平成１６年４月９日

＜問い合わせ先＞

道路局国道・防災課

(内線37852)

TEL：03-5253-8111（代表）

　

　文化審議会（会長　高階秀爾）は、４月１６日（金）に開催される同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、新たに「萬代橋」を含む１０件の建造物を重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申する予定です。この答申を踏まえ、「萬代橋」は重要文化財として近日中に指定されます。
　なお、直轄国道の橋梁が重要文化財に指定されるのは日本橋（東京都中央区）に続いて全国で２例目です。

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萬代橋について

1. 名称　萬代橋
2. 所在地　国道７号　新潟市万代から下大川前通・川端町間
3. 構造形式　鉄筋コンクリート造６連アーチ橋
   　　　　　　　橋長306.9ｍ、幅員22.0ｍ
4. 特徴
   　橋梁デザイン史上での価値が高い。
   • 充腹された躯体側面全体に花崗岩を施す重厚な外観。
   • 連続アーチの律動感が巧みに表現された近代橋梁。
   • 力学的合理性に基づく近代的橋梁美が体現された構造物。
   　技術的達成度を示す遺構として貴重。
   • 建設当時、鉄筋コンクリート構造物としてわが国最大支間を実現。
     　（最大支間　＊Ｌ＝４２．４ｍ）
5. 重要文化財指定の範囲
   　　鉄筋コンクリート造６連アーチ橋、橋長306.9ｍ、幅員22.0ｍ。
   　　両側鉄筋コンクリート造側径間及び高欄（親柱を含む）付。
   　　橋詰壁面（隅柱を含む）２所附属。
   　　附・旧橋詰階段親柱２基及び橋詰隅柱１基。

（参考）

• 萬代橋の歴史
  　明治１９年１１月、木橋の初代萬代橋が完成するまで、信濃川下流域には一つの橋もなく、旧新潟町と旧沼垂町との行き来は有料の渡し船だけで大変不便なものだった。
  　現在の萬代橋は三代目で、本格的な自動車交通の幕開けに対応するために、二代目の木橋から、永久橋として架け替えられた。

• 概要
  　萬代橋は、新潟市中心部と新潟駅を結ぶ国道７号に建設された、信濃川に架かる道路橋で、内務省復興局技師田中豊などの指導のもと福田武雄が作成した設計書に基づき施工され、昭和４年８月に竣工した。
  　昭和３９年の新潟地震(ﾏｸﾞﾆﾁｭｰﾄﾞ7.5)にも耐え市民の足として活躍し、今年で昭和４年の架橋から７５年目を迎える。

  ＊支間：隣り合う橋台もしくは橋脚の中心（支点）間距離。

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建設当初の萬代橋（昭和４年）

　

現在の萬代橋（平成16年４月１日現在）

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• 重要文化財指定範囲図

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