鉄道構造物の設計標準「都市部山岳工法トンネル」の策定について

平成１４年２月２０日

＜問い合わせ先＞

鉄道局技術企画課

（内線40713）

TEL：03-5253-8111（代表)

　国土交通省鉄道局では、鉄道の都市部山岳工法トンネルに関する設計標準を策定し、地方運輸局に通知し、鉄道事業者に周知させることとしたのでお知らせします。

経緯等
　国土交通省（旧運輸省）では、近年、都市部山岳工法トンネルが、鉄道建設に際し広く採用される状況にあることから、財団法人鉄道総合技術研究所に委託し、設計法の整備に関する調査研究を進めることとしました。
　同研究所では、「トンネル設計標準（都市部山岳工法編）に関する委員会」（委員長：足立紀尚　京都大学大学院教授）を設置し、従来の設計法を見直すとともに新技術の導入等についての検討が進められ、鉄道局では、この検討のとりまとめを受け、本設計標準の策定を行ったところです。
　なお、この設計標準は、平成９年４月に策定した「運輸関係公共工事コスト縮減対策に関する行動計画」における施策の一つとして位置づけられています。
特徴
　以下の新技術等の導入により、安全性、合理性および経済性を考慮した構造物の設計を可能としました。
- 都市部の地山を対象とした地山分類基準を採用した。
- 都市部ということで、地山は極力緩ませず、周辺に与える影響等を積極的に抑制することを基本とした設計法を採用した。
- 先受け工等の対策工の設計手法を明確にした。
- 二次覆工の設計法に限界状態設計法を適用した。