国土交通省
 第2回「港湾における底質ダイオキシン類対策検討委員
 会」の開催結果について

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平成14年11月20日
<問い合わせ先>
港湾局環境整備計画室

(内線46685)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 ダイオキシン類による水底の底質の汚染に係る環境基準が平成14年7月22日に告示され9月1日から施行されたことに伴い、港湾におけるダイオキシン類対策を進めるための技術的対応方策を検討することとしました。
 水底の底質に含まれるダイオキシン類対策としては浚渫して埋立地に処分する方法、浚渫土砂を無害化する方法、良質な土砂により覆砂し原位置で封じ込める方法などがあり、汚染度、土砂の量、処分場の状況等を踏まえて適切な対策方法を選定することや、拡散の防止など周辺環境への配慮に万全を期すことが求められるなど技術的に高度な手法が求められます。一方、現状では、環境基準を超過するダイオキシン類が確認され、除去等を行う場合、ダイオキシン類分布の確認方法、浚渫等の工法選定、工事監視方法、処理・処分方法、余水監視方法等を具体的に検討するに当って準拠する全国統一的なガイドラインがなく、個々のケース毎に対応せざるを得ない状況となっています。
 このような中、港湾における底質ダイオキシン類対策技術指針(案)を策定するため底質調査、処理処分、工事監視における一連の対策について、東京大学名誉教授の清水先生を委員長とする第2回委員会を11月18日に開催し、幅広い観点から意見交換を行いました。
 主要な意見は、以下のとおり。

  1.  本指針を実際に使用する者が使いやすいように、指針策定の背景も含めた内容とすべきである。
  2.  汚染範囲を確定するための調査については、対策に要する費用とのバランスを考慮して、調査方法を定めるよう記述すべきである。
  3.  工法選定に当たっては、リスク管理や対策費用等の要因を幅広く考慮した上で選定できるよう記述すべきである。
  4.  工事監視・モニタリング方法、監視基準については、現場の状況に適応した対応が可能となるよう記述すべきである。

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