平成15年11月21日 |
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日中韓三カ国の観光当局は、別添のとおり、「日中韓観光当局間の観光協力に関する覚書」を次官級の署名により締結しましたので、お知らせします。(署名者は、日本:洞駿国土交通審議官、中国:顧朝曦(コ・チョウギ)国家旅游局副局長、韓国:呉志哲(オ・ジチョル)文化観光部次官。10月21日に日韓間で署名し、追って、中国が署名したものが、本日、我が国に到達したもの。)
本覚書は、SARS終息後のアジア地域へのインバウンド観光の需要を促進するため、三国以外の市場において共同観光プロモーション・プログラムを展開することを目的として締結されたものです。
本年8月9日に中国・北京において開催されたASEAN+3観光大臣特別会合に際して提言され、10月7日にインドネシア・バリ島において日中韓三国の首脳(日本:小泉総理、中国:温家宝総理、韓国:盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領)の間で採択された「日中韓三国間協力の促進に関する共同宣言」の中で確認されたものです。
今後、本覚書に基づいて、日中韓三国を周遊するツアーの造成を支援する事業を、三国の政府観光機関(日本:国際観光振興機構、中国:国家旅游局、韓国:韓国観光公社)において具体的なツアー造成を推進していくこととしています。
別添資料:「日中韓観光当局間の観光協力に関する覚書」(仮訳)
東アジアの日本、中国及び韓国の三国(以下「三国」という)の観光当局は、2003年8月9日に採択された「ASEAN、中国、日本及び韓国の観光再活性化に関する北京宣言」において謳われている隣国間の国際協力の精神に則り、SARS終息後のアジア地域へのインバウンド観光の需要を促進することを目的として、当該地域外(特に、欧州、北米及びオセアニア)の市場において共同観光プロモーション・プログラムを展開することをここに決定する。
本覚書は、2003年10月7日にインドネシア・バリ島において採択された「日中韓三国間協力の促進に関する共同宣言」の中で繰り返し言及されている北京宣言における三国間の共通の了解事項を具体化すること、並びに、三国へのインバウンド観光を促進するための各国のプログラムを確認することを目的とするものである。なお、当該プログラムについては、各プログラムの作成された順に実行される。
プログラム
三国は、最初の実験プログラムとして、三国のリーダーシップの下、象徴的な周遊ツアーの企画・運営を振興する。当該プログラムの目的は、三国全体が当該地域内外の観光市場関係者および観光客にとって魅力的な単一の旅行先として三国の観光を振興すること、並びに、三国間が協力関係にあるというイメージを強調することである。
詳細については、本覚書に添付する。
2003年10月21日
中華人民共和国国家旅游局副局長
顧 朝曦(コ・チョウギ)
日本国国土交通省国土交通審議官
洞 駿
大韓民国文化観光部次官
呉 志哲(オ・ジチョル)
別紙
基本方針
2003年10月 7日 ・ インドネシア・バリ島において発表される日中韓首脳会議における宣言の中に
三国間の協力を盛り込む。
10月21日 ・ 「日中韓観光当局間の観光協力に関する覚書」に調印する。
11月 ・ 共同の旅行フェアにおいて、ファムトリップの実施を発表する。
2004年1月 ・ 旅行会社およびマスコミを対象にしたファムトリップを実施する。
2月 ・ 新規のツアー商品を企画展開する。
3月 ・ 当該ツアーの販売を開始する。
関連費用
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