国土交通省
 伝統構法を活かした木造住宅づくりを担う大工技能者の
 育成事業について〜大工育成塾 塾生募集〜
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平成15年5月7日
<問い合わせ先>

住宅局木造住宅振興室

(内線39454、39427)
TEL:03-5253-8111(代表)

 

 国土交通省では、平成15年度より、(財)住宅産業研修財団(http://www.hic.or.jp/daiku/)を事業主体として、講義と実習からなる研修により大工技能者の育成を重点的に推進していくことしています。
 このたび、その育成事業の名称を「大工育成塾」とするとともに、事業の基本的な枠組みを定め、塾生を募集することとなりましたので、お知らせします。

  1. 大工育成塾の目的
     大工等住宅建築技能者の高齢化、新規参入者の減少が進行する中で、伝統構法を活かした木造軸組住宅の生産体制を再構築する観点から、我が国の職人文化・ものつくり文化の再興を担う人材を育成し、技と心の両面からの人づくりを図るため、 伝統構法を活かした木造軸組住宅づくりを担う大工技能者の育成を推進するものです。

  2. 研修の骨格
    (1) 研修内容
       平成15年度より、本年10月より、
    • 講義・・・教室で大工に必要な知識、理論等(大工の心構え、日本の住宅の歴史、墨付け、規矩術等)を学ぶ
    • 実習・・・別途選考される最寄りの受入工務店の住宅建設現場等で指導棟梁から道具の使い方、墨付け、加工・造作等の個別実技指導を受ける

      の2本柱からなる研修を実施します。研修の全過程は3年間です。 (国庫補助限度額:3億円(平成15〜19年度))

    (2) 講義研修の会場
       東京校、大阪校、福岡校の3箇所で講義を行います。

    • 東京校・・・(財)住宅産業研修財団本部
             〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-2-4霞山ビル8F
    • 大阪校・・・(財)住宅産業研修財団大阪事務所
             〒541-0098 大阪府大阪市中央区南久宝寺町3-6-6御堂筋センタービル6F
    • 福岡校・・・サンマリン福岡(福岡県建設業協同組合会館)
             〒812-0053 福岡県福岡市東区箱崎4-36-18

    (3) 授業料
       第1年次 50万円
       第2年次 40万円
       第3年次 30万円
       授業料は半年ごとに分けて納付していただきます。

  3. 塾生の募集
    (1) 募集人員
     平成15年度生(第一期生)として三校計100名を募集します。

    (2) 応募資格
     木造軸組住宅に関する大工技術・技能の継承を志す者で、下記の全てに該当するもの。性別は問いません。適性試験及び面接等を経て選考されます。
    1 高校卒業以上(ただし、高校卒業未満の場合でも、審査により認められる場合があります。)
    2 平成15年3月末時点で原則として満22歳以下(ただし、満22歳を超えている場合でも、審査により認められる場合があります。)
    3 木造軸組住宅の木工事の実務経験がない者又は実務経験が2年以下の者
    4 健康であること

    (3) 応募手続き
     入塾を希望される方は、A4用紙(様式例を資料2に添付)に氏名・住所・電話番号・生年月日・性別・中学校以降の学歴・職歴・志望動機と理由・入塾希望校を明記のうえ、 以下送付先まで郵便又はFAXにて申し込んで下さい(締切:平成15年6月6日(金)当日消印有効)。三校同時に受け付けます。

    <送付先>(財)住宅産業研修財団本部「大工育成塾」応募係
             〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-2-4霞山ビル8F
             FAX:03-3504-6609

    応募資格があると認められる方には、財団で登録の上、より詳しく内容を伝えるために、最寄りの会場の説明会の案内を送付します。

  4. 今年度の今後のスケジュール
     6月6日(金)   応募締切(当日消印有効)
     6月14日(土)  東京地区説明会(於:(財)住宅産業研修財団本部)
     6月15日(日)  大阪地区説明会(於:同大阪事務所)
               福岡地区説明会(於:福岡建設会館)
            注:説明会の時間は調整中です。
     7月1日(火)〜14日(月)(当日消印有効)  正式出願書類提出期間
     7月中旬〜8月上旬              第一次審査(書類選考)、第二次審査(適性検査、面接)
     9月初旬頃                   入塾合格者発表
     10月3日(金)     入塾式とオリエンテーション(予定)


資料1

大工育成のための研修について(大工育成塾)
〜木造軸組住宅の伝統の復権〜

  1. 目的
     我が国の職人文化・もの作り文化が生んだ木造軸組住宅は、気候風土に適合した形態や仕様、融通性に富んだ間取や空間構成、家族が互いに気遣いながら暮らす住まい方を促す仕組み、長寿命化のための補修や増改築の容易さ、釣り合いのとれた意匠の美しさ等々、 すぐれた特徴を数多く有しており、その長所を現代の住まいに活かしていくことが、良好なストック形成と固有の文化の継承を図る上で必要不可欠である。
     しかしながら、伝統的な木造軸組住宅の担い手である高度な技能・技術を持った大工技能者は、数の減少及び高齢化が進み、技能・技術の継承が困難になりつつある。
     このため、伝統構法を活かした木造住宅の生産体制を再構築するとともに、我が国の職人文化・もの作り文化の再興を担う人材を育成し、技と心の両面からの人づくりを図るため、国家的プロジェクトとして、大工技能者の育成に重点的に取り組むものである。

  2. 内容
     伝統的な木造軸組住宅の良さを活かした住まいづくりを推進するため、平成15年度より以下の研修(大工育成塾)を実施し、担い手としての大工技能者を重点的に育成する。

    (1)事業主体
     (財)住宅産業研修財団(塾長 松田妙子)
      各種研修を通じて住宅産業の育成に取り組む国土交通省所管の公益法人
      URL http://www.hic.or.jp/daiku/
     (協力 (財)生涯学習開発財団(理事長 松田妙子))

    (2)国庫補助
      大工育成塾の運営に対しては、国土交通省より、(財)住宅産業研修財団に補助金を交付(平成15年度 国費 3億円)

    (3)研修の概要
     1 研修の構成
      ア. 講義(塾生が集合して講義を受講)

    • 日本の住まいの歴史と今後の展望
    • 職人学(職人の歴史、心構え、ものの見方等)
    • 伝統的な木造軸組住宅の技能理論(木割、規矩術、墨付け等) 等

      イ. 実習(各工務店の現場等で棟梁から個別に実技指導を受ける)

    • 道具の手入れの仕方と使い方
    • 伝統的な木造軸組住宅の木工事の実技 等

     2 研修期間

    • 3年間で研修の全課程を修了
    • 平成15年10月に第1期生の研修を開始予定

     3 研修対象者
      ア. 塾生の要件
       木造軸組住宅に関する技術・技能の継承を担う大工を志す者で、下記の全てに該当するもの(性別は問わない)

    • 高校卒業以上(ただし、高校卒業未満の場合でも、審査により認められる場合がある。)
    • 平成15年3月末時点で原則として満22歳以下(ただし、満22歳を超えている場合でも、審査により認められる場合がある。)
    • 木造軸組住宅の木工事の実務経験がない者または実務経験が2年以下の者
    • 健康であること

      イ. 選考方法

    • 選考委員会を設け、書類選考、適性試験、面接等を実施
    • 選考にあたっては、学校等からの推薦も考慮
      (研修生の募集・選考にあたっては、文部科学省の協力を得る予定)

      ウ. 平成15年度の募集人数

    • 平成15年度は第1期生として100名を募集予定

      エ. 授業料

    • 塾生には以下の授業料を納めていただく(塾の運営は基本的には国からの補助金によるが、一定の受益者負担もお願いする)
      1年次 50万円
      2年次 40万円
      3年次 30万円
    • 上記の授業料は半年ごとに分けて納付していただく

     4 講義の会場

    • 平成15年度は東京、大阪、福岡の3ヶ所を予定
    • 平成16年度以降、他地域でも会場を追加していく考え

     5 実習(実技研修)を実施する工務店
      ア. 工務店の要件
      大工を志す塾生を受け入れ、責任を持って住宅建設現場等で実技指導を行っていただける工務店で、下記の全てに該当するもの

    • 工務店経営や建築技術に関する研修の受講等により、経営能力及び技術能力の確保・向上に努めている工務店であること
    • 徒弟制度による修業経験など豊かな実務経験を有し、木造軸組住宅の工事に関する指導力と人格・見識にすぐれた棟梁を、社員または外注専属として有すること
    • 伝統的な木造軸組住宅の工事に関する実技指導に適した住宅建設現場を有すること
    • 安全管理に努めている工務店であること

      イ. 選考方法

    • 選考委員会を設け、書類選考、面接等を実施

      ウ. 実習(実技研修)に要する費用の交付

    • (財)住宅産業研修財団より、各工務店に対し、以下のとおり実習(実技研修)に要する費用を交付
      (塾生1人あたりの支給額)
      1年次 100万円
      2年次  90万円
      3年次  80万円
    • 上記の費用は半年ごとに分けて支給
資料2  大工育成塾 入塾登録申込書PDF形式

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