平成16年3月9日 |
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河川局治水課 |
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電話:03-5253-8111(代表) |
白屋地区(奈良県川上村)においては、平成15年3月から実施した大滝ダムの試験湛水中に地すべりが発生したため、「大滝ダム白屋地区亀裂現象対策検討委員会」を設置し、地すべり機構の解明と対策工の検討を行い、平成15年12月には対策工の基本検討の結果が示されたところです。
委員会で示された基本検討によると、対策工は大規模かつ長期にわたる工事となることが予想され、コストの縮減、工期の短縮が重要な課題となっています。
また、公共事業全体においても昨年9月には「公共事業コスト構造改革プログラム」が「公共工事コスト縮減対策関係省庁連絡会議」で決定され、平成15年度から5年間で、平成14年度と比較して、15%の総合コスト縮減率を達成することとされており、そのための取り組みが求められています。
そこで、国土交通省近畿地方整備局では、これらの課題に対する取り組みとして、発注者側からコスト縮減、工期短縮の概ねの目標を示したうえで、技術提案を幅広く公募し、安全性・実現性等に問題のない優位な対策工法を選定し、複数あった場合にはそれぞれについて概略設計を行うこととしました。
なお、技術提案選定のための審査に当たっては、学識経験者による委員会(土木学会関西支部)を活用します。
大滝ダム白屋地区地すべり対策工事の概略設計に際し、コスト縮減、工期短縮を目的として、幅広く技術提案を公募することとしました。 |
白屋地区(奈良県川上村)においては、平成15年3月から実施した大滝ダムの試験湛水中に地すべりが発生したため、「大滝ダム白屋地区亀裂現象対策検討委員会」を設置し、地すべり機構の解明と対策工の検討を行い、平成15年12月には対策工の基本検討の結果が示されたところです。
委員会で示された基本検討によると、対策工は大規模かつ長期にわたる工事となることが予想され、コストの縮減、工期の短縮が重要な課題となっています。
そこで、これらの課題に対する取組みとして、発注者側からコスト縮減、工期短縮の概ねの目標を示したうえで、技術提案を幅広く公募し、安全性・実現性等に問題のない優位な対策工法を選定し、複数あった場合にはそれぞれについて概略設計を行うこととしました。
この技術提案書提出の招請を、3月10日から開始することとしました。
なお、技術提案選定のための審査にあたっては、学識経験者による委員会(土木学会関西支部)を活用します。
従来方式との比較
項目 | 従来方式 | 試行方式 |
技術提案の公募 | 参加業者を公募の上 3〜5社に絞り込み | 幅広く技術提案を求める |
技術提案書の特定 | 選定された1社と随意契約 | 優位な対策工法を選定し、複数認められた場合には各社と随意契約 |
目標数値 | なし | 基本検討に対するコスト縮減、工期短縮の目標を設定 (工事費133億円の30%程度縮減、工期48ヶ月の30%程度短縮) |
【発注イメージ比較図】
従来方式
新試行方式
(参考)
大滝ダム白屋地区地すべり対策工概略設計について
なお、本件事象については、「大滝ダム白屋地区亀裂現象対策検討委員会(以下「委員会」という。)」において地すべり機構の解明と対策工の検討が行われ、平成15年12月には対策工の基本検討の結果が示されているところです。
この地すべりの概要及び委員会資料については、紀の川ダム統合管理事務所ホームページ
URL: http://www.kkr.mlit.go.jp/kinokawa/ を参照してください。
白屋地区地すべり対策工については委員会で行われた基本検討の結果が示されているところではありますが、より一層のコスト縮減、工期短縮、を図るためには、幅広く技術提案を募り広範な技術情報を基に検討を行うことが必要であると考えています。
このため、これまでに行った各種の調査結果、観測記録、委員会資料等をもとに、委員会の基本検討結果から更なるコスト縮減、工期短縮を図ることができる対策工の提案を行い、特定された提案についての概略設計業務を行うものです。
なお提出された技術提案については、実現性等の審査を行った後、優位な提案が複数あった場合には、それぞれについて概略設計を行う予定です。
貯水池地すべり対策工概略設計業務
工期:契約の翌日から90日間
履行場所:奈良県吉野郡川上村白屋地先
業務量の目安:2千万円程度を想定しているが、現地調査、試験の追加実施等により業務量の大幅な増額が必要となるものについてはこの限りではない。
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