ベトナム海事教育機関との「開発途上国研究機関交流事業」
の実施結果について
平成16年12月6日 <連絡先> 海事局船員政策課国際企画室 (内線45166) 総合政策局国際業務室 (内線25915) 電話:03-5253-8111(代表)
国土交通省では、開発途上国との研究交流を通じ、運輸関連技術の開発を促進するとともに、研究能力の向上を図ることにより、我が国とこれらの国々の運輸分野の発展に資することを目的として、開発途上国研究機関交流事業を実施しています。当該事業は、研究者を我が国に招へいし、国土交通省の研究機関等において研究の指導を行うものであり、平成16年度事業の一つとして、ベトナム海事大学と独立行政法人航海訓練所が、船員分野に関する共同研究を実施しましたので、その概要をお知らせいたします。
- 日程等
日程:2004年10月7日(木)〜2004年12月4日(土)
合計 59日間
場所:独立行政法人 航海訓練所本所、練習船銀河丸、
東京海洋大学海洋工学部操船シミュレータセンター 等
招へい研究者:ベトナム社会主義共和国
ベトナム海事大学 航海学部講師
Ha Nam Ninh (ハー・ナム・ニン)氏
- 共同研究の概要等
(1)研究テーマ 「ヒューマンファクタに基づく操船者の行動分析」(2)研究の概要
船舶運航に必要なヒューマンエレメントの分析を行い、効果的な船員教育訓練技法を構築するため、次の研究活動を実施した。
- 要素技術概念に基づいた航海士の操船者特性を抽出するための、ベトナム海事大学及び練習船銀河丸の操船シミュレータを用いた比較実験
- 目視観測の必要性を検証するための、東京海洋大学の操船シミュレータを用いた検証実験
- 船舶運航実務における操船者特性を抽出するための練習船銀河丸の航海当直に従事する航海士の行動の分析
- ベトナム人航海士と日本人航海士の操船者特性に関わる差異を抽出することによるベトナムの船員教育に必要とされる教育内容の分析
本共同研究に関する詳細及び報告に関しましては、国土交通省海事局船員政策課国際企画室 熊上までお問い合わせ下さい。
なお、本共同研究の成果は、来年度に国際海事学会等において、日本から発表する予定です。
共同研究の合意
(右:Mr. H.N.Ninh、左:安本航海訓練所理事長)共同研究を実施した練習船銀河丸
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