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 2005年日本国際博覧会(愛・地球博)で実施している
 大規模壁面緑化(バイオラング)の効果測定実験について(速報)
 
〜ヒートアイランド現象の緩和に効果を確認〜
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平成17年8月12日
<問い合わせ先>
都市・地域整備局
公園緑地課緑地環境推進室

(内線32972)

TEL:03-5253-8111(代表)

国土技術政策総合研究所


 

     
  1. はじめに

      国土交通省国土技術政策総合研究所は、2005 年日本国際博覧会「愛・地球博」の長久手会場に設置されている世界最大級の大規模緑化壁(バイオラングを使って、博覧会の会期中(3 月25日〜9 月25 日)、壁面緑化による熱環境改善効果等を明らかにするため、赤外線熱画像撮影装置による継続撮影や、温度センサーによる温度の連続測定等を行っています。
      梅雨明け以降の連続した猛暑が続く中、ヒートアイランド現象の緩和につながる熱環境改善効果等について一定の知見が得られましたので、一部を速報としてお知らせします。

     

  2. 実験結果の概要(要約)

    (1)バイオラングの概要

    位置 愛・地球博・長久手会場内、センターゾーン
    構造 中央の大型スクリーンと高さ25mの2つのタワーの両側に設けた3つの自立型緑化壁
    (横幅約150m、最大高さ15m、緑化面積約3500 u)
    緑化内容 1.35m×1.35m を基本とした20種のタイプの緑化パネル
    (野生草花、鑑賞草花、地被、ツル植物、灌木など約200 種)

    (2)実験結果(要約)

     

    データ取得日時 平成17年7月28日(台風7号の通過後、一番気温の上昇した日)正午12時 
    (参考)バイオラング付近の当日正午12時の気温:33.4℃
1緑化壁面の表面気温測定(壁面から10cm 離れた位置で測定した表面気温の比較

非緑化壁面(白色コンクリート板)の表面気温:35.5℃
緑化壁面(バイオラング)の表面気温:28.7〜34.2℃
バイオラングに設置された緑化壁面は、非緑化壁面に比べ、表面気温(壁面から10cm 離れた位置で測定した気温)が最高で約7℃低い。
2緑化壁面の赤外線熱画像撮影(構造物の表面温度の比較)

バイオラング正面の広場(人工芝)の表面温度:52〜57℃
グローバル・ハウスの屋根(金属板)の表面温度:42〜45℃
緑化壁面(バイオラング)の表面温度:25〜35℃
バイオラングに設置された緑化壁面は、正面の広場(人工芝)と比べて、表面温度が約20〜30℃低い。

<結論>

  バイオラングに設置された緑化壁面は、表面気温、表面温度ともに、周囲のコンクリート非緑化壁面や広場よりも気温の上昇が抑制されており、ヒートアイランド現象の抑制に資する熱環境改善効果を示しています。


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