国土交通省
 首都圏における保全すべき自然環境について
 
−自然環境の総点検(中間とりまとめ)−
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平成14年7月12日

<問い合わせ先>
国土計画局大都市圏計画課
(内線29422、29482)
電話:03-5253-8111(代表)

 

 平成13年12月に都市再生本部で決定された都市再生プロジェクト(第三次決定)「大都市圏における都市環境インフラの再生」の「1.まとまりのある自然環境の保全」を具体的に推進することを目的に、関係省庁、都県市からなる「自然環境の総点検等に関する協議会」及びその幹事会が平成14年3月1日に設置され、首都圏における自然環境を総点検し、保全すべき対象等を抽出することとしました。
 検討にあたっては、協議会などと併行して、学識経験者からなる研究会においても議論を行った。これらの経過を経て、首都圏の自然環境の総点検を実施し、保全すべきまとまりのある自然環境を抽出した。平成14年7月12日、第2回自然環境の総点検等に関する協議会が開催され、これまでの検討成果の中間とりまとめが行われました。 

  1. 自然環境の総点検・評価について
    • 対象地域:都心からおおむね50kmの圏域
      (首都圏整備法に基づく既成市街地、近郊整備地帯(沿岸域を含む))
    • 対象となる自然環境:自然植生、二次的自然、農地・林地、水域、その他市街地の緑等
    • 自然環境を多面的に評価:自然環境の有する機能を以下の5つに分類し、それぞれの機能からみた評価を実施(別紙1)(PDF形式)
      1生物多様性保全の場提供機能,2人と自然とのふれあいの場提供機能,3良好な景観提供機能,4都市環境負荷調節機能,5防災機能】

  2. 保全すべき自然環境の抽出
     自然環境の5つの機能の評価結果を基に、広域的観点から保全すべき自然環境として25箇所のゾーン及び河川を抽出した(別紙2)
     なお「保全すべき自然環境」とは、単に現状維持を意図するものではなく、事業実施等により自然環境を適切に改善、修復することも含めたものである。

  3. 今後、自然環境の「緑のくさび」により都市再生を推進
     今回の自然環境の総点検作業を通じ、首都圏においてまとまった貴重な自然環境が残存することが確認された。残された自然環境は、あたかも市街地にくさびのように張り出す形で残存しており、このようなくさび状の緑地等自然環境を保全し、首都圏の自然環境を回復していくことが肝要である。今後、自然環境の「緑のくさび」により都市の再生のための戦略を実施していく必要がある。
     その他、今後取り組むべき課題として、関係主体で連携した取組の実施、具体的施策の検討、自然環境の保全・再生・創出を総合的に考慮した都市環境インフラのグランドデザインの検討、首都圏の自然環境に関するデータベースの整備等を挙げている。

自然環境の評価について(別紙1)PDF形式

保全すべき自然環境の抽出結果(別紙2)
保全すべき自然環境ゾーンPDF形式
都市再生プロジェクト(第三次決定)<抜粋> (参考)PDF形式

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