国土交通省
 台風23号来襲時においてナウファス観測史上最高波を
 室津(高知県室戸市)で観測

 〜有義波高H1/3=13.55mを観測!〜
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平成16年10月22日
<問い合わせ先>
港湾局環境・技術課

  (内線46622)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 国土交通省港湾局では、我が国の沿岸波浪を各地方整備局、北海道開発局及び沖縄総合事務局の港湾関係事務所を通じ、1970年以降継続して観測しています。2004年10月現在で図のように54観測地点で観測された全国沿岸の波浪情報は、リアルタイムで独立行政法人港湾空港技術研究所(旧港湾技術研究所)へ伝送され、集中処理・解析を行っています。

 このナウファス波浪観測情報はインターネット公開(https://www.mlit.go.jp/kowan/nowphas/)するとともに、気象庁による波浪予報に活用され海の安全に貢献するとともに、蓄積された長期間のデータの統計解析を通じて、港湾・海岸・空港事業の計画・調査・設計・施工をはじめとした、沿岸域の開発・利用・防災に幅広く活用されています。

 今回の台風23号来襲時には、ナウファス波浪観測において、室津沖1.5km、水深26.8mの観測地点では、有義波H1/3=13.55mを記録し、この記録は、ナウファス観測史上最高波を記録していることが判明しました。
 なお、室津波浪観測値の経時変化については、別添資料のとおりです。

(参考)
 室戸岬沖13km、水深100mに設置してある国内唯一のGPS津波計(東京大学地震研究所、(独)港湾空港技術研究所、(財)阪神淡路大震災記念協会人と防災未来センター、日立造船技術研究所の共同開発)によると10月20日14:00〜16:00にかけて有義波H1/3=15.00m、最大波Hmax=26.15mを記録しています。この記録は、ナウファス及びGPS津波計における波浪観測史上最高波となります。
 ※GPS津波計は、平成16年10月開催の第6回国土技術開発賞・最優秀賞を受賞しています。

 

ナウファス(全国港湾海洋波浪情報網:NOWPHAS:Nationwide Ocean Wave information network for Ports and HArbourS)とは、国土交通省港湾局、各地方整備局、北海道開発局、沖縄総合事務局、国土技術政策総合研究所および独立行政法人港湾空港技術研究所の相互協力のもとに構築・運営されている我が国沿岸の波浪情報ネットワークという。

有義波とは、ある期間で得られた波形を個々の波高に分解し、大きい順に並びかえ、上位1/3について平均した値をいう。その手法から1/3最大波高ともいう。目視の波浪観測結果とよく一致することで知られている。また、天気予報に示される値です。

有義波


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