4割近くを占めていてかなり影響が大きいです。中国が再び伸びて回復していることに対する長官の所感と、その背景についてお話を聞かせてください。
(答)
先ほどお話したのは7月単月の状況なので、もう少し、数カ月見る必要があると思っています。
中国からの訪日客が増えつつあるのであれば、それはありがたいとも思っています。
コロナ前は、銀座などの街に出ると、中国の方や観光バスが多いなという印象がすごくありました。
今は欧米の方やアジアの方がお買い物を楽しんでいる様子をよく見かけるので、コロナ前と随分違うなと感じます。
また1カ月、2カ月経ったときに、その様子がどう変わるのかは注目したいと思いますが、1カ月分のデータだけで判断するのは少し早いという印象です。
(問)今回2か月連続で訪日客数が過去最高を記録しました。すごく順調なペースですけれども、今後の見通しについてどうお考えでしょうか。
(答)
見通しは、予想でしかないということではありますが、まずはコロナのような大変な事態はもちろん、天候的なこと、いろいろな自然災害系が起こらず順調な状況が続くことを願っています。
また今のペースで増えていくと、成績としてはありがたいことですが、こちらの受入体制をしっかり準備しなければいけません。
現場の皆さんは本当に頑張っておられますが、昨日、成田空港に行って関係者と打合せをした際、これからより利用客が増えるとこなさなければならない仕事が増えるので、我々と空港会社、入管、税関、皆で連携してやっていく必要性を感じました。
(問)日銀の政策変更によって、足元では一時期より円高で為替が推移しています。こういった状況においてのインバウンドに対する影響と、観光庁としてどのように誘客に取り組んでいくのか教えてください。
(答)
7月はひと月の中で随分円が高くなりました。
今日ご報告したのは7月の数字ということで、直接円高の影響があるのか無いのかは、単月だけでは分からないという気がします。
日本に遊びに来た知人に聞くと、元々日本に行きたかったので予定していたところ、円がこれだけ安く非常にラッキーで、いろいろとお金を使ってしまうと話していました。
人によると思いますが、円安だから行ってみようと思う方もいれば、それよりも日本で遊びたいという動機で来てくださる方が多いのかなという気はしています。
ただやはり消費、財布の紐に少し関係してくる話だとは思うので、 先月発表したインバウンドの消費額についてはよく注意してフォローしていく必要があると思います。
(問)宿泊業をはじめ、観光産業では人手不足が問題になっています。この現状への受け止めと対応についてお聞かせください。
(答)
2年くらい前の次長をやっていたときは、本当にコロナ禍の影響が大変でしたが、今、7月に着任してから来訪してくださる皆さんが非常に明るく、アップトレンドだという点は喜ばしいことだと思っています。
ただ、皆さん共通しておっしゃるのは、せっかくお仕事が目の前にたくさんあるのに、人手不足でフル稼働できないということです。
これは構造的な問題だと思うので、カンフル剤はなかなか難しいと思いつつ、観光庁としては、宿泊業界が職場の魅力を発信するイベントなどを開催されているので、そういうものの支援をしています。
また、人員が限られる中、本当に人がやらなきゃいけないお仕事に人手を集中させて、IT化や機械を導入して効率化や省力化を図る支援、あとは、外国人材を確保する仕組みを活用している事業者の支援などにしっかり取り組んでいこうと思っています。
宿泊業は平均賃金で見ると全体の平均より数字的に不利です。
長期的に、たくさんのお客さんが来て単価もしっかりいただき、稼ぐことで賃金が上がり業界の魅力が増すことを願っています。
(問)先ほどのお話にもありましたが、ここまで訪日客数が増えている理由として円安以外にも何かあるのか、お考えをお聞かせください。
(答)
円安も非常に有利な動機の一つですが、日本のことをいろいろ知っていただき安全で魅力的な国だとすぐには分からない部分もあると思うので、やはりこれまで地道な取組を続けてきた成果がじわじわと効いている部分が大きいのだと考えます。
政策は、やってすぐ来週からよくなりますということは、ほとんどありません。
数年前から地道なことをやってきた成果がじわじわ効いてきて、そこに非常に有利な条件が重なったのだと理解しています。
(問)オーバーツーリズムに関連して、欧州では観光客の増加に反対するデモが起き、住民と観光客のあつれきが表面化しているほか、宿泊施設数の上限の設定やクルーズ船の寄港制限といった動きも出ています。観光客排斥の声が高まる国外の状況をどう見ていますか。また、昨年からオーバーツーリズム対策を強化しているかと思いますが、手応えと課題についてお聞かせください。
(答)
今おっしゃっていただいたような状況が外国で起きていることは、報道で認識していますが、それぞれの国の事情と国民性、地域の方の考え方など、さまざまあるのだろうと思います。
日本では、26地域を選んで、それぞれの地域で関係者が話し合っていろいろな取組をやっていただき、我々も支援をしています。
時間がかかりますし、成果の程度の差もあると思いますが、協議会でこういうことをやったらこういう成果が出ましたということを横展開や共通化し、参考にしていただければよいなと考えています。
先週、私は夏休みをいただいて富士山・河口湖周辺に遊びに行き、報道などで話題になった、コンビニの上に富士山が重なって撮影できる場所に行ってみました。
黒幕は外されており、その日はあまり富士山が見えませんでしたが、外国の方が4人くらい、写真を撮って嬉しそうにしていました。
そのコンビニに入ってお買い物をした際、店員の方に、黒幕はどうしたのか尋ねてみたところ、台風が来たため一度外し、さらにそのまま少し様子を見ているとのことでした。
また、そのコンビニと富士山の写真をうまく撮れるポイントが道路を挟んだ場所にあって、観光客が道路を渡る度に渋滞が起こってしまいそうな状況でした。
そういう状況を解決するために、英語や韓国語などいろいろな言葉で「渡らないでください」と分かりやすく道路にペイントしたり、看板を立てたりと、現地に行って分かったことです。
地元の方もいろいろお考えになって試行錯誤されていることを実感し、そういった試行錯誤自体にすごく意味があると思いました。
日本では、デモ行進が起きるまでに至っていませんが、こういったさまざまな取組を地域でお話しながらやって効果的なものを模索していただく、そして、我々にできるところは支援をしてまいりたいと考えています。
(問)ファクトの確認で恐縮ですが、中国が国別で首位を奪還したというのは、2020年2月以来ということでよろしいでしょうか。
(答)
確認して別途お答えします。
(問)パリオリンピックについて、観光への寄与も大きいと思いますが、長官はどのような視点でご覧になられましたか。
(答)
私はテレビで見ていましたが、友人が、費用は掛かかるもののかなり前から計画して現地に見に行っており、オリンピックが好きな人は多いとあらためて感じました。
友人に感想を聞いたところ、街がとても綺麗で素敵だったようで、おそらくオリンピックに備えてしっかり環境整備に取り組まれたのだと思いますが、そういう部分もこういったイベントの素晴らしいところだと思います。
以上
(答)
先月から引き続き、成長軌道に乗っているものと受け止めています。
国・地域別にみると、23市場のうち香港とメキシコで単月として過去最高を更新したほか、韓国やアメリカをはじめ19市場が7月として過去最高の記録でした。
また2022年10月の水際措置の大幅緩和以降、中国からの訪日者数が初めて1位となりました。
今まで中国からの訪日者数は、コロナ前より勢いがないと思っていましたが、7月だけで見てみると1位です。
昨日の午後、成田空港を視察する機会があったのですが、どのような方が多いか見ていますと9割ぐらいは外国人の印象であり、このような状況は非常にありがたいと思います。
(問)8月8日に宮崎県で震度6弱を観測した地震が発生し、その後、南海トラフ地震臨時情報が発表されました。これを受け、宮崎県等の宿泊施設で予約キャンセルが発生しているとの報道がありますが、観光庁で把握している状況と、観光庁としての対応があればお伺いします。
(答)
地震直後数日間の状況を業界団体にお聞きしたところ、一部の地域、和歌山県や宮崎県、高知県などの西日本の太平洋側の地域で、宿泊のキャンセルが多かったと報告がありました。
一方で、地震が起きた後の数日間における新規の宿泊予約について調査したところ、一定程度ありました。
西日本の太平洋側の地域はキャンセルの方が多かったですが、他の地域のキャンセルは例年並みであり、新規の予約が多かったので、結果としてプラスの数字が出ました。
太平洋側のいくつかの地域では、花火大会などのイベントを控えるような動きもあったことから、宿泊のキャンセルにつながったと聞いています。
その他の影響については、引き続き情報収集しているという状況であります。
(問)訪日客数について1点お伺いします。今回、国・地域別に見ますと、中国が韓国を抜いて1位になりました。中国が1位になるのは、2022年10月の水際対策が大幅に緩和されて以降で久しぶりになるかと思いますが、コロナ前の中国からの訪日客数は全体の4割近くを占めていてかなり影響が大きいです。中国が再び伸びて回復していることに対する長官の所感と、その背景についてお話を聞かせてください。
(答)
先ほどお話したのは7月単月の状況なので、もう少し、数カ月見る必要があると思っています。
中国からの訪日客が増えつつあるのであれば、それはありがたいとも思っています。
コロナ前は、銀座などの街に出ると、中国の方や観光バスが多いなという印象がすごくありました。
今は欧米の方やアジアの方がお買い物を楽しんでいる様子をよく見かけるので、コロナ前と随分違うなと感じます。
また1カ月、2カ月経ったときに、その様子がどう変わるのかは注目したいと思いますが、1カ月分のデータだけで判断するのは少し早いという印象です。
(問)今回2か月連続で訪日客数が過去最高を記録しました。すごく順調なペースですけれども、今後の見通しについてどうお考えでしょうか。
(答)
見通しは、予想でしかないということではありますが、まずはコロナのような大変な事態はもちろん、天候的なこと、いろいろな自然災害系が起こらず順調な状況が続くことを願っています。
また今のペースで増えていくと、成績としてはありがたいことですが、こちらの受入体制をしっかり準備しなければいけません。
現場の皆さんは本当に頑張っておられますが、昨日、成田空港に行って関係者と打合せをした際、これからより利用客が増えるとこなさなければならない仕事が増えるので、我々と空港会社、入管、税関、皆で連携してやっていく必要性を感じました。
(問)日銀の政策変更によって、足元では一時期より円高で為替が推移しています。こういった状況においてのインバウンドに対する影響と、観光庁としてどのように誘客に取り組んでいくのか教えてください。
(答)
7月はひと月の中で随分円が高くなりました。
今日ご報告したのは7月の数字ということで、直接円高の影響があるのか無いのかは、単月だけでは分からないという気がします。
日本に遊びに来た知人に聞くと、元々日本に行きたかったので予定していたところ、円がこれだけ安く非常にラッキーで、いろいろとお金を使ってしまうと話していました。
人によると思いますが、円安だから行ってみようと思う方もいれば、それよりも日本で遊びたいという動機で来てくださる方が多いのかなという気はしています。
ただやはり消費、財布の紐に少し関係してくる話だとは思うので、 先月発表したインバウンドの消費額についてはよく注意してフォローしていく必要があると思います。
(問)宿泊業をはじめ、観光産業では人手不足が問題になっています。この現状への受け止めと対応についてお聞かせください。
(答)
2年くらい前の次長をやっていたときは、本当にコロナ禍の影響が大変でしたが、今、7月に着任してから来訪してくださる皆さんが非常に明るく、アップトレンドだという点は喜ばしいことだと思っています。
ただ、皆さん共通しておっしゃるのは、せっかくお仕事が目の前にたくさんあるのに、人手不足でフル稼働できないということです。
これは構造的な問題だと思うので、カンフル剤はなかなか難しいと思いつつ、観光庁としては、宿泊業界が職場の魅力を発信するイベントなどを開催されているので、そういうものの支援をしています。
また、人員が限られる中、本当に人がやらなきゃいけないお仕事に人手を集中させて、IT化や機械を導入して効率化や省力化を図る支援、あとは、外国人材を確保する仕組みを活用している事業者の支援などにしっかり取り組んでいこうと思っています。
宿泊業は平均賃金で見ると全体の平均より数字的に不利です。
長期的に、たくさんのお客さんが来て単価もしっかりいただき、稼ぐことで賃金が上がり業界の魅力が増すことを願っています。
(問)先ほどのお話にもありましたが、ここまで訪日客数が増えている理由として円安以外にも何かあるのか、お考えをお聞かせください。
(答)
円安も非常に有利な動機の一つですが、日本のことをいろいろ知っていただき安全で魅力的な国だとすぐには分からない部分もあると思うので、やはりこれまで地道な取組を続けてきた成果がじわじわと効いている部分が大きいのだと考えます。
政策は、やってすぐ来週からよくなりますということは、ほとんどありません。
数年前から地道なことをやってきた成果がじわじわ効いてきて、そこに非常に有利な条件が重なったのだと理解しています。
(問)オーバーツーリズムに関連して、欧州では観光客の増加に反対するデモが起き、住民と観光客のあつれきが表面化しているほか、宿泊施設数の上限の設定やクルーズ船の寄港制限といった動きも出ています。観光客排斥の声が高まる国外の状況をどう見ていますか。また、昨年からオーバーツーリズム対策を強化しているかと思いますが、手応えと課題についてお聞かせください。
(答)
今おっしゃっていただいたような状況が外国で起きていることは、報道で認識していますが、それぞれの国の事情と国民性、地域の方の考え方など、さまざまあるのだろうと思います。
日本では、26地域を選んで、それぞれの地域で関係者が話し合っていろいろな取組をやっていただき、我々も支援をしています。
時間がかかりますし、成果の程度の差もあると思いますが、協議会でこういうことをやったらこういう成果が出ましたということを横展開や共通化し、参考にしていただければよいなと考えています。
先週、私は夏休みをいただいて富士山・河口湖周辺に遊びに行き、報道などで話題になった、コンビニの上に富士山が重なって撮影できる場所に行ってみました。
黒幕は外されており、その日はあまり富士山が見えませんでしたが、外国の方が4人くらい、写真を撮って嬉しそうにしていました。
そのコンビニに入ってお買い物をした際、店員の方に、黒幕はどうしたのか尋ねてみたところ、台風が来たため一度外し、さらにそのまま少し様子を見ているとのことでした。
また、そのコンビニと富士山の写真をうまく撮れるポイントが道路を挟んだ場所にあって、観光客が道路を渡る度に渋滞が起こってしまいそうな状況でした。
そういう状況を解決するために、英語や韓国語などいろいろな言葉で「渡らないでください」と分かりやすく道路にペイントしたり、看板を立てたりと、現地に行って分かったことです。
地元の方もいろいろお考えになって試行錯誤されていることを実感し、そういった試行錯誤自体にすごく意味があると思いました。
日本では、デモ行進が起きるまでに至っていませんが、こういったさまざまな取組を地域でお話しながらやって効果的なものを模索していただく、そして、我々にできるところは支援をしてまいりたいと考えています。
(問)ファクトの確認で恐縮ですが、中国が国別で首位を奪還したというのは、2020年2月以来ということでよろしいでしょうか。
(答)
確認して別途お答えします。
(問)パリオリンピックについて、観光への寄与も大きいと思いますが、長官はどのような視点でご覧になられましたか。
(答)
私はテレビで見ていましたが、友人が、費用は掛かかるもののかなり前から計画して現地に見に行っており、オリンピックが好きな人は多いとあらためて感じました。
友人に感想を聞いたところ、街がとても綺麗で素敵だったようで、おそらくオリンピックに備えてしっかり環境整備に取り組まれたのだと思いますが、そういう部分もこういったイベントの素晴らしいところだと思います。
以上