国土交通省
 航大機(JA4166)事故に係る事故調からの通知を受けた
 航空局の今後の対応

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平成15年7月23日
<問い合わせ先>
航空局航空機安全課

(内線50243)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

  本日、航空・鉄道事故調査委員会から、事実調査の過程で確認された事項について、通知がありましたが、その中で、エンジンの分解調査の結果、クランク・シャフトにカウンター・ウェイトを取り付けているピンが1本脱落していたこと、及び、 当該ピンを固定するためのスナップ・リングが確実にリング溝に入っていなかった可能性が考えられる旨が指摘されています。
 問題のスナップ・リングは、平成13年2月に、当該エンジンのオーバーホールを、航空法第20条に基づく国内の認定事業場(小松ゼノア(株))において実施した際に交換されたものですが、その後は関連する整備作業は行われていないことから、 当該オーバーホール時の作業においてスナップ・リングが適正に取り付けられず、そのまま出荷された可能性が高いものと考えられます。
 このような状況を踏まえ、航空局としては、以下の対応を取ることとしたのでお知らせします。

  1. 運航中の航空機の安全確保策
     事故機のエンジンと同型式又は類似の型式のエンジンであって、小松ゼノア(株)においてスナップ・リングの取り付け作業を実施したものに対して、耐空性改善通報(TCD)を発行し、スナップ・リングの取り付け状態の確認を指示した。(23日付で発行)

  2. 事故機のエンジンのオーバーホールを実施した事業者に対する対策
     小松ゼノア(株)の作業において、スナップ・リングが適正に取り付けられなかった可能性が高いことに鑑み、その原因究明と再発防止を含む、品質の確保の観点から、同社に対し航空法第134条に基づく立入り検査を実施する。(7月24日及び25日)

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