国土交通省
 GPS(全地球的測位システム)を補助的に使用した進入方式
 (空港)の導入について

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平成16年2月18日
<問い合わせ先>
航空局技術部運航課

(内線50122)

 管制保安部保安企画課

(内線51135、51136)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 

  1. 現行の飛行方法(計器飛行方式)
     一般的な航空機は離陸後、地上の航空保安無線施設(VOR/DME等)から発信される誘導電波を利用して航空路等のルートを飛行し、目的空港に着陸している。
     一方、近年、多くの航空機にGPS受信機が搭載されつつあることから、平成9年にはGPSを用いた運航基準を制定し、空港周辺を除く航空路等の飛行中に、これら航空保安無線施設と併せて、GPSを補助的に使用して運航することが可能となっている。

  2. GPSを補助的に使用した進入方式の導入(進入部分への適用)
     GPSを補助的に使用した運航については、航空路等において実績が十分積まれてきたこと等から、その適用範囲を進入部分まで拡大することとし、運航基準の改正(平成15年12月)と併せて対象空港の選定・設定を行い、「GPSを補助的に使用した進入方式」の導入を図る。
     なお、導入にあたっては、当面、既存の進入ルート上を飛行することを基本(GPSオーバーレイ進入方式)として、まず国内2空港で運用を開始し、その約1年後を目処に、GPS進入専用ルートを新たに設定して、これに沿って進入する方式(GPS単独進入方式)を導入することとする。

    [導入計画]
      平成16年 3月18日 GPSオーバーレイ進入方式による運用開始(函館、那覇空港)
      [その約1年後目途]GPS単独進入方式を導入(対象空港は今後検討)

  3. 今後の展開
     今後は、既存施設による方式に変わり、GPSとその補強システムを利用したGNSS(全地球的航法衛星システム)運航方式が国際標準として全世界的に展開されていく予定である。米国では、すでに昨年から広域補強システム(WAAS)を利用した新たな運航方式が導入されており、欧州でも同様の補強システム(EGNOS)を整備中である。
     わが国でも、今後、運輸多目的衛星(MTSAT)を利用したGPSの補強システム(MSAS)を導入するとともに、GNSS運航方式の導入を図る予定である。


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