国土交通省
 東京ヘリポートへの計器進入について
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平成15年2月19日
<問い合わせ先>
航空局保安企画課

(内線51136)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

  1. 概要
     伊豆島しょ地域からのヘリコプターによる救急患者輸送のために、東京ヘリポートに計器進入方式を設定しました。

  2. 経緯
     救急患者は一刻も早く医療機関へ収容することが必要なため、東京消防庁では、昭和42年から伊豆島しょ地域の救急患者をヘリコプターにより都内の医療機関へ搬送しています。本来、医療機関へ直接ヘリコプターで搬送することが理想的ですが、騒音問題等により、大半の救急患者は東京へリポートで救急車に乗せ替えています。
     これまで、悪天候時には東京へリポートへ着陸できないため、代替の東京国際空港等に着陸していましたが、この場合、医療機関への搬送が遅れることから、東京消防庁から、東京ヘリポートへの計器進入方式の設定を要望されていたものです。
     これに対して、東京国際空港を離着陸する航空機の運航に遅延が生じる等の影響がありますが、航空局としては人道的な立場から、救急患者輸送を目的とした飛行に限定した計器進入方式を設定し、悪天候時でも東京ヘリポートへの着陸を可能としました。
     なお、東京消防庁は、平成15年度を目途として、伊豆島しょ地域への24時間出動体制の構築を進めております。また、昨年1年間の救急患者搬送件数は、169件であり、そのうち、悪天候のため東京ヘリポートへ着陸できなかったものは7件でした。

  3. 効果
     これまで、悪天候時には東京国際空港等に着陸し、都内の医療機関へ搬送していた伊豆島しょ地域からの救急患者を、本方式を利用することにより、5分から10分早く医療機関へ搬送できるようになります。

  4. 予定
     平成15年2月20日から東京ヘリポートへの計器進入が可能となります。

  • 計器進入図

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