「社員が力を発揮できる」働きやすい会社へ
ワークショップで社員の意識を変える
日立グループの中核的なシステムインテグレーション企業である日立ソリューションズ。同社では「あなたがポジティブに休暇を使うのならば、それがポジティブ・オフ」というスタンスのもと、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた様々な取組を全社的に実施している。その一つがワークショップの開催である。
昼休みの時間を活用し、様々な部署に所属している社員10~20人がオフの時間について意見交換を行う。その目的は、社員のポジティブ・オフに対する認識を共有することであり、主な内容はポジティブ・オフ休暇を取得することによる自分の中の変化や、周囲の反応、今後のポジティブ・オフ計画等についてである。ワークショップの開催は、各自の休日の過ごし方を披露し合うことで、オフの時間の選択肢を豊かにする場にもなっている。
社内への周知方法としてイントラネットや社内SNSを活用
同社では、「ポジティブ・オフ」という言葉を全社的に定着させるための取組として、「ポジティブ・オフ100選」を展開している。「ポジティブ・オフ100選」はイントラネット上で社員が自分自身のポジティブな時間の過ごし方を紹介するものである。中には、休暇を利用して家族の介護や通院のサポートを行っている社員もおり、「両親と一緒に通院することが自分にとってはリフレッシュになるし、家族との絆も強くまる。それが自分の『ポジティブな休み方』」と語る社員に対して、社内から多くの反響も寄せられた。
また、社内SNSは仕事上のナレッジの共有だけでなく、仕事以外の趣味の分野など、たくさんのコミュニティで利用されている。最近では、コミュニティのメンバーがポジティブ・オフ休暇を利用し、共に活動に参加する例も多く見られる。社員からは「社内SNSでのやり取りを通じて、同僚とのコミュニケーションが今までより円滑となった」との声もあがった。