国土交通省
 平成14年度 地域と連携した川づくりに係る事業の新たな
 登録・指定について

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平成15年2月5日

<問い合わせ先>

河川局
<総括>
 河川計画課(内線35372)
<水辺の楽校プロジェクト>
 河川環境課(内線35432)
<水辺プラザ>
 河川環境課(内線35462)
<ふるさとの川整備事業>
 治水課(内線35632)
<地域に開かれたダム>
 治水課(内線35552)
TEL:03-5253-8111(代表)

 

国土交通省は、「水辺の楽校プロジェクト」、「水辺プラザ」、「ふるさとの川整備事業」および「地域に開かれたダム」、地域と連携した川づくりに係る事業15件について、新たに登録・指定を行いました。

 国土交通省河川局では、地域の個性やニーズに対応した治水事業の一層の展開を図るため、水辺の楽校プロジェクト、ふるさとの川整備事業等、地域との連携によりハードとソフトを一体的に整備する事業であって、その実現に向けて市区町村の役割が大きい事業について登録・指定を行い、積極的に推進することとしています。
 今後、これらの登録・指定等を受けた河川においては、市町村と河川管理者で一体となって1年ないし2年で具体的な計画を検討し、策定された計画に基づき、重点的な事業実施を行うこととなります。
 平成15年2月5日付けで新たに登録・指定された事業については、別紙のとおり、4事業15件です。



【各事業の概要とポイント】

<水辺プラザ>
 本事業は、市町村にある水辺の魅力を最大に引き出す整備により、そこを訪れたくなるような、地域交流の拠点となる「にぎわいのある水辺」を創出するため、市町村の行う河川、渓流沿いの交流拠点整備と一体・連携して河川整備を実施するものです。
 水辺プラザの整備を行うためには、地域の特色を活かした整備計画を登録する必要があり、水辺プラザの必要性、市町村の活用計画等の熟度の高いものを登録しています。
 平成8年からはじまり、今年度5箇所を新たに登録することにより、全国で108箇所が「水辺プラザ」に登録されました。

<水辺の楽校プロジェクト>
 本プロジェクトでは、地域の身近な自然空間における河川において、子どもたちが自然体験の場として活用できるよう、自然の状態を極力残しつつ、必要に応じてアクセス施設の整備や水辺に安全に近づけるよう河岸の整備等を行うものです。
 なお、本プロジェクトは、地域で活動する市民団体や河川管理者、教育関係者等が一体となって子どもたちの水辺での体験活動を行うことを目的とした「「子どもの水辺」再発見プロジェクト」を推進するにあたり、必要なハード面の整備を行うものとして位置付けられています。
 平成8年からはじまり、今年度7箇所を新たに登録することにより、全国で220箇所が「水辺の楽校プロジェクト」に登録されました。

<ふるさとの川整備事業>
 本事業は、河川本来の自然環境の保全・創出や周辺環境との調和を図りつつ地域整備と一体となった河川改修を行い、良好な水辺空間の形成を図ることを目的としています。
 昭和62年に制度が創設されて以来、全国において事業が展開されており、今回新たに1河川を新たに指定することにより、全国で190河川が「ふるさとの川整備事業」の指定を受けたこととなります。

<地域に開かれたダム>
 本事業は、地域の意見、創意工夫を生かし、ダムが地域にとってより密着した施設になるように関係機関が支援して整備を行い、ダムを核とした地域活性化を図ることを目的としています。
 平成4年からはじまり、今年度2ダムを新たに指定することにより、全国44ダムが「地域に開かれたダム」に指定されました。


【個別事業の概要】


水辺プラザの整備
〜 地元が主役の水辺拠点づくり 〜

  1. 水辺プラザの整備により、水辺に”にぎわい”を創り出せます。
    (目的)市町村にある水辺の魅力を最大に引き出す整備により、そこを訪れたくなるような、地域交流の拠点となるような「にぎわいのある水辺」を創出。
    (内容)市町村の行う河川、渓流沿いの交流拠点整備と一体・連携して、基盤として必要な河川整備等を国交省が実施。

     [水辺プラザ=市町村の交流拠点整備+国交省の河川整備]

    例えば、市町村:河川利用の利便施設、河川沿いの公園、遊歩道、駐車場
         国交省:堤防の緩傾斜化、親水河岸、河川内の整備等

  2. 水辺プラザの整備を行うには、整備計画を登録する必要があります。
     1市町村は、地域交流の拠点にふさわしい水辺を選定し、地域の特色を生かした整備構想を作成。
     2該当河川等を管理する県、地方整備局に対する基本構想の説明、協議
     3協議が整えば、河川管理者等と共同で整備計画を策定
      →施設計画、水辺の利用推進方策等を定める。
     4国交省(河川局長)に対して、整備計画の登録を申請。

  3. 登録・指定後は、河川管理者等が必要な河川整備を実施します。
     市町村の実施する拠点整備の進捗に応じ、必要な河川整備等を優先実施。

    水辺プラザ整備イメージ


水辺の楽校(がっこう)プロジェクト
〜地域一体となった子どもたちの自然体験の場づくり〜

河川を活用した環境学習・自然体験活動について

『「子どもの水辺」再発見プロジェクト』と『水辺の楽校プロジェクト』

水辺の楽校(がっこう)イメージ図


ふるさとの川整備事業
〜美しい川のあるまちは、人と自然にふれあうまち〜

「ふるさとの川整備事業」は、河川本来の自然環境の保全・創出や周辺環境との調和を図りつつ、地域整備と一体となった河川改修を行い、良好な水辺空間の形成を図ることを目的として、昭和62年より「ふるさとの川モデル事業」として始まり、既に全国各地で地域の代表となる川として”まちづくり”とともに整備が行われ、大いに利用されています。
 国土交通省では、さらに多くの地域でまちづくりと一体となった川づくりを推進するため、「ふるさとの川整備事業」としての指定を以下のように募集します。

<ふるさとの川整備事業」の対象河川>
 1それぞれの市町村にとって「まちの顔」として誇ることのできる川
 2周辺の自然的・歴史的・社会的環境の中で良好な水辺空間整備が求められている河川
 3市町村が水辺空間整備と一体となったまちづくりについて創意と工夫を凝らし、あるいは計画している河川
 4良好な水辺空間の整備・保全・活用について市町村と地域住民が熱意を燃やし、活発に諸活動を展開している河川
 5河川改修事業や周辺の地域整備事業等の進捗状況等から、早急に水辺空間の整備計画を策定する必要のある河川
 6事業実施予定区域が、河川改修事業等の区間に含まれていること(一級河川の指定区間、二級河川及び準用河川の場合)

<「ふるさとの川整備事業」の概要>
 1ふるさとの川整備計画は、市町村をはじめ創意あふれる知恵と意見を広く求め、ともに計画づくりが行われます。
 2市町村等が行う区画整理や公園整備等のまちづくりと一体となった川づくりを行います。
 3良好な水辺空間の形成を、治水対策の一環として河川改修事業の中で実施します。
 4整備計画が認定されると、重点的な整備により概ね5ヵ年で事業の完了を目指します。
 5創出された水辺空間を活用したさまざまな催しやイベント、及び水辺空間の保全の主役は、市町村と地元です。

「ふるさとの川整備事業」実施手順

ふるさとの川整備事例


地域に開かれたダム

 近年、自然環境、レクリエーション等に対する国民の要望が高まる中で、ダム、ダム湖及びその周辺地域は、水と緑のオープンスペースとして、その利活用の推進、自然環境の保全等を図ることにより、地域の活性化に重要な役割を果たすことが期待されています。
 「地域に開かれたダム」事業では、地域の声を聞き、地域の創意工夫を活かし、ダムの地域への開放を一層進め、ダムが地域にとってより密着した施設になるように関係機関が支援して整備を行い、ダムを核とした地域活性化を図る制度です。

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