平成14年6月27日 |
<問い合わせ先> |
海事局検査測度課 |
(内線44171、44173) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
調査報告書を学識経験者等の有識者の助言を得つつ評価した結果は、以下のとおりです。
(1)原因
原因は、オーバーレイ(低炭素鋼製)へ水が浸入したことであり、浸入した水の存在により、オーバーレイに腐食が発生・進展した結果(経年劣化)、一部の容器について部分的に放熱用フィンがオーバーレイから剥離し浮き上がったこと。
(2)再発防止対策
水の浸入を許容する構造であることから、腐食の発生・進展を抑制するため、オーバーレイの材質を低炭素鋼から耐食性の高いステンレス鋼に変更することが効果的であること。また、容器の取扱いの改善及び点検・保守の強化が必要であること。
(3)容器の健全性の定期的な確認方法
本事象に対して健全性を定期的に確認する方法として、一部の非破壊検査法が有効であること。
上記を踏まえ、TN−17(M)型、TN−12B(M)型及びTN−12P(M)型の輸送容器に関し、以下の措置を講じる予定です。
(1)事業者に対する指示
定期的な自主検査において、放熱用フィンの浮き上がりが発生していないこと及び容器の伝熱性能に異常が起きていないことを、下記及び
の方法により測定し確認すること。また、容器の取扱いの改善及び点検・保守の強化を行うこと。
なお、既存の容器については、フィンの初期高さが不明でありフィンの浮き上がりの有無が確認できないため、現時点では当該容器を使用しないこと。ただし、今後、既存容器における放熱用フィンの浮き上がりがないことを十分確認できる適切な方法を開発した場合は、当該方法について報告すること。
(2)国土交通省の調査
国土交通省は、事業者が行う上記(1)の実施状況に関し、立ち合い調査を含めた調査を行うこととする。調査の結果必要があれば、事業者に対し、輸送容器として実際の運送に使用する前に、上記(1)及び
の測定・確認を実施するよう指示する。
PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Acrobat Readerが必要です。右のアイコンをクリックしてAcrobat Readerをダウンロードしてください(無償)。 Acrobat Readerをダウンロードしても、PDFファイルが正常に表示されない場合はこちらをご参照下さい。 |
All Rights Reserved, Copyright (C) 2002, Ministry of Land, Infrastructure and Transport