平成17年7月12日 |
<問い合わせ先> |
河川局河川計画課 |
河川情報対策室 |
(内線35392、35394) |
TEL:03-5253-8111(代表) |
河川局では6月3日より渇水対策本部を設置し、状況変化に応じてお知らせを行っているものです。
今年の西日本を中心とした渇水は、7月1日には20水系で取水制限を行うまでに拡大しましたが、7月になってからの降雨によって渇水の地域が縮小しています。これまで最も影響が深刻であったなかがわ那賀川(徳島県)においても本日(12日)取水制限を解除しました。
ただし、ダム貯水池の回復が十分ではない地域もあり、四国の吉野川水系どうざん銅山がわ川や、三重県のくも雲ずがわ出川など、7つの水系で取水制限が続いています。
7月 9日 | 吉野川水系吉野川《よしのがわ》※(徳島県、香川県) (※一時解除) | |
7月12日 | 那賀川《なかがわ》(徳島県) |
豊川《とよかわ》(愛知県)、木曽川水系木曽川《きそがわ》(岐阜県、愛知県)、 宮川《みやがわ》(三重県)、櫛田川《くしだがわ》(三重県)、雲出川《くもずがわ》(三重県)、 紀わ川《きののか》(和歌山県)、吉野川水系銅山川《どうざんがわ》(愛媛県) |
全国の渇水情報については、河川局ホームページに掲載しています。
那賀川(徳島県)における今年の渇水の経過
4月 | 26日 | 第1次取水制限(15%) |
28日 | 第2次取水制限(25%) | |
5月 | 2日 | 取水制限を緩和(15%) |
24日 | 第3次取水制限(30%) | |
29日 | 第4次取水制限(35%) | |
31日 | 第5次取水制限(40%) | |
6月 | 11日 | 長安口ダム(徳島県営)からの補給が困難となり、長安口ダム下流に位置する川口ダム(徳島県営、発電用)の最低水位以下の貯留水からの補給を開始 |
12日 | 第6次取水制限(60%) | |
27日 | 川口ダムからの補給も困難となり、那賀川の自然流量のうちから僅かに取水する状況となる(7月3日まで) | |
7月 | 3日 | 取水制限を緩和(50%) |
8日 | 取水制限を緩和(35%) | |
12日 | 取水制限を解除 |
7月に入ってからの降雨により、7月11日現在、長安口ダム及び小見野々ダムの総合貯水率が67.9%まで回復したため、本日(7月12日)9時より取水制限を全面解除しました。
今回の那賀川の渇水によって、阿南市や小松島市の製紙工場などでは生産調整や生産品目の転換、回収水の利用などの対応がとられたほか、一部では機械装置を最低限維持するだけの操業となるなど、被害が拡大しました。(徳島県の調べによると、7月8日現在、那賀川から工業用水を取水している企業の被害総額は出荷額ベースで47.9億円)
PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Acrobat Readerが必要です。右のアイコンをクリックしてAcrobat Readerをダウンロードしてください(無償)。
Acrobat Readerをダウンロードしても、PDFファイルが正常に表示されない場合はこちらをご参照下さい。 |
All Rights Reserved, Copyright (C) 2005, Ministry of Land, Infrastructure and Transport