国土交通省
 燃料電池バス(営業用路線バス)を利用した実証試験が
 開始されます

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平成15年8月20日

<問い合わせ先>
自動車交通局技術安全部環境課

(内線42523)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 国土交通省は、「道路運送車両の保安基準第56条第4項」に基づく試験自動車として国土交通大臣が7月に認定した燃料電池バス(1台)について、トヨタ自動車(株)、日野自動車(株)、東京都、関係省庁と連携を図り、 8月28日から、東京都の一般路線バスとしての営業運行による実証試験を開始することといたしました。なお、燃料電池バスの営業運行は、我が国で初めてのこととなります。

 燃料電池バスについては、昨年9月に4台が国土交通大臣の認定を受け、一般の方々への燃料電池バスの有益性等の周知に努めるとともに、公共交通機関としての有用性の確認及び安全・環境に係る技術基準等の整備に資するデータを取得することを目的とした公道走行試験を行っているところですが、 今回の営業運行は、この試験の一部として行われるものです。

 国土交通省では、燃料電池バスの早期実用化を図るため、この営業運行を始め、走行試験により取得した燃料電池バスの燃料消費率、耐久性等の各種データを独立行政法人交通安全環境研究所を中核的研究機関とした「燃料電池自動車実用化促進プロジェクト」において活用し、 燃料電池バスの安全・環境に係る技術基準等の整備を図ることとしております。

 

※ 水素を燃料とする燃料電池バスは、窒素酸化物や二酸化炭素などの排出ガスが全く排出されないという特徴を持つため、次世代の公共交通を担うクリ−ンな低公害バスとして有力視されており、一昨年12月に策定された環境自動車開発・普及総合戦略会議の報告書や昨年5月に策定された副大臣会議燃料電池プロジェクトチ−ムの報告書においても、 燃料電池バスの実用化促進の必要性について述べられています。


<別紙>

水素を燃料とする燃料電池バスの概要

<主要諸元>
製作者 トヨタ自動車株式会社
  日野自動車株式会社
用途 乗合
乗車定員 61人
長さ 10.515メ−トル
2.490メ−トル
高さ 3.360メ−トル
燃料 高圧水素ガス
最高出力 80キロワット×2個(109馬力×2)
最高速度 80km/h
大臣認定日 平成15年7月23日

水素を燃料とする燃料電池バス
注)写真は申請時のもので、東京都が導入するバスとは外観が異なります。

○試験自動車の大臣認定制度について
 燃料電池自動車等の安全上及び公害防止上の基準が定められていない試験的に製作された自動車は、通常、公道を走行することはできません。このような試験自動車については、 基準の策定・改善を目的として公道走行による試験ができるよう、必要な条件を付し試験自動車の大臣認定を行っています。
 なお、大臣認定を受けた自動車には一般の自動車と同様にナンバ−プレ−トが付けられます。

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