国土交通省
 水防月間について−5月1日〜5月31日−
 (北海道においては、6月1日〜6月30日)

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平成16年4月28日

<問い合わせ先>

河川局防災課

  (内線35742)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 我が国は、自然的・社会的環境から洪水等による災害を受けやすく、このため毎年のように豪雨や台風による洪水が全国各地で発生し、水防活動が行われています。
 このため国土交通省では、水防演習の実施、水防工法・技術の習得等を図っているところですが、国民一人ひとりが水防の意義及び重要性について理解し、水防意識の向上を図るため、「水防月間」を中心として、以下の行事をはじめとした広報活動を積極的に展開する予定です。

(1)地域住民・企業や地域の有識者及びNPO等が参加する総合的な水防演習の実施
(2)水防団を含めた情報伝達演習の実施
(3)重要水防箇所の周知徹底
(4)河川管理施設等の点検・整備
(5)水防資器材の点検・整備
(6)住民への避難場所等の周知
(7)水防フェア、シンポジウム等の開催
(8)水防技術講習会等の開催

水防月間とは
 昭和61年の台風10号による出水の際における懸命な水防活動を契機として、水防活動が極めて重要であることが再認識されたため、昭和62年度から毎年出水期前の5月(北海道は6月)を水防月間とし、水防の重要性を国民に周知すること等を目的として各種の行事を実施しているものです。


平成16年度水防月間実施要綱(抄)

  1. 目的
     水防月間の実施は、水害から国民の生命と財産を守るため、国民全般に水防の重要性と水防に関する基本的考え方の普及を図り、水防に対する国民の理解を深め、広く協力を求めることにより、水害の未然防止又は軽減に資することを目的とする。

  2. 運動のテ−マ
     洪水から守ろうみんなの地域

  3. 実施概要
     水防管理団体、河川管理者及び都道府県は、出水期を前にしたこの月間内に、水防の意義及び重要性について国民の理解を深めるとともに、水害の恐ろしさや水防に対する国民の関心を高めるよう次に掲げる活動を積極的に実施する。

    1 水防の重要性と水防に関する基本的考え方の普及

     (1)広報活動等の推進
     1
     水防の意義及び重要性等について、報道関係機関の協力やインターネット等を有効活用し、積極的に広報活動を行う。
     2
     広報誌、ポスタ−、パンフレット等を活用し、水防の意義及び重要性並びに水防月間の実施の趣旨が地域住民に十分に浸透するよう努める。
     3
     水防に関する各種の行事を行う。
     4
     避難場所の周知等
     洪水時の浸水想定区域や区域内の地下施設等における避難行動が迅速かつ的確に行われるよう、ハザ−ドマップ等を活用し、地区単位で耐水性の高い避難場所、避難経路等を設け又は見直しを行い、地域住民に周知するとともに、地域住民参加による避難訓練を実施する。

     (2)水防演習の実施
     1
     水防技術の習得・研鑚、水防に関する基本的考え方の普及を図るため、水防演習を実施する。
     2
     多くの地域住民・企業や地域の有識者及びNPO等が参加するよう関係機関と協力して、総合的な演習を実施するよう努める。

    2 水防体制の強化

     (1)洪水予報、水防警報、水位の通報等の情報伝達演習等
     洪水予報、水防警報、水位の通報等の水防情報の迅速かつ的確な伝達を図るため、量水標管理者及び水防団を含め、総合的な情報伝達演習を行う。
     (2)水防資器材の点検、整備
     (3)重要水防箇所の周知徹底等
     洪水時に迅速かつ的確な水防活動の実施が図られるよう、巡視を行い、重要水防箇所の周知徹底を図るとともに、水防に必要な情報の交換等を行う。
     また、地下空間における浸水被害軽減のため、地下施設管理者等と連携した情報伝達、避難体制の整備等を図る。
     (4)水防研修等の充実
     (5)水防団員の所属する事業所に対する協力依頼
     サラリーマンである水防団員が安心して水防活動に従事できるように、水防活動時の休暇の取扱いについての配慮等所属事業所の理解と協力を得られるよう、積極的に働きかけていく。

    3 河川管理施設等の点検、整備等
     河川の巡視を行い、河川管理施設、許可工作物等の安全性について点検し、
     (1)危険と思われる河川管理施設については、速やかに補強工事その他の適切な措置を講ずる。
     (2)許可工作物等については管理者に点検、整備を十分行わせるとともに、管理者の立会いを求めて点検の結果を確認する等適切な指導監督を行う。
     (3)特に、堰、水門、樋門、閘門等の工作物のゲ−トの開閉状況、取付護岸の維持状況、樋門周辺の空洞化状況及び下流側の河床低下の状況等について重点的な点検を行う。

    4 水防功労者の表彰
     水防に関し顕著な功績のあった個人又は団体を表彰する。


平成16年度水防演習実施予定

平成16年4月28日現在

演習名 実施日 実施場所 主催
白川・緑川
水防演習
5月16日(日) 白川(右岸)
熊本県熊本市小島町地先
九州地方整備局(熊本河川国道事務所)、
熊本県
利根川水系
連合水防演習
5月22日(土) 鬼怒川(左岸)
栃木県宇都宮市道場宿地先
国土交通省(関東地方整備局)、
栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、
千葉県、東京都、神奈川県、宇都宮市
木曽三川連合
水防演習・
愛知県総合
防災訓練
5月23日(日) 木曽川(左岸)
愛知県尾西市冨田字砂原地先
国土交通省(中部地方整備局)、
岐阜県、三重県、愛知県、尾西市
吉野川
水防演習
5月23日(日) 吉野川(左岸)
徳島県美馬郡美馬町境目地先
四国地方整備局(徳島河川国道事務所)、
徳島県、吉野川上流改修促進期成同盟会水防連絡会
阿賀野川
水防演習
5月29日(土) 阿賀野川(右岸)
新潟県新潟市濁川地先
北陸地方整備局(阿賀野川河川事務所)、
新潟県、新潟市、阿賀野川水防連絡会
円山川流域・
但馬地域合同
水防演習
5月29日(土) 円山川(左岸)
兵庫県豊岡市大磯地先
近畿地方整備局(豊岡河川国道事務所)、
兵庫県、豊岡市外15市町
江の川(下流)
水防演習
5月30日(日) 江の川(右岸)
島根県江津市渡津町地先
中国地方整備局(浜田河川国道事務所)、
島根県
雄物川
水防演習
6月5日(土) 雄物川(右岸)
秋田県大曲市西根字東道地地先
東北地方整備局(湯沢河川国道事務所)、
雄物川水系洪水予報連絡会、
秋田県、大曲市外30市町村
天塩川
水防公開演習
6月19日(土) 天塩川(左岸)
北海道名寄市名寄大橋上流
北海道開発局(旭川開発建設部)、
北海道、名寄市外9市町村


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