国土交通省
 海陸一貫物流情報システムの実証実験の実施について
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平成14年2月12日
<問い合わせ先>
港湾局環境・技術課

(内線46632)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 国土交通省港湾局では、港湾における国際海上物流拠点の機能強化、国際競争力の向上を図るために、ハード、ソフトが一体となった取り組みを進めています。

 ソフト面の取り組みとしては、港湾のフルオープン化とともに、行政に対する輸出入・港湾諸手続のワンストップサービス化(シングルウィンドウ・システムの開発)を推進しているところです。
 さらにコンテナ輸送の効率化を実現するため、荷主、陸運業者、ターミナルオペレータ等のそれぞれが持っている輸出入に関する情報を関係者間で共有できるようにする「海陸一貫物流情報システム」の開発を行うことといたしました。

 システムの開発について博多港を具体例として行うこととし、「博多港物流IT推進検討委員会」を設置して検討を進めてまいりました。
 2月18日(月)よりこのシステムの実証実験を博多港において実施しますのでお知らせします。なお、実証実験に先立ち、下記により「第2回博多港物流IT推進検討委員会」を開催します。本委員会は報道関係者に公開します。また、委員会終了後に取材対応をいたします。

・日時   平成14年2月14日(木)15時〜17時
・会場   博多港国際ターミナル(福岡市博多区沖浜町14-1)
       3F「ターミナルホール」
・議題   「海陸一貫物流情報システム」実証実験の実施について
・取材対応者(予定)
       前 博  (福岡市港湾局長、博多港物流IT推進検討委員会 会長)
       品川正典(国土交通省港湾局環境・技術課長)

「海陸一貫物流情報システム実証実験」について

博多港物流IT推進検討委員会委員名簿
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「海陸一貫物流情報システム実証実験」について

  1. 実証実験の主旨
     国土交通省では、ITを活用した安全で使いやすい港づくりの一貫として、国際海上コンテナ物流において取り扱う貨物の位置情報や通関等の手続情報等を関係者の間で統合的かつリアルタイムに交換できるシステム「海陸一貫物流情報システム」の構築を進めています。今般、博多港において地元関係者等からなる委員会及び物流関係者の協力のもと、実際の物流業務において本システムを活用する実証実験を実施します。

  2. 実証実験の目的
     本実証実験は、わが国の経済活動を支えている国際海上コンテナ物流において海陸を一貫した情報の交換・提供を行うことでコンテナ物流の時間短縮など海陸一貫物流のサービス水準向上(わが国港湾の国際競争力向上)を図るため、これを実現するシステムについて実用面から検証することを目的としています。そのため博多港において実証実験を行い、課題を整理して使いやすいシステムとしたうえで、構築した共通システムを基本に各港毎の特長を生かしつつ全国展開を図ります。

  3. 実証実験の概要
    • 物流関係者間での情報の共有化の実験
       海陸一貫物流情報システムにより、物流関係者が必要とする情報(コンテナの種類や重量、危険物の有無等の貨物基本情報、通関や検疫等の手続き情報、貨物の位置情報やターミナル周辺道路の混雑渋滞情報など)を幅広くリアルタイムに提供します。

    • 即時搬出システムの実験
       特に急ぐ輸入コンテナ貨物について、コンテナを船から降ろしたらすぐにターミナルから運び出す「即時搬出システム」の実験を行います。

    • ゲート前カメラ映像・ターミナル内所要時間情報の提供の実験
       陸運業者に対してゲート前の道路やターミナル内の混雑の状況に関する情報を提供します。

  4. 実施体制
     海陸一貫物流情報システムの実証実験は、港湾管理者(福岡市)、博多港利用者(荷主、海貨業者、船会社、ターミナル運営者、陸運業者等)、国土交通省からなる「博多港物流IT推進検討委員会」においてシステムの検討を行うとともに関係者の協力を得て実証実験を実施します。

  5. 実験結果の効果評価
     実証実験終了後、システムの使いやすさ、所用時間短縮等物流サービス向上への効果、物流業務の効率化、ターミナルにおける混雑緩和等について関係者へのヒアリング等により結果の評価を行います。

  6. 実験対象場所
     博多港(香椎パークポートコンテナターミナル及び箱崎コンテナターミナル)

  7. 実証実験の期間
     平成14年2月18日(月)〜平成14年3月15日(金)

  8. アクセス方法
    海陸一貫物流情報システムへは下記のURLでアクセス可能です。
    • インターネットからは、http://www.cont-info.com
    • 携帯電話端末(i-mode、EZweb、J-sky)からは、http://www.cont-info.com/ija
    ※ただし、個別情報の閲覧においては、対象となるコンテナ番号やB/L(船荷証券)番号等が必要であり、関係者のみへの提供となります。


博多港物流IT推進検討委員会 委員名簿

(敬称略・委員氏名五十音順)

  氏名 所属・役職等
会長 前 博 福岡市港湾局長
副会長 角川 敏行 博多港運(株) 代表取締役社長
委員 植木 正文 三菱倉庫(株) 福岡支店長
小原 恒平 国土交通省 九州地方整備局 港湾空港部長
上村 久治 博多臨港倉庫(株) 代表取締役社長
五嶋 正夫 北九州運輸(株) 福岡営業本部専務取締役本部長
佐伯喜代次 福岡大同青果(株) 代表取締役会長
佐藤 正芳 三井物産(株) 九州支社長
志岐 眞一 博多港ふ頭(株) 代表取締役社長
品川 正典 国土交通省港湾局環境・技術課長
白石 俊彦 日本通運(株) 福岡海運支店長
大東 光一 福岡市港湾局港営部長
鶴 祐介 ビーエス物流(株) 西部物流本部 九州物流第2センター長
中野 洋一 日本郵船(株) 九州支店長
西田 憲示 (株)上組 福岡支店執行役員支店長
八尋 脩 相互運輸(株) 代表取締役社長
山内 哲 商船三井(株) 九州支店長
山口 隆司 松下電器産業(株) 海外業務本部 T21プロジェクト物流チームリーダー
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