国土交通省
 燃料電池バスを利用した実証試験が開始されます
 
−燃料電池バスに初の国土交通大臣認定−
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平成14年9月27日
<問い合わせ先>
自動車交通局技術安全部
(公道走行試験)

環境課(内線42523)

(大臣認定制度)

審査課(内線42314)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 国土交通省は、9月27日、トヨタ自動車(株)及び日野自動車(株)から連名で申請のあった水素を燃料とする燃料電池バス(4台)について、道路運送車両の保安基準第56条第4項に基づく試験自動車として国土交通大臣認定を行い、これにより燃料電池バスの公道走行が可能となりました。燃料電池バスの認定及び公道走行は国内で初めてのことです。

 国土交通省は、認定を行った燃料電池バスについて、トヨタ自動車(株)及び日野自動車(株)、東京都、関係省庁等と連携しつつ公道走行試験を実施し、一般へ燃料電池バスの有益性等の周知に努めることとしています。

 また、燃料電池バスの早期実用化を図るため、公道走行により取得した燃料電池バスの燃料消費率、耐久性等の各種デ−タを利用し、独立行政法人交通安全環境研究所を中核的研究機関とした「次世代低公害車開発促進プロジェクト※」において、燃料電池バスの安全・環境に係わる技術基準等の整備を図ることとしています。

 なお、水素を燃料とする燃料電池バスは、窒素酸化物や二酸化炭素などの排出ガスが全く排出されないという特徴を持つため、次世代の公共交通を担うクリ−ンな低公害バスとして有力視されており、昨年12月に策定された環境自動車開発・普及総合戦略会議の報告書や本年5月に策定された副大臣会議燃料電池プロジェクトチ−ムの報告書においても、燃料電池バスの実用化促進の必要性について述べられています。

※次世代低公害車開発促進プロジェクト
 大型ディ−ゼル車に代替可能な次世代低公害車の開発促進を目的とした事業。独立行政法人交通安全環境研究所を中核的研究機関として、平成14年度から3カ年で実施することとしており、DME自動車、次世代ハイブリッド自動車、ス−パ−クリ−ンディ−ゼル車、CNG自動車及び燃料電池バスが開発促進の対象車種となっている。


<別紙>

水素を燃料とする燃料電池自動車の概要

<主要諸元>
製作者 トヨタ自動車株式会社
日野自動車株式会社
用途 乗合
乗車定員 60人
長さ 10.515メ−トル
2.490 メ−トル
高さ 3.360 メ−トル
燃料 高圧水素ガス
最高出力 80キロワット×2個(109馬力×2)
最高速度 80km/h
大臣認定日 平成14年9月27日

燃料電池バス

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