国土交通省
 交通バリアフリー法に基づく基本構想(鳥取県鳥取市)の
 受理について

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平成14年2月18日
<問い合わせ先>
総合政策局交通消費者行政課

(内線25504、25518)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 交通バリアフリー法に基づく基本構想が鳥取県鳥取市から送付され、平成14年2月13日に受理いたしました。

 鳥取市の基本構想は、平成12年11月15日に交通バリアフリー法が施行されて以来7番目の基本構想です。

 

鳥取市連絡先: 企画部まちづくり推進課
TEL:0857-20-3158

(参考)これまでの基本構想策定状況

    福岡県福間町     平成13年 4月12日受理
    北海道室蘭市     平成13年 7月 4日受理
    広島県呉市       平成13年 8月31日受理
    千葉県千葉市     平成13年12月 4日受理
    山梨県石和町     平成14年 1月24日受理
    大阪府守口市     平成14年 1月31日受理


鳥取市交通バリアフリー基本構想の概要

 

  1. 経緯
     平成14年1月31日作成
     平成14年2月8日公表

  2. 鳥取市の概要(平成12年9月末現在)
     人口       148,516人
     世帯数       53,976
     世帯数      237.20ku
     高齢者数     25,800人(17.4%) (全国平均17.3%)
     身体障害者数   4,860人(  3.3%) (全国平均 2.9%)

  3. 旅客施設及び重点整備地区の概要
    (1)旅客施設
    • JR山陰線鳥取駅(1日平均利用者数 約14,000人)
    • 鳥取バスターミナル(1日平均利用者数 約7,500人)
    (2)重点整備地区の概要
    • 面積 143ha
    • 主な施設
       県庁、市役所、鳥取赤十字病院、さわやか会館(鳥取市障害者福祉センター)等々
    • 重点整備地区の選定理由
       JR鳥取駅及び鳥取バスターミナルを中心に、徒歩圏内(500m〜1q以内、ただし北側のみ1.5q)に広域的な利用がある公共・公益施設を含む地区を選定した。

  4. 鳥取市基本構想の特徴
    (1)市民の意見を反映した策定プロセス
    •  高齢者・障害者団体への幅広い聞き取り調査、また基本構想策定委員には、高齢者、身体に障害のある人、公募委員等に参加していただくなど、様々な立場の市民の意見を積極的に反映できるような委員会を設置した。
    •  基本構想の原案をとつとり市報・ホームページに掲載し、市民政策コメント(パブリックコメント)を1ヶ月間実施、また鳥取市政懇話会等広く市民の意見を聴取した。

    (2)鳥取の雨・雪に対応したバリアフリー化

    •  年間降雨152日・降雪日数43日(平成12年)という本市の特性から、歩道上にアーケードを設置するなどの整備を行う。

    (3)交通バリアフリー基本構想と一体的に進めるまちのバリアフリー化

    •  重点整備地区内の民間施設などのバリアフリー化を推進するために、基本構想と一体的に福祉のまちづくり計画を策定する。
    •  視覚に障害のある人のバリアフリー対策として、自転車放置禁止区域の拡大や音声案内装置の整備を行う。
    •  交通・民間施設などのバリアフリー化を推進するために、重点整備地区内のバリアフリー化を包括的に支援する補助制度の創設を検討する。
    •  バリアフリー化の効果を上げるため、市民への交通マナーの教育・啓発の積極的に推進する。

  5. 事業の概要
    ・基本構想の目標年次 平成22年度までに完成
      事業者 施設整備 ソフト事業
    公共交通機関関係 JR鳥取駅 ・出改札カウンターの改良
    ・点字案内板の設置
    ・視覚障害者誘導用ブロックの改良
    ・エレベーターの改良
    ・中2階のトイレの改良
     
    鳥取バス
    ターミナル
    ・待合所出入り口の自動ドアの設置
    ・身障者用トイレの改良
    ・低床バス対応のための乗降場の改良
    ・各乗り場への音声案内装置の設置
    ・バス出発情報の音声案内
    バス事業者
    (日本交通、
    日ノ丸自動車)
    ・低床バスの導入
    ・身障者用優先席の設置
    ・バス時刻表への低床バスの運行時刻の明示
    ・バス時刻表の使用活字の大型化
    ・乗務員の資質向上のための研修の定期的実施
    ・バス車内における公共施設の音声案内
    道路関係 道路全般 ・特定経路の段差、傾斜、勾配の改良
    ・視覚障害者誘導用ブロックの設置
     
    国道 ・主要交差点への音声案内装置の導入(若桜街道)
    ・バス停留所の縁石改良
    ・電線共同溝事業に併せて自転車・歩行者の分離および駐輪スペース確保についての検討
    県道 ・鳥取駅前広場のアーケードの整備
    ・バス停留所の縁石改良
     
    市道 ・駅南口からさわやか会館へのアーケード設置
     
    その他 鳥取県
    公安委員会
    ・視覚障害者用付加装置等の整備(未整備信号機への設置と既設付加装置の高度化)
    ・信号待ち時間表示装置の整備
    ・JR鳥取駅北側交差点の歩行横断の円滑化(スクランブル化などに向けての調査・検討)
    鳥取県・
    鳥取市
    ・主要公共施設への音声案内装置の設置 ・公共交通事業者に対する補助制度の創設の検討
    鳥取市   ・「福祉のまちづくりに関する施策」の策定及び補助制度の創設の検討

  6. 利用者の意見の反映
    (1)基本構想策定委員会に以下のメンバーが参画し、4回にわたって協議を行った。
    • 鳥取市自治連合会
    • 鳥取市老人クラブ連合会
    • 鳥取市身体障害者福祉協会(視覚・聴覚・肢体障害者)
    • とっとり福祉マップつくり隊
    • 鳥取市広域女性交流室連絡会
    • 鳥取市社会福祉協議会
    • 公募委員

    (2)基本構想策定委員会のメンバーになっていない高齢者、身体に障害のある人から、アンケート及び聞取り調査を行った。

    (3)パブリックコメントの実施、鳥取市政懇話会及び福祉マップつくり隊との意見交換会により、意見聴取を行った。(主だった意見16件)

    (4)反映された主な事項

    • JR鳥取駅と鳥取バスターミナル間にアーケードがないとの指摘を受け、駅前広場のアーケード設置を盛りこんだ。
    • 視覚障害者から、音声案内設置の強い要望を受け、交差点及び主要施設への音声案内装置の設置を盛りこんだ。
    • JR鳥取駅構内中2階にあるトイレを、身障者用にしてほしいとの要望を受け、実施すべき事業として盛り込んだ。
    • バス運転手の対応の改善を改善してほしいとの要望を受け、ソフト事業として「乗務員の資質向上の研修実施」を盛り込んだ。

     

  7. 法第6条第4項にさだめられている関係する機関との協議
    1公共交通事業者等
    • 西日本旅客鉄道株式会社
    • 鳥取バスターミナル
    • 鳥取県バス協会
    • 日本交通株式会社
    • 日ノ丸自動車株式会社
    • 中国運輸局鳥取陸運支局

    2道路管理者

    • 国土交通省鳥取工事事務所
    • 鳥取県土木部
    • 鳥取市建設部
    3都道府県公安委員会
    • 鳥取県公安委員会鳥取警察署

    以上、協議成立平成14年1月31日(第4回基本構想策定委員会) 

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