国土交通省
 回転翼航空機による山岳地でのスキー客輸送の安全確保
 について

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平成15年7月25日
<問い合わせ先>
航空局技術部運航課

(内線50122)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 平成15年7月25日、航空・鉄道事故調査委員会は、平成15年1月1日長野県小県郡真田町において、スキー客輸送のため、根子岳山頂付近に着陸し乗客を降機させた直後に横転した回転翼航空機の事故等、2件の航空事故調査報告書及び2件の重大インシデント調査報告書を公表した。
 これらの航空事故調査報告書等を踏まえた航空局の対応については以下のとおりである。

 回転翼航空機による山岳地でのスキー客輸送の安全確保について、以下の安全対策を関係団体に対し周知・徹底するとともに、当省ホームページに掲載する。

  1. 積雪面への着陸及び乗客乗降時の安全確保について
    (1)回転翼航空機を傾斜のない平坦な圧雪された場所に接地させること、また、運航に先立ち、そのような場所を用意し、定められた位置に接地が行われるよう必要な表示を行っておくこと。

    (2)操縦者は、接地後コレクティブ・ピッチ・レバーをフルダウンにして、機体が安定したことを確認し、それを乗客を誘導する者に伝えること、また、乗客を誘導する者は、操縦者からの当該連絡を受けた後に、ドアの開閉や乗客の乗降等を開始すること。

  2. 操縦者及びその他の関係者への周知徹底
     コレクティブ・ピッチ・レバーをつり気味に操作していると、コレクティブ・バウンスに類似した異常振動の発生があること及び上記1に示すような方策について、操縦者及びその他の関係者に対し周知徹底を図ること。

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