平成15年1月30日 |
環境省 |
国土交通省 |
<問い合わせ先> |
港湾局環境整備計画室 |
(内線46672、46673)
|
TEL:03-5253-8111(代表) |
- 概要
東京湾の再生については、一昨年12月に都市再生プロジェクト(第3次決定)として「海の再生」が決定され、これを受けて昨年2月に設置された関係省庁及び7都県市からなる東京湾再生推進会議において海域の浄化能力の向上方策として干潟等の保全・再生・創造が議論されています。また、千葉県においては、東京湾に残る貴重な干潟である三番瀬の保全や再生について、幅広い関係者が参画したいわゆる円卓会議において検討がなされています。
このように、干潟等の海水浄化機能を活用した水質改善や干潟等が有する豊かな生態系の保全や再生について様々な議論がなされている中で、国土交通省港湾局と環境省自然環境局は、昨年7月、東京湾全域を対象として、生態系保全を視野に入れた干潟等による海域環境改善方策についての共同調査に着手しました。現在、学識経験者、港湾管理者(関係自治体)及び関係行政機関(国土交通省及び環境省)から構成される研究会を設置して検討を進めており、29日に開催した第3回研究会において幅広い観点から意見交換を行いました。
- 第3回研究会の開催結果
(1)開催日 平成15年1月29日
(2)議事概要
第2回研究会に引き続き、東京湾において望まれる干潟・藻場・浅場の姿、生態系の連続する干潟ネットワークのあり方、及び生態系の保全を視野に入れた干潟等の生態系再生の方策について、総合的かつ幅広い視点から議論がなされました。
今後の検討を進めていく上で留意すべきことがらとしては以下のような意見がありました。
-
- 干潟等の再生を進めるにあたっては、構想策定、調査設計、実施、維持管理等の各段階において地域住民やNPO、研究者等の参画を得た上で行うとともに、沿岸の土地利用や水域利用などの条件を十分考慮すべき
-
- 干潟等の再生に必要な技術について、海岸工学的、生態学的に見て、現在、発展途上であることを十分認識する必要があり、当該技術の現状と課題を整理して示すべき
-
- 生態系の連続する干潟ネットワークは、未だ解明されていない部分も多くその全てのメカニズムを示すことは難しいが、例えば、アサリ幼生の拡散・着底と東京湾内の流れとの関係を整理するなどにより、干潟間のネットワークについてわかりやすく具体的に示す必要がある。

All Rights Reserved, Copyright (C) 2003, Ministry of Land, Infrastructure and Transport