平成15年12月12日 |
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TEL:03-5253-8111(代表) |
試験結果の概要
本年11月30日(日)に実施した平成15年度一級小型自動車整備士技能検定筆記試験(以下「検定試験」という。)の問題の一部が、事前にトヨタ自動車株式会社(以下「トヨタ」という。)所属の自動車整備士技能検定専門委員(以下「検定専門委員」という。)を通じて、トヨタからトヨタ関連会社(系列ディーラー等)に漏洩していたことが判明しました。
これを受け、トヨタ及びトヨタ関連会社に所属する受験者全員(3,291名)から受験辞退申請があり、国土交通省は本日、これを受理しました。
これにより、今回の検定試験の受験者数は4,026名となり、採点の結果、そのうち291名が合格されました。(合格率7.2%)
試験問題の漏洩について
1−2 調査結果
この調査の結果、本年11月7日にトヨタが系列ディーラー向けのホームページに掲載した練習問題集の中に検定試験問題と同一の問題が38問含まれていることが確認されました。
また、本年7月頃にトヨタが系列ディーラー等に対して配布した練習問題集(約300問)の中に検定試験問題とほぼ同じ内容の問題が6問含まれていることが判明しました。
さらに、札幌自動車整備振興会がトヨタの練習問題集から問題の一部を抽出して作成した模擬試験の中にも検定試験問題とほぼ同じ内容の問題が3問含まれていることが判明しました。
また、昨年度に行われた検定試験についても、今年度と同様に、配布されたトヨタの練習問題集(約230問)の中に検定試験問題とほぼ同じ内容の問題が8問含まれていることが判明しました。
なお、それ以外の漏洩は確認されませんでした。
トヨタ及びトヨタ関連会社に所属する受験者は、全員受験を辞退しました。
札幌自動車整備振興会の模擬試験を受講したトヨタ関係者以外の受験者(17名)については、検定試験問題とほぼ同じ内容の問題である3問の取扱い方によって合否に影響がないことが確認されました。
昨年度の筆記試験についても同様に試験問題原案が不適切に取扱われていることが判明しましたが、一年前に既に合否の判定を行ったところであること等から、合格取消し等の遡及的措置は行わないこととします。
なお、昨年度の筆記試験合格者については、今年度の筆記試験が免除され、今後行われる口述試験から受験することができます。
トヨタ所属の検定専門委員を解任することとしており、また、本日、トヨタに対して警告書を交付したところです。
なお、トヨタにおいては関係者に対する厳正な社内処分を実施するとの報告を受けています。
試験問題案の作成・管理方法について見直す等再発防止対策を早急に検討することとしています。
採点方法
合格基準は昨年度同様、50点満点に対し40点以上の成績であって、かつ、エンジン、シャシ、故障診断、環境保全・安全管理及び法規のそれぞれの分野ごとに40%以上の成績であることとしました。
なお、不適切な問題(別添参照)が1問あったため、当該問題については受験者全員を正解扱いとしました。
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