国土交通省
 歩いて楽しい秋葉原の街づくり
 〜秋葉原電気街地区物流TDM実証実験の本格実施についての紹介〜
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平成16年10月8日

<問い合わせ先>

政策統括官付政策調整官付
(内線53333)
都市・地域整備局都市計画課都市交通調査室
(内線32672)
道路局企画課道路経済調査室
(内線37622)
TEL:03-5253-8111(代表)

 

 「秋葉原物流効率化実行委員会(委員名簿別紙3参照。以下、「実行委員会」)では、世界有数の電気製品販売エリアである「秋葉原電気街」(東京都千代田区外神田1、3、4丁目等)において、物流の共同化等の実証実験を平成15年度から平成16年度までの2ヵ年で段階的に実施していくことを決定し、詳細な検討を進めていましたが、平成16年9月に開催された実行委員会において、実験内容・スケジュール・体制等が確定しましたので、下記のとおり、実施内容を紹介致します。
 この秋葉原電気街における実証実験については、実行委員会が都市内物流の効率化についてのみならず自家用車等も対象にした路上駐車対策と、交通が整理された街に多くの人を引き付ける都市観光の振興との組み合わせにより、先進事例として、広く全国の皆様にご紹介できるような成果が上がることを目指しています。

※なお、この実証実験は、警察庁交通局、国土交通省総合政策局、都市・地域整備局及び道路局により、都市圏において公共交通の利用促進や物流の効率化等のTDMを一層充実することを目的とするTDM実証実験の認定を受けたものです。

実験内容 : 別紙1のとおり
実験期間 : 平成16年10月12日(火)〜平成16年11月11日(木)
         ※実験項目ごとに実施日が異なります。(別紙2参照)
取材等について :
    10月15日(金)第1回地区隣接型共同配送センター等見学会
    10月22日(金)第2回地区隣接型共同配送センター等見学会
 ※見学会に関する情報は、別紙4をご覧下さい。
 ※見学会以外における当省への取材のお申し込みに関しては上述の連絡先まで、実行委員会メンバ等への取材のお申し込みは以下の実行委員会連絡先まで、お願いします。

実行委員会連絡先: 平成16年度実証実験運営本部
  (住所)千代田区外神田1丁目8−2、第三電波ビルB1F
  (電話)03−3254−7447
  (事務局代表) (株)富士通総研 佐々木 央、池田 佳代子


別紙1

1目的
 地域の実情に適合した共同配送や曜日・時間帯別の特徴を踏まえた各種交通対策を実施し、流入車両や路上駐車の削減等を図り、来街者が楽しく回遊しやすい街づくりを行い、賑わいの創出と街の一層の活性化を図る。

2実験の概要

実験1:物流の共同化
 秋葉原電気街向けの共同物流センター(地区近接型と郊外立地型の2センター)を設置し、店舗への共同配送を行うことでトラック交通量の削減を図る。将来の本格導入・実施に向けて、多くの機能、流通・物流形態に対応し、より多くの店舗やメーカー、特約店(商社・卸)などが参加できるモデルとした。なお、共同配送車両は実験3のルールを遵守する。(図1参照)
 また、秋葉原電気街の買物客が十分に街を楽しみ回遊したのち、購入した商品を受け取れるよう、土曜・休日はJR秋葉原駅前に「商品受取センター」を開設する。(図2(地図)参照)

実験2:ITによる物流の効率化
 平成15年度に実施したプレ実証実験結果を踏まえ、実験1で設置する共同物流センター内において、UHF帯のRFIDタグ(無線ICタグ)の活用による検品を実施することにより作業の省力化効果を測定する。また、店頭における無線ICタグを活用した検品による物流車両の駐車時間短縮効果を明らかにする。さらに一部実験参加店舗での納品の確認作業への活用も行う。(図1参照)

実験3:共同荷捌きスペースの確保と運用
 荷捌き車両による違法な路上駐車の低減
を目指して、荷捌き専用、優先のスペースを設置する。具体的には、1路外荷捌き専用スペース2荷捌き優先パーキング・メーター3停車可能な路側の一部(路上)の荷捌き優先エリア、の3種類を次の時間設定で設置する。1については、実験期間中の平日の9:00〜19:00を使用可能とする。2の一部と3については10月18日〜29日の平日の9:00〜19:002の残りについては10月18日〜29日の平日の9:00〜12:00を、貨物車優先時間帯とする。1及び2は5分以上を要する荷捌き用として、3は5分以下の荷捌き用として設置した。(図2(地図)参照)
 これらのルールに基づき、円滑に運用されるよう誘導員、看板等を配置するとともに、1の設置にあたっては、路上駐車の整序化を狙いとしてカラーコーンによる駐停車禁止区間の明示を行う。

実験4:貨物配送車の時間帯別運用
 
貨物による配送時間帯を、一般乗用車の流入が多い午後の時間帯から、午前中(7:00〜12:00)へシフトすることを促進することにより、午後の交通混雑の解消を図る。

実験5:歩行者優先空間の創出
 
外神田1丁目の一部を対象に、店舗に対する路上への違法な商品陳列の改善や、自動車・二輪車に対する進入自粛を要請し、歩行者・自転車の通行を優先とする空間を創出することにより、安全で快適な歩行者空間の形成を図る。最も歩行者が多い、日曜日の中央通り歩行者天国の実施時間帯(10:00〜17:00)に合わせて実施する。円滑に運用されるよう誘導員を配置、地区内居住者等には通行証を配布する。(対象地区等、図2参照)

実験6:地区内循環型公共交通
 
周辺地域の駐車場利用者を秋葉原地区に輸送するピストン輸送バスを運行することにより、秋葉原地区の路上駐車の削減や秋葉原地区への流入車両の削減(特に自家用車)を図る。大型駐車場のある丸ノ内地区と秋葉原電気街エリアを結ぶルートで、買物客の多い土曜日に運行する。(図3参照)

実験7:駐車場マネジメント
 
駐車目的車両を地区内の駐車場へ効率的に誘導することにより、路上駐車や駐車待ち渋滞等(特に自家用車)の削減を図る。Webサイトを活用した駐車場の位置情報・満空情報の発信と誘導員による現地指導を適切に組み合わせる。


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