平成14年7月29日 |
環境省 |
国土交通省 |
<問い合わせ先> |
港湾局環境整備計画室 |
(内線46672、46685)
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TEL:03-5253-8111(代表) |
- 研究会の目的
東京湾の再生については、昨年12月に都市再生プロジェクト(第3次決定)として「海の再生」が決定されました。これを受け、本年2月に関係省庁及び7都県市からなる東京湾再生推進会議が設置され、去る6月28日に「東京湾再生のための行動計画(案)」として中間とりまとめが行われました。また、千葉県においては、東京湾に残る貴重な干潟である三番瀬の保全や再生について、幅広い関係者が参画したいわゆる円卓会議において検討がなされています。
本調査は、干潟等の海水浄化機能を活用した水質改善や干潟等が有する豊かな生態系の保全や再生について様々な議論がなされている中で、東京湾全域を対象として三番瀬をはじめとする東京湾の干潟・藻場等の保全・再生等のあり方や、湾岸に点在する干潟等について生態系の連続するネットワークの構築による東京湾の生物生息環境の改善方法など、生態系保全を視野に入れた東京湾の総合的な海域環境改善方策についての検討を実施します。(国土交通省港湾局と環境省自然環境局の共同調査)
本調査の実施に当たっては、生態系保全の視点を踏まえて総合的かつ専門的な研究を行うため、学識経験者、港湾管理者(関係自治体)及び関係行政機関(国土交通省及び環境省)から構成される研究会を設置します。
- 研究会メンバー
別紙参照。
- 研究内容
別紙参照。
- 第1回研究会の開催結果
(1)開催日時 平成14年7月29日10:30〜12:30
(2)開催場所 東京都千代田区丸の内「ルビーホール」
(3)議事概要
各メンバーから本研究会の研究内容に関連する研究テーマについて紹介があり、今後の研究会の進め方について意見交換が行われました。
湾域の生態系に着目した本研究会のテーマは世界でも類例のない画期的な取り組みであると評価できるとの意見があり、また、今後の研究のポイントについて以下のような意見がありました。
- 総論的なものではなく、より詳細な個別検討に方向付けを与えるような検討を行うこと。
- 個々の干潟や藻場といった要素の保全・再生だけではなく、個々の要素と湾域全体との関連を押さえること。
- 干潟と周辺の藻場等で形成される生態系の保全・再生に配慮すること。
- 都市住民と海との関係に着目し、親しめる場の形成、アクセシビリティの向上に配慮すること。
- 成果のとりまとめは対象とする方々を明確にし、これらの方々に分かりやすいものとすること。
別紙
東京湾の干潟等の生態系再生研究会の概要
(1)研究会メンバー
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座長 近藤 健雄 日本大学理工学部海洋建築工学科教授
委員 石丸 隆 東京水産大学海洋環境学科教授
〃 灘岡 和夫 東京工業大学大学院情報理工学研究科教授
〃 西村 修 東北大学大学院工学研究科教授
〃 古川 恵太 国土技術政策総合研究所沿岸海洋研究部海洋環境研究室長
〃 中村 由行 (独)港湾空港技術研究所海洋・水工部沿岸生態研究室長
〃 市川 大倫 千葉県土木部 港湾整備課長
〃 安藤 哲士 東京都港湾局港湾整備部 参事(環境対策担当)
〃 青木 治 横浜市港湾局港湾整備部 企画調整課長
〃 結城 隆章 川崎市港湾局港湾振興部 企画振興課 主幹
〃 成田 實 横須賀市港湾部港湾企画課長
関係行政機関 岩瀧 清治 国土交通省港湾局環境整備計画室長
〃 今井 泰男 国土交通省関東地方整備局港湾空港部地域港湾空港調整官
〃 小野寺 浩 環境省自然環境局自然環境計画課長
(敬称略)
(2)研究内容
14年度内に東京湾の干潟等の保全と再生に係る総合的な調査研究を実施する。具体的な検討内容は下記のとおり。
- 三番瀬をはじめとする東京湾における干潟・藻場・浅場等の自然環境の現状調査
- 東京湾における干潟・藻場・浅場等の保全・再生のあり方の検討
- 生態系の連続する干潟ネットワークの構築のあり方の検討
- 生態系保全を視野に入れた東京湾の総合的な海域環境改善方策の検討 等
(3)今後のスケジュール
- 平成14年9〜10月 :第2回研究会
- 平成14年12月 :第3回研究会
- 平成15年2〜3月頃:第4回研究会(とりまとめ)

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