国土交通省
 初の自動車の安全・環境に関する世界統一基準(gtr)が
 採択されました!

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平成16年11月19日
<問い合わせ先>
自動車交通局技術安全部
技術企画課

(内線42255)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 初の自動車の安全・環境に関する世界統一基準(gtr:global technical regulation)である、「ドアラッチ・ヒンジ部品に関する世界統一基準」が国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(別添注1)(UN/ECE/WP29:スイス、ジュネーブ)において、11月18日(木)、日欧米を含む加盟国により採択されました。これは、1998年に採択された98年協定(別添注2)に基づいて作成されたものです。今回のgtrの初の採択を契機に、現在進行中の他のgtrの作成作業が加速していくことが期待されます。

 今回採択された「ドアラッチ・ヒンジ部品に関する世界統一基準」は、衝突の際にドアが開くことにより乗員の体の全体またはその一部が車外に放出されることを防止するために、ドアラッチ(latch:掛け金)及びヒンジ(Hinge:ちょうつがい)についてその強度等を定めるものです(別添図参照)。今後、今回採択されたgtrを加盟各国が国内基準への導入を進めることにより、基準の国際的な調和が進んでいくことになります。

 国土交通省としては、自動車基準の国際的な調和を重視しており、今回採択されたドアラッチ・ヒンジ部品に関するgtrの作成作業にも積極的に関与してきたところです。今後も、自動車基準の国際的な調和活動に積極的に取り組んでいくこととしています。

世界統一基準成立


別添

注1)自動車基準調和世界フォーラム(WP29)
 自動車の安全、環境に係る国際調和基準の策定、58年協定(相互承認協定)及び98年協定の管理等を行っている国連欧州経済委員会(UN/ECE)内に設置されたフォーラム。

注2)98年協定(又はグローバル協定)
(正式名称:車両並びに車両への取付け又は車両における使用が可能な装置及び部品に係る世界技術規則の作成に関する協定)
 自動車とその部品の安全性と環境レベルの向上や国際流通の円滑化を図るために、各国ごとに相違している自動車の安全性や環境の技術上の基準を世界的に調和させることを目的として、平成10年(1998年)、国連において採択された協定。

加盟国:カナダ、米国、日本、フランス、イギリス、EU、ドイツ、ロシア、中国、韓国、イタリア、南アフリカ、フィンランド、ハンガリー、トルコ、スロバキア、ニュージーランド、オランダ、アゼルバイジャン、スペイン、ルーマニア、スウェーデン
 (21カ国/1地域、平成16年11月現在)

図 ドアラッチ基準の例
 (ドアラッチ(掛金)とストライカー(掛金を掛ける金具)との固定強度)

ドアラッチ基準の例

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