国土交通省
 京福電気鉄道株式会社及びえちぜん鉄道株式会社の
 第一種鉄道事業の譲渡譲受の認可について
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平成15年1月17日
<問い合わせ先>

鉄道局幹線鉄道課

(内線40332)
TEL:03-5253-8111(代表)

 

 国土交通省は、京福電気鉄道株式会社及びえちぜん鉄道株式会社から申請がなされていた第一種鉄道事業(福井〜勝山27.8キロメートル及び福井口〜三国港25.2キロメートル)の譲渡譲受について、鉄道事業法第26条第1項に基づき、本日(平成15年1月17日付け)、申請どおり認可をいたしました。


京福電気鉄道株式会社及びえちぜん鉄道株式会社
申請の鉄道事業の譲渡譲受について

  1. 申請者の概要
     (1)譲渡人
       名称  京福電気鉄道株式会社
            代表取締役社長 藤田 秀憲
       住所  京都府京都市中京区壬生賀陽御所町3番地の20

     (2)譲受人
       名称 えちぜん鉄道株式会社
            代表取締役社長 山岸 正裕
       住所  福井県福井市大手3丁目7番地1号

  2. 譲渡しようとする路線
     (1)越前本線 福井〜勝山 27.8q
     (2)三国芦原線 福井口〜三国港 25.2q

  3. 譲渡譲受の価格
     20.1億円

  4. 譲渡譲受の予定日
     平成15年2月1日 (運行再開は平成15年秋頃を予定)

  5. 譲渡譲受を必要とする理由
     京福電気鉄道鰍フ鉄道事業は、昭和40年以降、人口の都市部への集中、モータリゼーションの多様化等により輸送人員の減少が続き、さらに近年では少子化や長引く不況により収支は悪化の一途をたどったため、同社は、平成4年2月に越前線の一部について廃止を表明した。その後、平成9年に福井県及び沿線市町村で構成される「京福越前線活性化協議会」が設置され、越前線存続のための協議がなされた結果、協議会を通じた欠損補助等の行政支援を受けつつ、事業が継続された。
     しかし、平成12年12月に続き、平成13年6月と2度にわたる列車衝突事故の結果、電車の運行停止を余儀なくされ、それに伴う鉄道収入の減少や代行バスに係る費用増等による収支悪化等により、同社は単独による運転再開は不可能であると判断し、平成13年10月に廃止届出を国土交通大臣に提出した。
     これに対し、県及び沿線市町村では、京福越前線が通勤・通学等の沿線住民の重要な交通手段であることや進展する高齢化社会への福祉対策に必要であることなどの理由から、平成14年9月、福井市及び勝山市等が出資する第三セクター「えちぜん鉄道株式会社」を設立し、路線の存続及び活性化を図ることとした。
     以上の経緯により、両社で営業譲渡契約を締結の上、鉄道事業法第26条第1項の譲渡譲受の認可申請に及んだものである。

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