平成16年8月30日 |
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8月27日(金)に横浜で開催された標記会合の結果等について、下記のとおりお知らせします。
記
次の事項についての共通認識を宣言した「環境にやさしく持続的な発展を目指したアジア都市鉄道整備に関する横浜宣言」が採択されました。(別紙参照)
(1)都市鉄道整備のノウハウ集に関する討議
これまで共同で進めてきた、都市鉄道の整備・運営に関するノウハウ集である「KISS-Rail」について最終的な議論を行ない、概念について合意した。今後、関係者間で調整の上、年内にも確定版を公表する予定。
(2)都市鉄道の標準仕様の討議
都市鉄道の標準仕様として我が国がまとめた「STRASYA」について、その有効性等を確認した。
(3)横浜宣言の採択
上記の討議を踏まえ、それを横浜宣言として取りまとめた。
(1)アジア向け都市鉄道整備のためのノウハウ集
日本の知識、経験のみならず、インドネシア、タイ及びフィリピンの鉄道関係者の知識、経験をも反映した内容となっており、アジア都市鉄道の障害を除去する上でのポイントが盛り込まれた実践的なノウハウ集「KISS-Rail」について合意された。
(2)アジアの都市鉄道整備における障害除去への期待
都市鉄道は環境にやさしい都市交通ではあるものの、その整備についてはこれまで必ずしも充分な整備のノウハウ集が存在していなかった。また、整備は行ったもののその運営が充分ではないことから、必ずしもその機能を十分に発揮できないようなものも見受けられる。今回策定するノウハウ集「KISS-Rail」はそれら必要項目を全て含むノウハウ集となっていることから、この「KISS-Rail」を使った今後の都市鉄道整備の推進が期待できる。
(3)共通認識「横浜宣言」の採択
横浜宣言の採択により、共同調査国と都市鉄道整備に関する認識を共有するとともに、国内外の関係者に都市鉄道整備の重要性を呼びかけ、今後の都市鉄道整備に関する各国の取組みに貢献していくことができる。また、このような協力や支援を通じ、日本と各国との友好関係をより一層深めることができる。
(4)日ASEAN交通連携の強化
日ASEAN交通連携枠組みにおいても都市鉄道は重要な課題の一つであり、今回会合の成果を日ASEAN交通大臣会合(本年11月、カンボジア)に報告するとともに都市鉄道に関する具体的な連携プロジェクトに活用し、また、反映させることができる。このように今回の成果は、共同調査を実施した国のみならず、ASEAN各国における都市鉄道整備の推進に役立つとともに日ASEANの交通連携強化にも貢献するものである。
標記会合に先立ち、8月25日(水)に開催された日本とベトナム、タイ及びインドネシアとのバイ会合の概要は、以下のとおりです。
環境にやさしく持続的な発展を目指した
アジアの都市鉄道整備に関する横浜宣言
平成16年8月27日
我々は、アジアの大都市の交通問題を持続的に発展可能なかたちで解決するための有力な解決策は、都市鉄道を円滑に整備・充実していくことであると確信し、整備・充実のために4カ国(インドネシア・日本・フィリピン・タイ)の知識や経験を持ち寄り、共同調査を行ってきた。この結果として2つの方向性を共通認識として持つことができた。
この2つの概念と今回までの我々の活動を通じて培ってきた友情と信頼とを最大限に活用して、我々は我々自身の国の都市鉄道を充実・発展させ、より多くの人々が都市鉄道を利用するように努めていく。また、都市鉄道の整備・充実に関心を有する国々へ我々の成果を提供することとする。これらのことにより、都市の発展と都市環境の保全を両立させ、都市の持続的発展を推し進めることをここに宣言する。
アジア都市鉄道プロジェクト
共同調査委員会
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