平成14年1月11日 |
<問い合わせ先> |
大臣官房技術調査課 |
建設コスト企画室(内線22353) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
国土技術政策総合研究所 |
(内線3721) |
TEL:0298-64-2211(代表) |
国土交通省では、平成6年度よりコスト縮減施策の一環として、労務費が材料費に比べて相対的に高くなった経済環境等を踏まえ、従前のコンクリートや鉄筋等の使用材料の最小化を重視する設計思想から、施工能率の向上を重視する設計思想への転換(「材料ミニマム」から「労働量ミニマム」)により、総合価格を最小にする設計方法について、検討を進めています。 これまで一般の方を含めた多方面の方から意見を頂き、これらを踏まえて、河川構造物の樋門を対象にした「土木構造物設計マニュアル(案)−樋門編−」および「土木構造物設計マニュアル(案)に係わる設計・施工の手引き(案)[樋門編]」を策定しました。 「土木構造物設計マニュアル(案)−樋門編−」等は、国土交通省直轄工事において、平成14年1月1日以降に発注される設計業務に適用します。 |
<概要>
「土木構造物設計マニュアル(案)−樋門編−」は、河川砂防技術基準(案)等の関連諸基準に準拠しつつ、樋門(函渠、胸壁、遮水壁、門柱・操作台、翼壁)における施工性の向上に配慮したRC構造物の構造仕様等を取りまとめたものであり、河川構造物の樋門に関するコスト縮減対応の 「土木構造物標準設計」を制定する際の核となるものです。
なお、「土木構造物設計マニュアル(案)」については、平成11年11月、土工構造物橋梁編を策定しており、今回の樋門編はこれに続くものです。
「土木構造物設計マニュアル(案)に係わる設計・施工の手引き(案)[樋門編]」は、設計マニュアル(案)に基づき具体的な構造物を設計・施工する際のポイントを詳しく解説したものです。
<土木構造物設計マニュアル(案)−樋門編−の生産性向上策>
樋門の生産性向上策 | マニュアル(案)の主な内容 | 施工合理化効果 |
使用材料の標準化・規格化 | コンクリート:σck=21N/mu→24N/mu
鉄 筋:SD295→SD345 |
構造物耐久性の向上 |
形状の単純化 | 函渠底版側ハンチを設けないなど | 型枠製作・組立の省力化 |
主要部材の標準化・規格化 | 部材厚を40cm、10cmピッチに標準化 | 施工の自動化・機械化 |
主鉄筋中心からコンリート
表面までの距離 |
配筋仕様に応じて以下の値に標準化
頂版部・側壁部:90→120mm 底版下面:115→150mm |
鉄筋の加工・組立・検査の省力化 |
鉄筋径と配筋間隔の組合せ | 主鉄筋の鉄筋径と配筋間隔の組合せを標準化 | |
定尺鉄筋を用いた配筋 | 重ね継手長で調整して定尺鉄筋を用いる | |
配力鉄筋および函渠の縦方向主鉄筋位置の変更 | 配力鉄筋は主鉄筋の外側に配置する | |
たて壁主鉄筋の断面変化の廃止 | たて壁の鉄筋は断面変化せず1本物の鉄筋とする | |
底版の配筋 | 底版の鉄筋は分割せず1本物の鉄筋とする |
<適用時期>
<公表内容>
なお、上記の内容は下記インターネットの国土交通省ホームページで確認できます。
ホームページアドレス: http://www.mlit.go.jp/tec/index.html
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