国土交通省
 隅角部を有する鋼製橋脚の点検結果及び
 対応方針について
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平成14年10月4日

<問い合わせ先>

道路局

有料道路課(内線38312)

国道課(内線37812)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 隅角部を有する鋼製橋脚の損傷に関する点検及び補修・補強計画については、平成14年5月10日付で記者発表を行ったところですが、この度、全数の点検が完了しましたので、その結果と対応方針をお知らせします。

  1. 点検結果について
     直轄国道、阪神高速道路、高速自動車国道等における隅角部を有する鋼製橋脚の詳細点検を実施した結果、平成13年度に点検を完了している首都高速道路も含めて、全対象基数4,265基のうち、893基において何らかの損傷が確認されました。このうち、首都高速16基、阪神高速4基について早急な対応が必要と判断され、その他の873基については早急な補修・補強の必要はないものの、詳細監視を行いつつ、必要な補修・補強を推進します。

  2. 対応方針について
    (A)早急な対応が必要な橋脚
     また、早急な対応が必要な20基については、平成14年度までに補修・補強を完了する予定。
     なお、このうち首都高速の16基及び阪神高速の3基については、既に平成13年までに応急対策を完了済み。

    (B)その他の橋脚
     損傷はあるが早急な補修・補強の必要がないと判断された鋼製橋脚については引き続き損傷の詳細監視を実施。このうち、首都高速道路公団、阪神高速道路公団、日本道路公団においては、損傷長さ30mm以上の橋脚については 平成15年度までに補修・補強を完了、損傷長さ30mm未満の橋脚については損傷の進展が見られる場合等必要に応じて、補修・補強を実施。

    対応方針表
    ※ 亀裂指示模様を示している橋脚全てを計上している。

  3. 直轄国道の対応について
     直轄国道においては、今回、点検対象橋脚334基全ての一次点検を完了しました。これにより125基について、亀裂状の模様を確認しましたが、早急な対応が必要な橋脚はないものと判断しています。今後の対応については、「鋼製橋脚隅角部疲労損傷点検結果検討委員会」(平成14年10月11日 第1回開催予定)を設立し、下記の項目について検討を進めてまいります。

    1 詳細二次点検計画
    2 亀裂状模様の判定(疲労亀裂か否か)
    3 補修補強の必要性と工法選定
    4 今後の監視方法

     この結果、補修・補強が必要と判断された鋼製橋脚については、平成14年度中に対応を図る予定です。


鋼製橋脚隅角部疲労損傷点検結果検討委員会名簿

 

委員長   西川 和廣   国土交通省国土技術政策総合研究所企画部評価研究官
顧問   三木 千壽   東京工業大学工学部土木工学科教授
委員   森   猛   法政大学工学部土木工学科教授
委員   山田 健太郎   名古屋大学大学院環境学研究科都市環境学専攻教授
委員 中谷 昌一 国土交通省国土技術政策総合研究所道路研究部橋梁研究室室長
委員 村越  潤 独立行政法人土木研究所構造物研究グループ上席研究員
委員 時田 英夫 首都高速道路公団保全施設部保全技術課課長補佐
委員 鈴木 克宗 国土交通省関東地方整備局道路部部長

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