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 吉野川(早明浦ダム)における発電専用容量からの
 緊急放流による水道用水への供給及び
 全国の渇水状況報告 (8月17日現在)

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平成17年8月17日

<問い合わせ先>

河川局河川計画課

河川情報対策室

  (内線35392)

TEL:03-5253-8111(代表)

 

 四国の吉野川では、このまま雨が降らなければ19日〜20日頃に早明浦ダムの利水容量がゼロとなる見込みです。
 このため、本日、吉野川水系水利用連絡協議会を開催し、早明浦ダム枯渇後の措置として、発電専用容量から緊急放流し、徳島県及び香川県の水道用水への供給を行うことが決定されました。この措置がとられるのは平成6年以来、11年ぶり2回目となります。
 また、河川流量が極端に低下することから、緊急避難的に異常渇水時の保持流量を定め、河川環境の保全を図りつつ、河川からの緊急取水を認めることとしました。

 

  全国の渇水情報については、河川局ホームページに掲載しています。


  1. 吉野川(早明浦ダム)の渇水への対応

    【早明浦ダムの発電専用容量の緊急活用について】

    • このまま雨が降らなければ、19日〜20日頃に早明浦ダムの利水容量がゼロになる見込みです。
    • このため、15日、早明浦ダムの発電専用容量を徳島用水及び香川用水の水道用水として利用することにつき、四国地方整備局長が電源開発(株)に協力を要請し、了解を得ました。この対応は、電力供給先である四国電力(株)の協力を得て実施されるものです。
    • 16日、香川県知事及び徳島県知事より四国地方整備局長に、発電専用容量の緊急放流とその利用などについて要望がなされました。
    • 17日、吉野川水系水利用連絡協議会を開催し、発電専用容量からの緊急放流とその利用、早明浦ダムの利水容量の枯渇以降の取水量等について協議がなされました。その結果、早明浦ダムの利水容量がゼロとなった時点より、発電専用容量から、徳島用水に毎秒1.85トン、香川用水に毎秒1.81トンを水道用水として緊急放流することが決まりました。
    • これにより、概ね1ヶ月分の補給が可能となります。
    • 早明浦ダム(昭和53年完成)において発電専用容量から水道用水への緊急放流を行う緊急措置がとられるのは、平成6年の大渇水以来、11年ぶり2回目となります。

    【河川の維持流量について】

    • 早明浦ダムの枯渇後は、ダムからの補給が発電用水の緊急放流分のみとなるため、河川流量が維持流量を下回ることが予想されます。このため、発電用水の緊急放流分を除き、河川からの取水ができなくなることが予想されます。
    • このため、16日、徳島県は維持流量からの取水を四国地方整備局に要請しました。
    • 四国地方整備局では、サツキマスなど魚類の移動、水質への影響を最小限に抑えるため、緊急避難的に異常渇水時の保持流量を毎秒7トンとし、それを上回る水量については、市民生活や営農に重大な支障が生じないように緊急取水を認めることとしました。
      ( ※ 維持流量 : 生態系など河川環境の保全に必要な流量 )

    【現在の取水制限の状況】

    • 8月11日より、徳島用水の新規分及び香川用水への供給を75%削減しています。

    【上水道への影響】

    • 香川県内の5市12町(人口:約79万人)で上水道の減圧給水が行われており、高台などにおいては水道水の出が悪くなるなど影響が出ています。
      (高松市、坂出市、丸亀市、観音寺市、さぬき市(志度地区)、三木町、牟礼町、庵治町、香川町、香南町、国分寺町、宇多津町、高瀬町、三野町、詫間町、仁尾町、大野原町)
    • 高松市、宇多津町、詫間町、三木町では、水の出が悪くなると想定される地域に、給水所が設けられています。(牟礼町、庵治町、香南町、大野原町においても今後予定)
    • さらに、高松市などでは、市民等の善意の井戸や、学校や公園など公共の井戸の活用を呼びかけています。
    • 香川町では、水の出が悪い地域に給水車を派遣する措置をとっています。
    • 仁尾町では、夜に水道を使用しないよう自主的な夜間断水を呼びかけています。
    • 香川県では、県内4箇所の下水処理場(浄化センター)において、樹木への散水や水洗トイレ用水等として、下水処理水の提供を行っています。
      (今後の夜間断水の予定)
    • 18日より、香川県内の7つの町で夜間断水が予定されています。
      (三木町、牟礼町、庵治町、香川町、香南町、宇多津町、仁尾町)
    • 高松市では、早明浦ダムの利水容量がゼロとなった日から夜間断水が予定されています。

    【国土交通省の対応】(四国地方整備局)

    • 道路散水車等を配水車として提供する準備を整えています。
    • 整備局所管工事関係者への節水指示等を行っています。

     

  2. 全国の渇水状況(8月17日現在)

     中部地方及び四国地方等では、8月に入っても少雨傾向が続いており、17日現在、一級水系109水系のうち9水系で取水制限が実施されています。

    【取水制限を継続している一級水系】

    豊川(愛知県)、矢作川(愛知県)、木曽川(岐阜県・愛知県)、宮川(三重県)、紀の川(和歌山県・奈良県)、吉野川水系(吉野川(徳島県・香川県)および銅山川(愛媛県))、那賀川(徳島県)、仁淀川(高知県)、物部川(高知県)


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