国土交通省
 航空事故調査報告書を踏まえた安全対策の徹底について
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平成16年3月26日
<問い合わせ先>
航空局技術部運航課

(内線50122)

TEL:03-5253-8111(代表)


 

 平成16年3月26日、航空・鉄道事故調査委員会は、平成15年6月7日福岡空港において発生した日本航空株式会社所属JA8980号機(ボーイング式767-300型)の航空事故調査報告書の他2件の航空事故調査報告書を公表した。
 このうち、JA8980号機の航空事故調査報告書を踏まえ、航空会社に対し、同種の事故の再発防止を図るため、以下に掲げる事項について、措置を講ずるよう要請した。

  1. 地上走行(タクシー)中において、一方の操縦士から他方の操縦士に操縦業務を交代する場合には、交代を受ける操縦士が操縦業務を受けられる状況であるかどうかを十分確認するとともに、急停止など機体が急激に動揺する状況とならないようにするなど、運航乗務員が十分配慮をするようにすること。また、操縦士間において操縦業務をテイク・オーバーする際には、コールアウトを確実に行うようにすること。

  2. 客室乗務員がタクシー中に離席する際には、座席の背もたれ、手すりを使用する等により、自らが負傷することのないよう周知徹底を行うこと。

  3. 客室における離陸前の保安・安全確認について、客室乗務員間で十分な連携を図ることができるように手順の確認を行うとともに教育訓練の充実を図ること。

  4. タクシー中における客室乗務員の着席について明確に規定し、運航乗務員及び客室乗務員が共通の認識の下で連携して、それぞれの業務を安全に実施できるようにすること。

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