国土交通省
 第2回「東京湾の干潟等の生態系再生研究会」の開催
 結果について

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平成14年10月22日
環境省
国土交通省
<問い合わせ先>
港湾局環境整備計画室

(内線46672、46685)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

  1. 概要
     東京湾の再生については、昨年12月に都市再生プロジェクト(第3次決定)として「海の再生」が決定されました。これを受け、本年2月に関係省庁及び7都県市からなる東京湾再生推進会議が設置され、本年6月28日に「東京湾再生のための行動計画(案)」として中間とりまとめが行われました。また、千葉県においては、東京湾に残る貴重な干潟である三番瀬の保全や再生について、幅広い関係者が参画したいわゆる円卓会議において検討がなされています。
     このように、干潟等の海水浄化機能を活用した水質改善や干潟等が有する豊かな生態系の保全や再生について様々な議論がなされている中で、国土交通省港湾局と環境省自然環境局は、東京湾全域を対象として、生態系保全を視野に入れた東京湾の総合的な海域環境改善方策についての共同調査に着手しました。現在、学識経験者、港湾管理者(関係自治体)及び関係行政機関(国土交通省及び環境省)から構成される研究会を設置して検討を進めており、21日に開催した第2回研究会において幅広い観点から意見交換を行いました。

  2. 第2回研究会の開催結果
    (1)開催日 平成14年10月21日
    (2)議事概要
     第1回に引き続き、メンバーから本研究会の研究内容に関連する研究テーマについて紹介を行ったあと、今後の研究会の進め方について意見交換を行いました。東京湾における干潟・藻場・浅場等の自然環境の現状について確認するとともに、干潟・藻場・浅場等の保全・再生のあり方や、生態系の連続する干潟ネットワークの構築のあり方、及び生態系の保全を視野に入れた東京湾の総合的な海域環境改善方策の検討の進め方など、今後の研究の進め方について総合的かつ幅広い視点から議論がなされました。
     今後の検討を進めていく上で留意すべきことがらとしては以下のような意見がありました。

     1
     沿岸域には多数の人々が暮らすとともに、多数の船舶が高密度に航行するなど東京湾は高度利用されている。こうした東京湾の現状を踏まえた枠組みを明確にした上で、検討を進めていくことが必要

     2
     岸から沖に向かって、アシの茂る後浜、干潟、浅場、藻場といった干潟とその周辺域との連続性の中で一つ一つの生態系は構成されている。そして、こうした個々の干潟生態系が、湾域全体に存在することで干潟ネットワークが構築されるものであり、このようなネットワークの重層構造に留意すべきである

     3
     重層的なネットワークのあり方、各種研究の現状、等を踏まえながら、再生手法を実証的に検討していく観点も必要

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