国土交通省
 近鉄北勢線の譲渡譲受の認可について
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平成15年3月6日
<問い合わせ先>

鉄道局都市鉄道課

(内線40432)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 国土交通省は、近畿日本鉄道株式会社及び三岐鉄道株式会社から申請がなされていた北勢線(西桑名〜阿下喜 20.4キロメートル)の譲渡譲受について、鉄道事業法第26条第1項に基づき、平成15年3月6日付け、申請どおり認可をいたしました。
 なお、認可書の交付については、平成15年3月6日16:00に中部運輸局長より行われる予定です。


北勢線の譲渡譲受について

 

  1. 申請者の概要
    (1)譲渡人
      名称 近畿日本鉄道株式会社
          代表取締役社長 辻井 昭雄
      住所 大阪府大阪市天王寺区上本町6丁目1番55号

    (2)譲受人
      名称 三岐鉄道株式会社
          代表取締役社長 日比 義也
      住所 三重県四日市市冨田3丁目22番83号

  2. 譲渡しようとする路線
     北勢線 西桑名〜阿下喜 20.4km

  3. 譲渡譲受の価格
     3億6千万円(土地:3億6千万円、建物等:無償)

  4. 譲渡譲受予定日
     平成15年4月1日

  5. 譲渡譲受に至った経緯
     北勢線は、大正3年の開業以来、地域住民の足として維持されてきたが、昭和50年度をピークに利用者の大幅な減少が進んでいる状況から、平成14年3月28日、近畿日本鉄道(株)は「廃止予定日を平成15年4月1日とする北勢線の鉄道事業廃止届出」を国土交通大臣あてに提出した。
     しかしながら、沿線地方公共団体(桑名・員弁広域連合、特に沿線4市町村:桑名市、東員町、員弁町、北勢町)は、沿線に点在する高等学校等への通学の足の確保、起点である桑名駅周辺道路渋滞から生じる環境負荷の軽減の観点から「鉄道存続」の方向を固め、受け皿として地元の三岐鉄道(株)との協議を開始するとともに、鉄道運営にかかる補助の方針を決定し、あわせて三重県に対して財政支援等を要請した。これを受け、三重県においても地元の意向を踏まえて一部財政支援を認めることとした。
     その後、関係者は協議を進めた結果、平成14年12月27日に近畿日本鉄道(株)から三岐鉄道(株)への事業譲渡譲受に関する契約が締結されたことから、鉄道事業法第26条第1項の譲渡譲受の認可申請に及んだものである。
     これにより、平成15年4月1日以降、北勢線は沿線公共団体による支援を前提に三岐鉄道(株)が運行することとなる。

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