平成15年2月21日 |
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交通分野における諸問題を解決するための方策として、海運や鉄道を活用する複合一貫輸送の推進(モーダルシフト)が進められている。海運によるモーダルシフトを担うフェリー、RORO船による貨物輸送では、主にシャーシが使われることから、フェリーターミナル等におけるシャーシ管理の効率化は関係者の関心の高いところである。
一方、国交省では平成12年度よりスマートプレート※の開発を進めており、スマートプレートの無線識別技術を活用することにより、シャーシ管理の効率化を図ることが期待されている。
こうした動向を踏まえ、国交省では『次世代シャーシ管理システムに関する調査検討委員会』において、シャーシ管理システムのあるべき姿及び今後の行政の果たすべき役割について検討を進めている。その検討の一環として、次世代シャーシ管理システムのモデルの実証と、システムモデルにおける要素技術を評価するために、実運用されているシャーシに電子タグを取り付け、平成15年1月14日(火)より苫小牧港にて実証実験を行っている。実証実験の主な内容は以下の通り。
本実験においてシャーシに取り付けている電子タグの中には、実験ID、プレートNo.、車長等のデータが記録されており、それらの情報をフェリーターミナル進入時やフェリー乗船時といったポイントで探知し、別途用意するフェリー予約情報のデータベースとマッチングさせること等により、フェリー荷役作業の少力化・効率化、シャーシのトレイサビリティの確保、シャーシの盗難対策といった利便が生じる。
平成15年2月28日(金)には、検討委員会の委員を招いて実証実験の見学会を予定しており、次世代シャーシ管理システムモデルへの理解を深めていただいた上で、平成15年3月13日(木)に予定している第三回委員会において、関係業界のニーズを踏まえた報告書を取りまとめる予定である。なお、本実験は、平成15年3月末迄続けられる。
※スマートプレート:現行ナンバープレートの情報及び自動車登録ファイルに記載されている車両の諸元情報をナンバープレート上のICチップに記録したもの。
苫小牧港フェリーターミナル
実験状況の説明
シャーシ通過検知システム見学
駐車位置検知システム見学
シャーシ通過情報提供システム見学
質疑応答
(別紙)
「次世代シャーシ管理システムに関する調査検討委員会」構成員
原田 昇 | 東京大学新領域創成科学研究科(環境学専攻)教授 | |
田中 辰雄 | 慶応義塾大学経済学部助教授 | |
酒井 康雄 | 石川島播磨重工業株式会社技術開発本部 総合開発センター制御システム開発部長 |
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早野 裕康 | 王子製紙株式会社物流部長 | |
百瀬 祐二 | 商船三井フェリー株式会社貨物営業一部 フェリーグループリーダー |
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時津 直樹 | 株式会社デンソーITS開発部長 | |
大野 仁 | 凸版印刷株式会社生産・技術・研究本部 生産・技術開発部長 |
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星 孝二 | 苫小牧港開発株式会社船舶ターミナル部フェリー課長 | |
五十嵐喜久夫 | 苫小牧港シャーシ輸送連絡協議会長 (苫小牧北倉港運株式会社物流部長) |
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佐々木定男 | 日本信号株式会社交通情報システム事業部 ITS担当部長 |
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宮田 芳典 | 富士通株式会社トランスポート事業本部 複合システム事業部第一システム部担当部長 |
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糟谷 祐一 | 株式会社ブルーハイウェイエクスプレス 貨物営業一部課長代理 |
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岡野 直樹 | 総務省総合通信基盤局電波部移動通信課 マルチメディア移動通信推進室長 |
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石指 雅啓 | 国土交通省自動車交通局 技術安全部管理課長 | |
松隈 宣明 | 国土交通省港湾局環境・技術課長 | |
辻村 邦康 | 国土交通省政策統括官付政策調整官 | |
東井 芳隆 | 北海道運輸局企画振興部長 | |
梶山 修 | 東京都港湾局港湾整備部長 |
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