平成17年6月28日 |
<問い合わせ先> |
総合政策局 |
情報管理部情報企画課 |
(内線28132) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
国土交通省では、公共交通機関のターミナルにおいて蛍光灯、LED(発光ダイオード)からの照明光を用いた情報通信技術〔可視光通信〕を活用し、利用者利便の向上に寄与する方策の調査研究を行っています。
空港、鉄道、バス等の公共交通機関において、高齢者、障害者や外国人など移動に制約を持つ方、また、一般の利用者にとっても、今までの看板や案内放送だけではなく、より受け取りやすい形で情報提供を行うことは今後の日本における重要な社会基盤になると考えます。
一方、近年の技術革新の中で、蛍光灯やLEDを高速点滅させることでデータ通信を可能にする技術が注目され始め、今後進展する「ユビキタス社会」のインフラとして非常に大きな役割を担うことが期待されています。
このような状況を踏まえて、国土交通省では、公共交通機関の中でも様々な利用客が集まる国際空港に注目し、慶應義塾大学理工学部の中川教授を座長とし、新潟大学工学部の牧野教授を副座長とする「空港における光情報研究会〔ACALI-Project〕」において、照明光を用いた新たな情報提供のあり方を検討してきました。
今回の実証実験は、上記研究会での検討内容に基づいて、空港に不慣れな利用客でも欲しい情報をいつでもどこでも簡単に入手でき、より快適でスムーズに空港を利用できるような情報提供を実現するために、利用者と事業者の双方の視点から、利便性、端末の操作性などについての検証を行うことを目的としています。
【実証実験の概要】
蛍光灯やLEDなどの可視光を高速点滅させることにより、電波を利用しないデータ送信を行う通信です。現在はまだ研究段階ですが、将来的には施設内のあらゆる場所の照明に設置することで、場所と時間に連動した情報提供が可能になり、公共交通機関などの利用客一人ひとりに最適な案内サービスを行うための基盤になるものと期待されています。また、無線による通信と異なり、既存の照明施設を活用することができ、さらに、通信できる範囲を目で見ることができるといった特徴を持っています。
(技術的特徴)
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